仕入れ先で

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本当にすくなくなってきた中古ピアノの在庫の仕入れにいってきました。

 

洋物は見送りになりました。

ディアパソンのGPで良いものがありました。

210型で非常に好ましい音がしていましたこれは商品外だったようなのですが一度掛け合っているところです。

 

 

文字ばっかりでつまらないので、先日仕事にってました橿原神宮です。

遠方よりご来店される方は、斑鳩のピアノ店からは1時間かかりますが、東大寺の大仏さんもよいですが、こちらは敷地が圧倒的で、神宿る林に身の置ける場所。おすすめです。

 

 

アップライトもペトロフは良いものがなく、シュベスターや大橋もちょっとダメそうでした。

シュベスターは期待していただけに残念でした。

 

ちょうど別の方がお客様をお連れして商談をされていました。

面白いものでご案内している方が調律師であるとすぐわかるものです。

立ち振る舞いで営業の方と違うのがわかります。

姿勢のとりかたや語り口、お客様をリードしないと!といった気持ちの表れが色々と表にでるんですね。

 

お客様と同伴の方とでパラパラ弾いては、うーん。

 

調律師の方が、色々仕様説明でプッシュして。

おそらくこれから音大へ入るか何かの方でしょう。

 

またこっちでパラパラ、うーん。

どうも、これ!といえない様子。

 

本来はそれもそのはずでここはあくまでご家庭のピアノを仕入れたままなので、ご家庭にあったものそのままで展示されます。

例えば性能を1から10までとします。

ご家庭でそのままもってきた状態では2〜4くらいの性能のはずです。

梱包から起こして、アクションとの接点すら整っていないし、汚れはたまっているし、調律の狂いどうこうの話ではないはずです。

相当良い状態でメンテしてもらってもいない限りはその状態で選ぶにも選べないはずです。

 

性能8と9でどっちにしようか、なら本当の意味でどっちにしようかとなります。

2か3かではどっちがマシかな?になってしまいます。

 

仕上がればまるで別物になってしまうし、ならないと意味がない。

余計なことで、横やりでドライバーとペンチでもあれば、アクションとの接点だけでも調整しましょうか?とつい言い寄りたくなってしまいました。

 

選考されていた数台はメーカー的に必ず良くなるピアノ達です。

おそらくある程度のめぼしをつけて、また、つけれるだろう、その後は仕上げてもらってといったことだと思います。

ただそのある程度が根本的にかわってくるし、どういった修理の形を修めるのかで別のタッチと鳴りの楽器になります。

ピアノ選びは気持ちよく選りすぐって決めたいのではないかなと思いながら。ついそんなこと場面に出会いながら、ウロウロと。

自身はめぼしをつけてUPを1台だけ決めてきました。もう一台は悩み中です。

 

正直なところ自分自身も現状の状態でどこまで上がっていくのかはもちろん完璧にはわかるわけもなく手探り範囲が広く、ただ修理に正統的な方向性で確実な結果に近く仕上げられるのか、やや邪道に寄り道も必要なのか、相当難儀な道なのかは、ままわかるつもりなので、総合的に良さげなものを買っていくといった感じです。

 

 

C3はぼちぼちと進めていってます。

アクションは組んでいっています。あとは鍵盤まわりをざっと直して、調整調整で一旦形になります。

来週かな、といった感じの進捗状況です。

 

ご婚礼の調律

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式場内で調律でした。

ピアノはアップライトで、お部屋を満たすのにやや弱いですが、調律的手元でやるだけやってみます。

 

ピアノの癖やお部屋の空調、色々な要素でピアノは変わるし、調律も変わります。

YAMAHAのまだ新しいタイプです。

40年ほど前はYAMAHAだけで20万台を生産、今は年間2万台ほどだそうです。10分の1。

経営観はわかりませんが、時代がかわり単純にすべての設備や人件費、そのもろもろを10分の1にすぐ変更できるものではありません。材料費も当時と同じことはできないでしょう。

 

 

