ご納品

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DIAPASON 183Eのご納品でした。

先生のお家へご納品。アップライトからの買い替えでした。

 

今回は後日調律訪問で、今日してきました。

湿度が少しあるお家なので少し変化を見守ってから納品調律することの意味合いはあります。

 

変化って??

まず音程に関してですが、湿度が高いということはピアノの響板はクラウンといわれる、微妙にそるようにできていてこれが駒と響板との密着に深い関係性があって、この圧力を弦圧などといわれます。

非常に基本的なことですが、湿度が高くなればクラウンの反りが変わります、結果的に真ん中左あたりから真ん中を中心にが音程が顕著に変化します。特にオクターブや和音に対して変化がおこります。

単音での狂いは奏者のタッチの強さや調律師の音の止め方が大きく影響してきます。

また、各部トルクや鍵盤のクリアランスの締め付けが高くなりますので、こうなるともう別のピアノになってきます。

後日いかしてもらって正解。

 

さて、大橋タイプのディアパソンは才能をもってうまれいますがアクション誤差が大きく出やすいことや、部材の再調整や修理が音色に大きく影響します。購入店で大きな差がでるピアノと呼んで差し支えないとおもいます。

 

 

特別なことではなくて、基本を忠実に抑えていけば確実にオオハシの音になってきますが、ちまちまと動作に問題もないセンターピンの交換やフェルトの交換、ペダルは毎回ペダルボックスをばらして直す必要もあります。精度と部品の材質や精度が粗いところも多いので経費もかかります。外装もクラックが出やすいしで手間は相当かかりますね。

 

調律が終わって。

 

今日はどうだったでしょう。

今日は調律後「音が華やかになった」との感想でした。

通常の調律とは意味合いが違うのですが、今回はタッチ変化があった分、それなりに調整し直したのですが、反応のお声にすぐでなかったです。

これが結果です。感じてもらえなければ仕事にもっと突き詰める要素があったのでしょう。

余談になりますが結果が大事です。

自分自身がその時もし、たとえどんなに手間暇時間をかけたと思っても、結果として相手に伝わるほどでないと意味がないし本当に意味がない。こんなところもやったんですよ、こんなことをしてあげたんですよといったところで、それはただ自分の労を認めてほしいとわざわざ自分で言ってしまっているだけで、良い仕事を届けたいという気持ちの本質とはもう随分外れてしまっています。

 

話がずれてしまいました、コロナで思う事多いです。

非常事態の状況下において自粛中もそれ故もっといろいろとできると思っていました。

甘かったです。結局きっかけを与えてもらって仕事させてもらっていることを痛感しました。

 

近況の仕事

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鍵盤のオサを切断しています。

ご購入いただいたピアノに消音をつけるためです。

 

切断されました。

真っ二つに。

YAMAHAはもともとこの真ん中の木材はありません。

余白になるので、問題はないところです。

 

オサの分解の前にどうゆう変化がでるか、新しいスタッフに知ってもらうように。

まず、鍵盤の枠がはずされることになるので、鍵盤の高さ深さが全く変化します。

ネジでとりつけられているのでその回し具合で0.1mmぐらいは簡単に変化します。

外し方はすぐ覚えられるのでどう関連しているのか興味をもってもらうほうが早いです。

 

最後のKORG KHP300

15年ほど前までは消音=20万ほどかかっていました。どんどん廉価版ができて9万くらいでとりつけれるところまできて、それが終わり現在は20万弱程度にまた戻っています。

性能もシンプルですが、余計なものがついていなくて消音だけに特化したタイプです(もう廃盤になりました)

 

 

消音ユニットは、ピアノに電子ピアノがはいったような機能が足されます。

ピアノを消音用寸法に変化させて取り付けていきます。

 

新入荷のC3Bの内部の修理まわりです。

もともと弦やハンマーなどが交換されていたタイプが入荷しました。

結構そういったものは珍しいのですが、近年作業がされたようなのでハンマーも使用感がありません。

 