その中で変わっていくものもあります、例えば古いタイプには見られないバーのネジが緩んできて、グラグラに。

強打するとフォルテで音がバーを押し込んで異音を起こします。根本的な仕組みが弱いのは修正に時間がかかります。

 

調律も昔より保持がやや悪くなっていると思います。

いい意味でいえば遊びというかトルクにユトリがある。良い意味で伸びやかに音を作りやすくなります。

ピンが汚れなどがたまりやすい材質になればよい調律はできなくなります。

それだけダイレクトに音にかかわってくるのが材質です。

 

今日は、ご婚礼です。

我々、狂いやすいピアノに対してどう調律するのか。

簡単にいえばチューニングピンをできるだけまわさない方がよいというのは一つの結論です。

大きな動きをすればそれだけピンが安定を失います。

調律していて、もうピッタリあっているピンがあったらそれは触れないほうが保持は間違いなく良いです。

ですが、不思議なことに音はあっていてもピンをいちいち動かして合わせなおしたほうが音質は美麗でエレガントになります。

 

ご婚礼は一回だけのこと、それなのに明日明後日のこと(音律の保持)のことを考えるのは依頼人に失礼だ、この2時間のことで最高の音の演出を選ぶようにしました。ピンを動かして、ピンの動き方による音の流れを作り、弦を停滞なく綺麗に伸ばし切るようにします(そもそも音作りという観点で調律しなければ、動かさない方を選ぶメリットしかでないとは思います⇒まざり気をとるだけの地味でつまらない音になります)

当然調律だけのこして失礼しますのでどうなったかはわかりませんけども。

 

そういえば指7本のピアニストの方の最近有名な方らしく、調律依頼がはいっていました。

当日リハーサルの立ち合いがあればまたご報告します。

 

C3のベースアップの修理です。

ハンマーのセンターピンはすべて交換済で、つぎはウイペン一式。

 

ジャックと呼ばれるピンを交換します。

ジャックは指先にあたります。

ごくごく薄くトルクをします、これがみそでよりよりタッチのコツです。

ジャックはスプリングで湿度変化に強いからと、強めのトルクで、と言われていますんが音質目線、タッチ目線では逆だと思います。

ウイペンはやや腰にあたるので強めのトルクにします。

それぞれ、センターピン交換による部品のいがみがでます。

これをやるとやらないとで発音がまったくかわってしまいます。

全て交換終わって、次は鍵盤クロスまわりをすべて張り込んでいきます。

骨組だけになったアクション。

鍵盤まわりはもう少しかかります。

 

外装はもう終わっています。

試弾きは下旬かな、増税後のご販売になりそうで遅くなりました。

 

今後の展開として、ベヒシュタイン、ホフマンなどのヨーロッパものの展示もはじめるかもしれません。

良いものであれば遠方からでも足を運んでいただいて久しくすらなってきています。

同じものを同じ地域性で買えるなら、各々の地域でご購入されればと思います。ちいちうちでやることはありませんので何か面白いものをしていきたいと思っています。

こちらもまたご報告します。

ご納品

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高さのあるところに広がりがあって弛緩をもって発想や発案も生まれやすいのは事実かと思います。

天井高もまた、大切ですね。

 

ご納品でした。

YAMAHAのU1です。

まぁこんなに喜んでもらって。

 

ご納品というのは、自身にとって血流がめぐってとても活気があるのですが緊張もします。

先に運送屋さんに届けてもらって自身は後から到着。

 

とても喜んでいただいていて。

さて、まず調律か、と工具を並べピンに差仕込みはじめます。

ご主人が横でじっと見られていて。

 

こうゆうときは割と緊張するもんで変な気をまわしてしまっては

「何か話しかけないと(暇にさせてしまうのがいやなので)」と思ってしまうもんです。

 

ピアノの構造の話などからはじめて、気をよく話してもらえる範囲にずらしていきます。

どこかで接点がでてくるのでそこで自身の経験内で、この立場でしか聞けないことなんかもお話しさせてもらっています。

(実際、作業という意味では一人でやるほうがはかどりはします)

 

仕事に就いて思ったこと、お世辞の類の社交辞令の意味を持たないこと。

本当にこのピアノが良いと思ってお届けしたといいたいなら、そうしてものにしてから出荷すること。

本当にこの今出している音が良いと思ってもらいたいならそんな音を出して同じ角度でうなずけるようにすること、してくること。

 

お家の音響がすぐれていました。

音楽会をぜひしてほしいと、チェロとヴァイオリン…なんでもよいです。弦楽四重奏なら最高です。

ぜひ、お子様、お孫様の誕生日にこのすばらしい音響をピアノだけにとどまらず生かしてほしい、これだけこのピアノを取り囲んでくれる方々がいるのであれば。

ご予算は都合をつけます曲目も。奏者を呼んできますとしつこくお伝えしました。

 

また、変な取り方の写真です。

 

おそらくご納品して喜んでいただいて目に見える反応をいただいた割合の大きさは過去でも最大級のものでした。

おかわり4杯のお茶とお菓子をいただきながら。

70年代のYAMAHAアップライトの無垢で艶やかな響きを少しでもお届けできていたらうれしい限りです。

 

ピアノは機種で選ぶものでもないし、メーカーで選ぶものではない、音で選んでほしいですね。

その準備に高い熱量を注いで余りあることを感じるのは恵まれた仕事といえます。

 

近況など

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柱が邪魔で変な写真です。

ピアノ激減してきています。

おかげ様でかなりご成約いただいてアップライトもあるようでほとんどご成約済みになっています。

 

 

入荷は今月半ばに3台、ヤマハ2台 カワイ1台がはいります。白のピアノがそのうち2台と珍しい入荷の仕方です。

いずれもかなり美品で、30万円〜のラインアップになります。

 

ピアノが搬出されていきます。

トラックへ移った直後にきちんと養生のカバーをかけて出発していきます。

 

C3も外装の再生を進みだいぶ形になってきています。

外観は新品のように綺麗にお届けできます。

状態が悪いと、キズ補修といって補修をしますが一つもする必要がないほど綺麗なもんです。

外観はともかく、音とタッチが問題ですからね。

最近お問合せの多いヨーロッパものは時期は未確定ですが、良いものがでれば押さえたいとは思っています。

この80〜85年程度のC3、ずっと取り組んでしていってますし、このピアノが出荷がもし終わっても続けてやっていきたいと思ってはいますが、他のピアノもやりたいので今のように探して入荷というより出たところで押さえる形に切り替えるかもしれません。大変贅沢な発想ですが機種やメーカーも変えて自身も鮮度を保ちたいというわけです。ですのでご希望の方はお問合せください。だいたい弾きに来られたらその場で売れてお渡しさせていただいています。

 

 

スタインウェイ純正を使うか ヤーン社のものを使うか、レンナーを使うか。

悩みました。スタインウェイが極めて硬いパンチング>レンナー>>ヤーンです。

ヤーンがやたらと柔らかいです。今までは固めのものを採用してきました。

真逆のヤーンのものを仕様とします。

 

取り付け後。

硬めのフォルテよりピアニシモ向きにはなるかなと。

赤いパンチングはカシミヤのヤーンにしました。

もう修理完了は少しかかりますね。

 

つまらないことを一つ。

お昼にたまにいくうどん屋さん。

「絶対に他店にまけないうどんです」とのこと。すごい自信です。

他店に絶対まけないといえることは今後もない自信の方が遥かです。

それははておき

〇〇の丸揚げ ○○のうどん ○○県産地鶏 

 

例えば 「ホクホクのながいもから揚げ」 と書くのと 「ながいものから揚げ」

ではおいしく感じる度合いが違うようです。

こちらの店はほぼすべて〇〇のと書かれています。

 

おそらくわかってやっているのでしょう。

どれもおいしいのでよいのですが、人の視覚の感覚問題、アバウトなのか的確なのか。 

 

ピアノ在庫、はじめ書いたようにかなり在庫うすなので今度の入荷以外にも数台面白いものを仕入れたいと思っています。

シュベスター、ペトロフ(UP)、イースタインなどもと思っています。

 