右が入荷状態です。

ふわっとしています、なぜか中低音はファイリングがされていなくてそのままの状態。

もちろん弾けなくはありませんが、芯のある音がでないのと、ヤスリがけをおこなってピアノの発音として適切な音が得られるようになります。

左はヤスリがけしたあと。

ここでも200番以上でやらないようにしているのと、結局本体に合わせる時に弦と先端を合わせるときに削ることになるのでそこそこで置いておきます。

 

 

ハンマーはレンナーです。

フェルトの毛足が長く質感がすばらしいです。

Abelも同様フェルトの質が良いです。真逆の性質をもっていて、レンナーは音もふくよかで、Abelは先端が効いたシャープな音がします。新品のハンマーは材料がよくても整音が決めてになります。

新品のハンマーは全くピアノハンマーとしての発音される準備がされていないので、ピアノハンマーとしてクッションをつけていく必要があります。先端を全く突かない調律師も多いですが、新品では相当しっかり突いていく場合があります。

 

 

かなり綺麗なアクションです。

 

ざっと全体的にまとめました。

フワフワしたものが消えました。

本体にいれてまたヤスリかけるのでそこそこにしておくほうが良いと思います。

今からハンマーの向きなどをアルコールランプで調整しなおしていきます。

これは接着剤が硬化していく過程であったりつけたときの穴の締め付け具合によりかなり誤差がでてきまのでやり直すのは仕方ありません。

 

真ん中の四角が左よりです。

ここを中央にしておかないと理想的なフォルテがきいてこないので修正します。

かなり大事なところ。

 

上品な音になると思います。

ハンマー交換によるタッチ重量の変化による鉛の調整は行いますが、Abelはほぼ必要ないほど重さが純正に近いです。

レンナーは調整をして全体のバランスも取り直すほうがよいですね(ABELも)

でも大事なのはハンマーメーカーの採用の仕方や鉛調整をしているかどうか等ではありません。

 

ちなみにどちらがより優れているとはいえませんが、ベヒシュタインのようなピアノにはAbel、グロトリアンのようなピアノにはレンナーといった使い分けにはなると思います。

YAMAHAとKAWAIの関係性にも少し似てますね。

 

RX-Aの行先が決まりました。

奥のC3とRX-Aを並べていたので皆さんに弾いてもらって。

基本的な製造ベースも違うので当然かもしれませんが、多くの人がRX-Aの方を支持されました。

納品までにさらなるベースアップをして、納品時には、あの時よりもっとよくなっている、と言ってもらわないといけないので、どこをどうしようか悩みながらといった感じです。

 

なんなと忙しくしてもらってきています。

コロナで、様々きずくことが多いです。

 

また記事をupしていきます。

 

入荷まわりは

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軽くだけ入荷の予定です。

 

ホワイトの艶出しの綺麗なアップライトがはいってきます。

KAWAIのBL31タイプです。

見た目もピアノの魅力といるでしょうし、どうであれ求められる形の一つなので機会があれば入荷しています。

 

後は、以前ここで修理してあったホリューゲル(小野ピアノ製造)が塗装修理があがったと工場より連絡があったので帰ってきます。

工場の担当者より「すごい音してますね」と言われています。

もともと外装が凝ってあるタイプだったのでより豪華になってかえってくるでしょう。

数ある国産のブランドの中でもきちんと設計と個性をもったピアノでこちらはシュベスターやイースタインのように知られざる名器といえます。

 

KAWAI RX-Aはご来店いただいて現在お考えいただいております。どうなりますやら。

(以下は先生と見に来られときの様子。)

 

ご要望とやっていきたいピアノとのバランスはなかなかむつかしいもので求められやすいC3などは置いておかないとだめですしEUの一流どころの新品はとても手が届かないけどこれなら、といったものもやりなおしてもっとやっていきたいと思っています。(もともとそうゆうことがしたかったので)ブランドの所有感や安心感のためだけでない実際としての触感を届けていきたいですね。

 

小型ご納品

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ご納品でした。

KAWAIのCL 

背丈が本当に小さくて奥行もデジタル並です。

 

鍵盤も短く、アクションも構造を下げてできています。

問題はありませんが、構造上の妥協はあります。

 