発表会見学

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今日は調律のお客様の発表会へいってきました。

サロンの空、というところで、再生されたお家で贅沢な雰囲気でミニコンサートにちょうどよいサイズの場所。

 

ピアノはスタンウェイの1970年ごろのもので、我々は少ししたデザインなどでもだいたい年代もわかります。

音でもわかるもので、現代のスタインウェイは清潔で整然として良さをもっています。

1970年ごろのものはいかにもピアノとしての意志が強く図太さと媚びない音楽的頑強さが土台としてあるように感じます。

スタインウェイなどは響板の作り方が秀逸で長年良い状態を保ち続ける構造をもっていて見方次第で70年のものはまだまだ若いともいえます。この年代特有のピアノ自身が膨大なエネルギーをもっていてそれを開かれる奏者をピアノが選んでいるように聞こえるようでもまたあります。

 

 

そして、発表会。

先生もお仕事をいただいたり色々とお世話になっているのでキャラクターとしてはいくらか把握させていただいているつもりです。

開けて、めくるめく目に留まる雰囲気のあるプログラムデザインでした(書き物、文章として)

体裁より頑としてやりたい願があってどんな人数、構成、曲目であっても先生のオリジナルのものとしての肌触りがでています。

ああ、なるほど、とついうなずきそうな。

 

 

先生もプログラムの切れ目で演奏されて。

 

発表会、色々な形があってもよいと思います。

媚たものでも媚た美しさがあればよいし、何もすべてが整然としていなくてもよいわけで、発表会は横に並ばせる必要のあるコンビニストアでもありませんし、横に並べても横に並べる美徳を見せてくれれば皆、満足するはずです。

何か、そんな先生の思いを覗きみた会でした。

 

調律師なので最後にピアノらしいことを。

ティファニープーンの動画に面白ものが。

 

ブリュートナー(ライプティヒ)とスタインウェイ(ハンブルグ)のピアノの名器2台の弾き比べです。

曲内でパッと切り替わりますのでかなりわかりやすいです。

 

ブリュートナーは100年以上前のもの、スタインウェイは1970年ちょうど上のスタインウェイと同じ年代。

どちらも超一流メーカーで、値段も同じほど高価なものです。音の伸び、「琴線美」を最上の響きで表現する楽器です。

 

ブリュートナーはゴールデントーンといわれて音質自体に美的なものをもっていて大変魅力的な楽器です。

スタインウェイは比べると腰が決まっている、重心の安定性を音から感じます、これはボディ一体化させる設計ならではでYAMAHAでも良く仕上がったピアノはこういった一つの一体感が現れるようになります。

 

 

演彼女の弾き方は倍音成分を引き出しやすい演奏なので分かりやすいです。

また、彼女の演奏を支えるものは指のメカニズムの身体的完成度の高さにより実現されるものだと思います。

体も大きくないのでそう見えませんが、ふと落とした指が響きをもつのは、ピアニストとしての高い身体的メカニズムがあるから余計な力が必要ない、音が響く。といったことであって、脱力された身振りはその結果であることも示しています。

脱力はあくまで「結果」であって、それは高次元の演奏のレシピとして独立したカテゴリーやセオリーにはならない、それは身体的なメカニズムが高いという前提があるからということを感じさせます。

 

 

 

性能ベースアップ

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今日は先生のお家で、内部の性能向上修理です

勝手にここでの便宜上として名付けているだけですが

 

破損修理 … 湿度が高く音がでなくなったり部品の破損で通常に演奏自体ができない場合の修理です。

 

性能修理 … そのままで通常演奏はできるが、より本体から性能成分を引き出す修理や調整。

 

YAMAHA C5

 

多くの場合は破損修理として、仕事をされるはずです。

性能のベースアップ修理は一般調律師としては

 

「ここはまだまだ(普通の演奏としては)使えますから大丈夫ですよ」という箇所です。

ただ、汚れやトルクのばらつきなど、20年も弾けば相当にでてきます。ですのでこの「使いっぱなし状態(毎年調律をしていても)

各部の状態は落ちていくことは知られていません。近年、ネットの広がりで弦やハンマーの交換、そしてそれをドイツ製にすることでベースアップできる。といったことが認知されることが随分と広がりました。

 

ただ、底辺の修理や調整、アクションと本体とのフィッティングこれをなくして、どんなに良いハンマーを使っても良い効果は得られないといえます。ハンマーだけでよくなるものなら、底辺からやればもっとよくなります。

 

ウイペン・ジャックのセンターピン2列の全体交換、鍵盤まわり洗浄と本体とのフィッティングとその他といったところです。

 

ハンマー一式は、数年前にAbel、ハンマーシャンクはレンナーの最良の組み合わせで交換済です。

その下の木材のパーツをやります。木の色が違いますね。

 

 

分解して。

YAMAHAのアクション、精度が高く修理中に妙な壊れ方がしません。

非常に楽に作業が進みます。

YAMAHAになれすぎると他のブランドで苦労を感じるはずです。

 

 

ベースアップ修理で大切なのは、「よりよくする」ことです。

斜め、テーパー型に広がらないリーマーを使うことです。

主流なリーマーは汎用性が高いですが、修理後ガタガタになりやすいです。

これは音質的に悪い結果になります。

お客様のお家で、ひたすらやっていきます。

 

修理前の新品の状態から、下のように真ん中の四角が左に寄ったり、右に寄ったりすることが多いです。

メーカーによりガタガタのブランドもあります。

 

修理後はさらに動くので、叩いて直します。これもベースアップにつながります。そのまま取り付けられることがほとんどではないでしょうか。

四角の頭をコツンとたたいて治します。

真ん中へきたらOK。

修理後の部品の半分は調整する必要がありました。

これもスタインウェイなどでは一つ一つ修正されてから出荷されていきます。

国産では精度は高いものに、最終的に手作業でしかできない箇所では生産性の面で弱いと思います(家庭用GP)

 

交換ができれば、こんどはフィッティングです。

これもせっかく適正になったトルクや潤滑をここで力が抜けてはもったいないことで大切なところ。

 

本体へアクションの装着もネジのつける順番があります。

家庭用だろうと、ホール用だろうと大事なことは同じです。

 

 

何時間もかかりっきりになります。

ベースアップで修理お願いいただいてます。

普通に弾ける状態からよりよくするということです、弾いて結果が出ないと辛くもNOということになります。

破損修理は直ってまた弾けるようになってうれしい、ありがとうございます。となりやすいことです。

より厳しい現場となります。そのためには十分に結果をとらえられる経験値と技能の習熟が必要となります。またお家での修理となるとますますテキパキとやれないとダメで、メーカーの癖と相性、お客さんから求められるものに対して結果の見通しがないとできません。

 

こういったセンターピンや底辺の潤滑はピアノの性能の基礎になります。

これをやらずにおくとついついケミカル材等へ頼ってしまいがちになります、またハンマーへの針入れが多くなったりもします。

よりクリアにしてほしい、とのオーダーでさらに鍵盤まわりの潤滑を洗い直しました。

音をクリアにするのにハンマーを削ったり硬化剤を入れずにいくらでもやることがあります。

何をしたかをご説明をしてその結果の音の変化にも作業との因果関係に先生も驚いていました。

 

例えば一流のホールやメンテナンスの行き届いたホールでは一流ピアニストの要望にも応えるべく、年間スケジュールで調律以外のメンテナンスはプラニングされています。そうしないと例えばスタインウェイもスタイウェイの性能は維持が全くできません。どこそこのホールのスタインウェイは良い悪い、この優劣の差も個体差以上にもこういった作業、内容、小手先の技術の優劣によって大変幅がでることは間違いのないことで、個体差以上のものと言い切れるほど決定的に差がでてきます。

最近のこと

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展示予定のC3の修理中です。

修理中もケースに保管して修理するとまとまった印象で仕事もすすむようになります。

 

 