KAWAIコンパクトは特にバットスキンまわりの加工が中古品として今後の基本動作の確認において必要であることがわかりました。

以前から小さいものは好きでしたが、入荷機会になりに任せて仕入れてきました。

 

 

調律師の一部の方は先ほど書いたような、構造上の限界ぎりぎりまで求めている設計は好ましくないなど色々と言いますが、この小ささが家庭用としての取り回し、弾きまわしの良さがあまり理解が浸透していないように感じます。

前述のバットまわりの修理と部品の材料をよくするだけで、おどろくほど品位があがります。

 

容積が小さいので音のコントロールしざる得ない体への負荷が小さいです。これは物理的な問題を超えたところにあるように感じます。

実はこれは過去の最高峰のピアニスト達も言及しているところがあります。

ミケランジェリのような名人ですらアップライトにマフラーペダルを踏んで弾くのを好んだといいます。

これは国内において上野真さんのような国内トップクラスのピアニストにおいても。それを本人から直接きいたことがあります。

 

ピアノも得手不得手、それぞれの良さがあります。

ご納品してきまして(写真は撮り忘れました)がご家族の皆様喜んでいただいたように感じます。

数値的で表されるものだけが価値が高いわけではありません。

 

お値段もお安くてデジタルピアノの100倍の以上の価値があると個人的には思っています。

弾こうと思えばラフマニノフでも弾けます、足りない分は奏者が補え、それは養うべきものへ変わります。

 

なににしても、何か不確かな情報だけに左右されないものを口や文字ではなく実際に手ごたえでほそぼそとでも発信していきたいですね。

新しい入荷C3

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新しい中古品のGPがはいってきました。

YAMAHA 1975年くらいのC3Bです。

結構綺麗で、内部も近年オーバーホール済みのようで、どんなものが楽しみ。

弦やピンもすべて交換済みのようで、3年以内程度に交換されている形です。

ピンは弦の巻き取り方がまばらなところがあったので、修正していきました。

 

内部もハンマーアッセンブリ、ダンパー、鍵盤ブッシングクロスなどすべて交換してあり、一通りやるところは完了してある形です。ここから再度他所をベースアップしていきます。

オーバーホール済みという形の部品交換は全てしてある形ですが、結局ウイペンまわり鍵盤まわりのクリアランスなどはアバウトなものが普通になってしまっていて、ガイドブッシングのガタ、フロントパンチング、バランスまわり、ベッティングはスクリューは触られた形跡がないほど1週もまわすほど隙間があったり、鍵盤クロスのクリアランス調整など、もっとも重要な地味なところ、このあたりがオーバーホールを毎度毎度確実な結果として残すために必要なところです。

 

極論、弦 ハンマーまわりをやらなくても「オーバーホール」以上のタッチ感、音色の豊かさは実現できます。

ですが交換すればもっとよくなります。

逆は無理です。何度もそうゆうこともしてきましたので経験として残っています。

それゆえ今回は伸び幅を相当残しているのでどうなるのか楽しみです。

 

当店での手作業は大きく変わりませんので、お値段もお安くご提供する予定です。

70万円代になると思います。3本ペダルも装着してあります(現在未完成)

この時代はオールマイティで過剰な癖がなく虚飾のない楽器としての美しさが特徴の時代です。

少し変化がでてきました

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緊急事態宣言が一旦解除され、それをきっかけにお仕事をいただく流れになってきました。

来店もいただくことも増えてきました。

 

4月中旬から5月上旬までは本格的に自粛させていただいていましたので、それ以前にいただいていた仕事をまとまってきた後は例えば中古品の再生業務もあるしなんでもやはり無限にあるといえます。ホームページだってそうですし教室運営もどんなことでも吸収できるチャンスに変えることはできたはずだと思います。調律の技術書を読み返したり、基本的なテキストを馬鹿にしながら読みかえしてはあっと思う事ばかりです。

 

ですが、事務所はスタッフのみ、教室は概ね締まっている状況でこれまた人の出入りもありません。

中古ピアノの再生や調整に至っても思った以上に苦難な時期になるとは思っていもいませんでした。

 