ハンマーのオリジナルの入荷状態。

3本線がはいっています、これが弦の跡で弦溝とよばれています。

この状態はほとんど弾かれていない、または強く弾かれていないのどちらかです。

また、フェルトですので湿度の高いところでしたた締まりのない音になっていることもあります。

この時は、慌てずに下回りの修理をきちっとすること、調整を詰めて合理的にフィットさせること。

これでだいたい直ります、それでなくとも、柔らかめでちょうどよい、という方向けの良い音になっているはずです。

断片の状態だけとってそのピアノは語れないというわけです。

 

どこまで減ったら交換、という基準はありません。

技術者の趣向の幅があります。

柔らかめ、この趣向の方は底までタッチしない奏者に多いです。このパターンはハンマー交換した柔らかな状態を好まれます。

 

ハンマー整形中。

 

レペティションレバーとジャックの位置。

わかりづらいですが、四角の部品とその再度の隙間がバラバラです。

これではしっかりとハンマーを押し上げることができません。

精度の高い、といわれるYAMAHAでもこれです。これは新品のときからある程度こういった状態と思います。

スタインウェイやベヒシュタインといったピアノ達は一つ一つ、手作業で叩きながら直していきます。

つまり手作業しかできない調整は国産の穴になる場合があるといえそうです。量産で対応が届きにくい箇所。

 

 

これは、今から修理の都合で調整はその後になります。

またご紹介します。これだけで音が豊かになります。

すばらしいことに一度合わせるとそれなりに持続性があるので、良いピアノとしての基本を持ち続けることになります。

ウイペンも外し、音色のベースアップのための修理します。

 

アクションはこんな感じの状態。

どんな状態でもベースアップするために一旦バラバラにしてセンターピンを交換していきます。

 

だいたいある程度のラインに仕上がってくると思います。

外装まわりは9月にはいってからなのでお披露目は9月中旬かな、と思います。

 

今まで使わなかった部品と調整もはいって違った姿を、力強く雄大に見せてくれるはずです。

 

洋物ピアノのメーカーの取引先の方がこられて。

 

色々なお話しと打ちあわせしました。

新品スタインウェイの販売もかなり厳しい状況が続いているようです。

その分、中古品へ需要も動いているとは思いますがこちらも台数の問題で難しいですし仕入れの問題があります。

ただ、洋物も独特の音色成分をもっている下地があるがどれもこれも調整修理が必要で、それは○○流といったことをさすのではなく、よりノーマルに戻す修理と調整が必要です。それが教科書的でないアブノーマルな中庸さ、という逆説的なのが含まれているのがこの仕事のむつかしいところです。

新品ですら「ノーマル」にもどす必要があります。

これは国産も同じで、同等の効果を発揮します。それをより高度にノーマルしよう、というのが上のC3であったりという感じです。

 

 

また一閃。

以前、ここで書いた超絶な美貌の方とまた本番の仕事でお会いしました。

思わずじっとみていると

 

「あの、リハーサル部屋はどこですか?」

と目線をこちらへ向けられました。

 

慌てておののいてはそれとなくしながらおつたえして。

美貌も振り向かれるようなほどになるのはなかなか特別な能力だと思います。

 

 

C3入荷状態

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昨日のC3入って起こしました。

綺麗です。

入荷状態UPします。

弦と響き板まわり。少し汚れもあります。

棚板。

埃っぽく少し汚れがあるのがわかります。

響き板の裏。

ここは問題はまったくなし。

 

こういった汚れのようなものがあります。

これはだいたいのピアノがついています。綺麗なほうです。

 

屋根は完璧にきれいな状態で、この年代程度として最良並です。

カバー保管されていたと思います。

 

 

響き板は掃除すればもっと綺麗になります。

 

 

結構写真とったつもりで全然とれていないですね。

ピンまわり、ここも汚れが常識の範囲内で散見されますね。

 

全体としては十分でしょう。

製造番号は380万台

当店の指している年代の後期のタイプとなります。

 