知らず知らずのうちに日々、ピアノをまってくれている人が当たり前に思っていたのかもしれませんね。

慣れて鈍感になってしまって、折り合いをつけることの難しさを不本意に思いながらネジをまわすときすらありませんから。

そんなことも、恵まれていて。

 

ただそんな中でちょうど新しいスタッフが加わって、そのあたりが中和作用になっていて、これまた本格的な厳しさになりきらない自身の環境になんとも苦笑いしてしまいそうだったりもします。

 

まだまだ本格的な収束は先かもしれませんが、ご訪問やご来店、新入会の生徒さんなどもでてきています。

 

新しいスタッフがミシンなども使えるようで、面白いものを作ってくれました。

グランドピアノの譜面置きのカバーです。

 

こんな感じで使います。

これはグランドピアノの試弾きも楽譜をもってきて弾かれる方も多いのですが、本の背表紙のクリップの部分でクリーニングした譜面台に傷がどんどんはいってしまうことを避けるためです。

それだけあっという間に傷がはいります。

 

ずっとほしかったのですが、市販では見たことがありません、やはり自身で作成するしかないと思います。

 

材料を良くして精度を高めたら他の方のお役に立てるかもしれません。

器用な方はご自身で作成できるかとは思いますがご興味あればお問合せ下さい。

ちなみにこれは100均の生地です。

 

中古展示中のRX-Aの鍵盤鉛の調整を行いました。

今、意識のある調律師間で流行っているようです。

この手法は基本的なテキストにも載っていますし、もちろん伝統的なやり方です。

ただ、これでタッチを軽く、重くする。というより全体のバランスをまとめるためにやっています。

ですのでこれ自体でタッチの重量を変更することを第一目的にしたやり方はあまりしていません。まず基本調整と回転軸の潤滑まわりの修理が大事です。

 

和音を弾いた時、重音を弾くとき、どこか一つの音が抜けたりしますよね。

これが全然違ってきます。

特にペダル使用したときの音のまとまりが大きく変わりピアノとしてまとまってきます。

 

イースタインの木製アクション。

ダンパーのセンターピンまで潤滑のためだけに交換し、ダンパースプリングを磨き上げていっています。

オール木製アクション。

 

一端くみ上げましたが、またバラバラにしてセンターピンの全体交換を行います。

あくまでタッチと音の向上のためにといったところです。

今の展示品達は時間を使って内部の修理が一歩進んでやっていますのでお得です。派手さはない修理ですが、継続的に良い状態を保つ大事な修理ばかりです。

 

基礎のあわせ

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先生のお家のピアノにて。

KAWAIのグランドです。KGタイプ。

 

 

このピアノで平成元年で30年くらい前になると思います。

長くお邪魔しておりますが

「当時、講師をするにあたって、GPを(ジークレフの)社長にすすめられて購入した」

といった経緯があります。(当時新品にて)

 

当時は進められるがままといった感じだったようですが、結果としてよかったそうです。

個人的にはGPはGP、UPにも良さがありますし講師される場合必ずしもGPが必要と限らないですが、レッスン室として自信をもってお迎えできるきっかけにもなったそうです。

 

1つご紹介。

グランドはアクションがずるずると引き出されるのは見たことがあると思います。

ということは、本体とこのアクションがぴったり密着しておかないと力がにげてしまいます。

 

経年変化や環境により隙間でできることがあります。

紙をはさんで動かないのが理想ですが、横へするすると動いてしまいます。

当然動くところと動かないところがでてきます。どちらかに偏るので当然です。

 

 

パンパンと高い音で鳴り響きます、この箇所が浮いているところです。

 

 

ベティングスクリューを精密に合わせてから今日はテープを挟むことにしました。

滑りのよいテープがこのましいです。

 

拍子木もつけて点検します。

 

テストはこのようにげんこつで叩きますが、大きな音がでないように両手で作業します。

すると、パンパン!となるのがおさまります。

これはガタガタと弾いていて不安定な音がでますので、これが直るということが、アクションと本体の接点が改善されますので、タッチが滑らかにフォルテは正しく発音できるようになり、ピアニシモも安定した音になります。