ペダルは2本ですが、3本へ変更もできます。

この直後のモデルに3本ペダル標準仕様となって発売されます、そのタイプから中古でも140万円ほどするように、急に値段が高騰します、3本ペダルだから、といったことで需要があるということなのですが、実際ほとんど使われることなく、そもそも3本ペダル搭載されたピアノのごく最近であるという歴史とクラシック音楽の歴史を考えてもらうと3本ペダルの有用性の答えは明確だと思います(追っかけて納品後追加作業も可能ですので)

 

開けたら全体チェックして、ピアノの音やタッチの癖を拾い感じてすぐにアクションを出して修理にはいります。

しまった、音を取り忘れました…。

 

もうアクションを分解しにかかってしまって、またもや撮り忘れました。

入荷状態なので音はもやーっとしていて、良いところの多くは埃をかぶっていてこれではいけません。

 

今回は少し部品仕様を変更していこうかと思っています。

アクションの方も写真をUPしてみます。

こちらも状態が良いですね。

 

今週金曜に海外ピアノメーカーの担当者の方がこられて少し打ち合わせの予定です。

また色々とお話し聞けると思いますので、ネットの一般的な情報と違う視点、また商用としての言葉はなるべく省いて実際に記事をみられている方にとって有益なことについてなるべくそのままご報告いたします。

 

C3入荷

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4泥肇薀奪に乗って、ピアノの故郷、浜松より届きました。

裏もざっとみればだいたいの状態がわかるようになってきます。

どこをみればどう、といった判断は相当見慣れてないと判断はむつかしく、一般の方が判断するのは無理だと思います。

ご購入される方はなにより弾いて感じてご購入ください、それが何より正しいです。

 

 

板が見えます。

目が詰まった板です、一大ピアノブームに限りが見えてきたこと、それでもYAMAHAはGPだけは最後の最後までできるだけ材質や精度を落としたくはなかったんだと思います。細かな言及は避けたほうがと思いますが、1990年を一つの区切りといえるのかなと思っています。

時間が経過すれば空気も変われば気風もかわり作りての意識も方向性も変わるはずです、食べ物がかわり、IT革命が起きれば多くの方は朝起きてはメールのチェックです。

ピアノも同じように時代の変化とともに移り変わっていっています。

今のピアノは。昔のピアノは。

色々と意見がありますが、スタインウェイの設計をダイレクトに受けてそれを反映させている意味合いにおいて弾いて手元で分かりやすい時代のピアノがこの時代のC3かなと思います。

そんな色合いを弾いて感じて気にっていただいた方がご購入いただければ嬉しいです。

 

まだ梱包の状態、明日起こそうかなと思っています、その後すぐにアクション修理に取り掛かります。

 

下に潜り込んでは響板が見えます材料がよければすべて良いのか、それはNOでしょう。

良い楽音の設計 組み立て 実現精度 仕上げに調律師 それが年数を経て再度、追憶の中で再生されて音が満ち溢れてはじめて良いピアノといったことだと思います。

 

 

ピアノの3本の脚を、あやうくそのまま浜松にトラックに載せて帰ってしまうところで、気が付いて下ろしてもらいました。

さぁ、仕上げてここで音も発表しようかなと思います。

現状の音も撮っておこうかなと思います。

 

さて、また、新しい調律師メンバーがお手伝いに来てくれそうで嬉しいことです。

人が増えるのは、単純に手数が増えること以上に空気もかわりますし良いことだと思います。

ちょっとした仕草に調律技術としても気づくことが多いにあります。

 

人件費というものがあります。なんでもかんでも安けりゃいいのかというと大きな問題があります。

50000円か48000円か、それは48000円が安いです。

デフレで安いところ安いところへと何でも流れる傾向があります。

この業界でも同業者同士でお付き合いが切れてしまうときに、もっと安くしろ。この言葉をいわれて、それならもうこっちも付き合わないよ。これ本当によく聞きます。

そして後であの会社はもう付き合わない!と業界内で悪口を言い回られることになりますし、しかも噂はいつでも尾ひれがつくものです。

 

たかが2000円 されど2000円どう捉えるのか。実際は安く済ませれた、という気持ちの面が大きいように思います。

当店ではお手伝いに来ていただく方もできるだけは専門職としての人件費は払うようにはしているつもりで2000円さげるより気持ちよく仕事してもらって頑張ってもらいたいと思っています。