 

 

個人的には、破損個所、いがみ、異音などを直すために作業は当然しますが、その向こう側に普遍的な弾奏の快楽感のようなものがあって、それを求めて作業していきます。何も普通に弾ける状態が良いというわけではありません。

 

例えば新品のピアノに対しても、上記のような作業が必要があって、普通にも当然弾けますが微細な隙間がある場合は直してあげるとやはりピアノが良くなります。(新品の時はサンドペーパーを挟んで微細にやすります)

 

元年当時のKGタイプは「KAWAI」といった音色感を強調したかったように思います。

音響的に良い音色的に求めていった時代かと思います。

 

調律訪問はお客さんに、作業後「ぜひ一度弾いてみてください」とこちらも喜んでもらえる期待をふくらましてお声掛けできる状況を自身で作るのが大事だと思います。

 

近況のこと

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YAMAHAでも60年近く前のタイプです。

この時期はEU製高級ピアノのように木製アクションを使っています。

年代的にくる木材の頑強さと組み立ての精度の高さはさすがでいつまでも使えるようになっています。

ホールにあったピアノを譲りうけられたようでした。

 

 

消耗品の交換は必要なので調律実施のみでは万全の音質とはいきませんが、現在のスタインウェイ基準ではないベヒシュタインの流れを思わせる音色成分を確かにもっているように感じます。

こういったピアノこそ現在の修理方法や合理的な部品を用いてただただドイツ製部品を組合したり、改造ではなく、調律師の修理のするためのピアノだけではない音色ベースでの再創造できないかと思いますね。

 

今回ご新規でご依頼いただきましたが、

中古展示のイースタインも調整はじめています。

 

 

鍵盤材も良いです。

内部の大事なバランスピンの材質も良く、打ち込み部分にも固めの木材で合わせてしっかりしてあります。

「B」というアルファベットもみえます。

フロントのパンチングクロスをどうしようといったところです。

濃い緑は純正。

薄い緑は新品国産

白は普段グランドに使うタイプのドイツ製

 

タッチで比べてみると一目瞭然でドイツ製がよいです。

タッチがすがるく無駄がありません、かつ、雑音成分が抑えられます。

 

 

このように宙ぶらりんになるほど、ピンの締め付けがしっかりしています

ということはフォルテのときにもパンチングとピンのフィットがあるのでより音がタイトにでます

ピアニシモも雑味のないピアニシモになるし、クロスの材質の良さもあって個人的には絶対的に良くなっていく要素とすらいえそうです。白は形状も台形になっています。他はみな長方形。

 

 

 

このイースタインは今の段階で弾いても音が若々しいです。

音が発色が強く、今あるアップライトと比べても一台だけ別のピアノのような発色があります。

 

奈良県内は調律のご依頼などもかなり増えてきていて来月あたりにはかなり通常にもどりはじめることができるかなとも思います。

中古品は5月は出荷時にするような消耗品の交換などを先取りでしていっています。

 

弦の交換まわり

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低音弦が到着しました。

 

弦を張り込む前にピンのセットをおこなったりします。

ピンブッシュが抜けてくるものもあるのでその都度新しいものと交換したりします。

 

 

さあ張り込んでいきます。

アップライトは普段あまり仕事としては少ない方で、ほとんどグランドです。

なぜか?

オーバーホールなどはグランドが多いからです。

塗装含めたオーバーホールはドイツ製で添えると50万ほどかかってきます。それでも安いかもしれません。

国産であれば70万ほどあれば新品が買えるでしょう。となるとよほど思い入れがある場合でないと買い替えも選択肢にはいってきます。

調律師としてはオーバーホールしてほしいと思っています。

ただ商談の席では常に偏ったご案内はしていないつもりです。

 

 

修理店は修理がしたいはずです⇒これはすごいピアノですよ、今の新品なんて比較になりませんよ

といいます。

新品を販売したいお店は⇒もうこんなピアノ買い替えですよ。修理しても無駄です。

といいます。

 

 