ただ最後はやはりお金だけで人は動かないものなので、残りはあえて言わずのなんとやらです。

 

ではまた。

 

舞台への勧誘

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先日はひさしぶりに会社外での外装のクリーニングの仕事でした。

ポリッシャーをもって仕事するのですが、一台磨くのは本当にひさしぶりで、普段は担当スタッフにゆだねています。

新築に合わせて、外装を磨いて、内部も一式やって弾いて、見て、見違えるように。

夕方まで粘ってなんとか外装を終えました。

外装のこと一つが、ある程度知識があるだけで修理お下見のときにいい的確なことを言えることが多いですし、なんでも技術的な幅があるのは良いことだと思います。

 

 

内部の調整は、ちょうど横に新品のピアノがあったので仕上がるにつれて、このピアノと弾き比べながら作業をすすめていきます。

これは実になかなか勇気のいることで、自分のした仕事は自分で認めたい、良く思いたい、とはだれもが思うもので過剰評価になりがちです。

比較対象があることで冷静に見つめ直せるということと、新品のピアノは内部の金属汚れなどはありませんし新品の状態のピアノと同程度のグレードのピアノであれば、こうして再生した過程のピアノとどこが足りていない、逆にどこが上回ることができた。などが明確といったわけです。

 

JAZZを弾くことが多いとのことで手元に軽さはもちろん、鍵盤を触れて何を思うか、想えるか。クラシックも同じですが、この幅、直観力をピアノから引き出すのが調律師の仕事の一つというわけです。

 

 

生徒さんの発表会でした。

少子化の影響をうけているのはどこの教室でも基本的に影響を受けてはいるようです。

 

お世話になっている先生は以前は沢山の参加者であふれかえっていて、それはこの会社に入ったときの一年目の様子をよく覚えています。年々減っていっているようですが、今ではかなり減ってしまってるようですが、一人でも発表会はしてあげたいということで、他教室に合流せず、過去の生徒さんを連れてきたり構成で伸ばしたりと採算も大きく赤字でもやっておられる先生もおられます。

最近では発表会はでない、といった生徒さんも増えているようで、その多くは「子供自身がでないといっているから」

ということが多いようです。

 

 

発表会の有用性は人それぞれあるだろうと思います。

ただただ単純に「発表会」を調律師としてうらやましく思う限りです。

我々はありません、もちろん考え方次第でご納品がそうですし、広くすべてはそうなり得るものだとは思いますが、やはり、ないといえばないといえます。

 

ないものを羨んでいても仕方はないわけですが発表会に足を運ぶ親御さんも普段の教室スタイルとは見た目も口調も違い、会が終われば先生と生徒さんもノーサイドで抱き合えるようで普段のレッスンが終わっては部屋からでてきては自分自身に

 

「あのこは練習してこんのに2曲も立派な曲弾くっていうねんけど練習量からすると無理やわ、舞台にあげるだけに講師の責任もあるから難しい」とぼやいていた先生が毎週四苦八苦。本番は立派に演奏して涙してました。

 

先生がレッスン終わりに聞く話にうまくいかないお話しもお聞きすることもあるもので、発表会がはじまり終われば嘘のようにお互い認め合っていることが普段のやりとりからはその魔法さ加減に驚きます。

 

発表会でない。

消極的な子にはなかなか一人で舞台へ立つのは子供なりに大変で、大人なりにもっと大変といったところでしょう。でも参加に仕方は沢山あるのではないかと、連弾やその他で参加してみること、また舞台へ立たなくても他の生徒さんの出演の準備のお手伝いに参加させてあげて彼女、彼の「本番」を作ってあげることはできるのではないかと。

 

調律師としてなかなか羨ましい舞台への思いでした。

 

〜入荷予定の中古品の新入荷YAMAHA C3は21日に入荷します〜

すぐに修理にはいってなるべく早めに展示して、音をUPしていきたいと思います。

 

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