だいたいどこも自分の立場に利益が大きいほうへ話をもっていきがちです。

過剰な自分の都合主義は何度も見てきて気持ちよいものでもないですかね。

 

割れたピンブッシュも交換。

 

 

まずどういった要望で使っていきたいのか?ということをお聞きしています。

その上でピアノの状態と修理を行った結果の展望を計算します(これは何度も修理した経験が必要です)

新品に買い替えるなら買い替えるメリットと実情を自分なりにお伝えはします。

先日もUPもオーバーホールのお見積りのお仕事をいただいていってきました。

 

新品に買い替える

中古品に買い替える

フルレストアを行う

弦を含めて通常オーバーホールする

アクション修理にする

とりあえずこのピアノの可能性を低価格帯の調整プランでおこなう

今はあくまで今弾いていて破損していくものやさびやカビなどの最低限のピアノの保守に必要なプランにする

 

(コンクールっこのお子様のようだったので、この場合はなによりアクションのからくりを最適にすることが先決で、弦や、よほど荒れ狂っていなければハンマーも次でも良いと思います。まずアクション調整とその修理です)

 

それぞれの効果と合わせて数件の見積もりをお出してお客様に決めてもらうようにしました。

ただじゃあ選んでください、で決めにくいものですからいくらかのアドバイス的なものはお出しします。

また、このテーマについては自身の思う実際の実情をお話ししたいと思います。(オーバーホールor買い替えなどのメリット)

 

 

 

ドイツ製部品で光沢のある銅線にすべて交換されました。

 

弦の交換したらみちあげるように音も良くなって。

と、書きたいところですが、新しいスタッフに張り込んだ新しい銅線にとりあえず音程を与えた状態で弾いて音を聞いてもらいます。

作業と音、それをそれがどこへ通じているのか、が大事で、作業だけ綺麗できて楽しい、それも良い思いますが大事なのはどんな音になるのかをどんな場面でも少しずつでいいから蓄積していってほしいと思っています。

 

では、今回はどうなのか。

うーん・・・。?こんなもんですかね。

 

こんなもんなんです。

新しい弦の力だけではさほど音は向上しないと思います。

何台も全体交換してきましたが、毎回この感想を自身ももっています。

大事なのは弾性のもどってピアノが求める倍音成分を出す準備ができた弦にたいして発音できる打弦機構をアクションと本体の接点や部品の修理、調整を構築してあげることこそが肝です。

 

言葉で言われても通じないから、少しでも体験して身に感じてほしいと思っています。

 

鍵盤クロスの修理を終えて、適切なクリアランスと鍵盤の調整をしてもらっています。

この鍵盤調整が調律師の最も大事な仕事の一つといえると思います。

 

 

 

それはとりもなおさず、全体弦の交換などはグランドよりアップの方がやりづらいんですよね。

 

弦交換

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入荷してきましたYUXの低音弦の全体交換です。

 

 

 

綺麗な仕上げがしてある時代のもので、ほれぼれします。

バリがのこってあります。

アップライトなのでみえないのである程度見逃している感じです。

取り除こうとしましたが、いっしょにうちがわの塗料もはがれそうだったのであきらめました。

グランドもそうですがグランドは見えるので、ある程度ひどいのは取り除かれてはいます。

ただ、角ばっている仕上げにはなっています。

実はこの鉄骨のバリが音質に影響を与えます。

さわってみると角がたっていて、グランドも同様です。

ただ展示してあるKAWAIのRX-Aはきちんと新品のときから処置がしてありました。

これだけでも音の角がやわらかくなっていきます。

やすってさらっとするまでこの弦の交換時しかできない作業をしておきます。

よくみてもらうと角が並々の仕上げがわかります。

 

連休明けから張り込んでいきます。

すべて新品になるのでYUXらしい適切な倍音成分がでるようになります。

通常10万円以上する作業なのでお得だと思います。作業時間も今は特にあるのでほぼサービスのような感じで販売価格据え置きでUPほぼなしです。

 

連休明けはオーダーいただいていた修理などをとりかかっていきます。

調律のオーダーもはいりはじめていましてご要望に対してお伺いするようにしております。

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