足回りも大切

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今日のお昼はYAMAHAのGPで、結構年代物です。

製造番号は9万台です、今は出荷総数640万台程度までいってるはずですので、そのうち9万番目程度につくられたピアノ、というとどれだけ昔かはわかっていただけるかなと思います。

 

古いピアノ、我々、いや自分自身は、古いピアノというのは戦後そこそこ程度のピアノあたりくらいのもので60年代くらいはまあまあ年数経ってますよね、くらいのつもりです。それくらいピアノは長寿命です。

 

こちらのピアノは、弾きにくる先生より色々とオーダーを聞いていてそれに近づけるようにします。

消耗品が万全の状態ではありませんのでどうそれを形にしないと。

でもそういった言葉は叶えるためには自分なりの揺るぎない一部のセオリーがあります。

 

 

写真を撮りそびれましたが、こういった年代のタイプは調律という作業だけでもちあげるのと違って、そのほかにポイントもあります。足回りです。

ペダルはつっかえ棒などで支えてあるのですが、この時代は1本支えで1本で体重のった足に抵抗しないといけません。

こちらは朝のお仕事でピアノはYAMAHA C5Aのタイプ。2本棒が見えます。

 

 

この支えが緩まってきていたりします。

これだけで全身の力が足から抜けてきます。

これは音楽全体から力が抜ける結果にあります。

おしゃれもピアノも足からが大切で、かなり黙殺される要素ですがペダル上下の潤滑レベルだけの問題ではないといったところでしょうか。この時代にものもペダルは2本ではありますが2本支えに改造してあげても良いと思います。

 

とにかくアクションでもなんでも力抜けを一旦取り除いてあげると全体としてまとまってきます。

フレームのボルトを再度増締めするのも方法でしょう。

 

こちらはシュワンダーアクションが載っています。

シュワンダー自体がタッチが濃いわけではなく、センターピンの汚れ、潤滑性能、スプリングの金属疲労、当然整調のレベルが落ちてくるとヘルツよりそう感じる、というのが本当のように思います。

きちんとそこまでのレベルで何度も一度やってみてから判断する、ということをしないといけないと思います。

鍵盤上部でレガートがしやすく、ショパンが称賛したのもうなずけるアクションで、指に歌心を持つに非常に良いアクションかと思います。

 

木製、木製できた当時のアクション。

 

昨日のお客様の音高のお嬢様のところでふときかれました。

そのとき、シューマンのコンチェルトを彼女はタブレットで見ていて、彼女はこちらを向いて

 

「コンチェルト弾けるとしたら何が弾きたいですか?」

 

「うーん、ショパンの1番と、ブラームスの2番もかなあ、ブラームスは1楽章だけでいいよ笑」

 

ん??

急に振られた言葉に反応した結果に違和感を感じました。

さっと出た答えに自身が驚いてしまいました。

 

昔はベートーベンの4番とかバッハのクラヴィア協奏曲1番とかもっと内密なものだったんですが、それもそうですけど。

でもブランブルグの5番が弾けたら、それはもう弾き終わったら幸せの高揚感できっと倒れこんで燃え尽きてしまうことでしょう。

この曲は弾きたいとかなんとかを超越してしまっています。

 

今はインターネットで簡単にこれらの楽譜が買えるんですね。

グールドの映像を関東の大学の先生がもっているとのことで大阪までダイビングして送ってもらったりしていた時代は早くも過去となりました。

我々も挑戦しないと

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今日は、夕方より大阪泉北地域へ調律でした。

こちらのお客様は中古品でGPを当店で購入してもらったお客様です。

 

高校生のお嬢様ですが、何度か演奏もホールまで見に行かせてもらったり。

そろそろ今年もコンクールの予選がはじまるような時期のようです。

 

音楽学校に通われているので

 

「学校でライバルとかいるの?」

 

「まぁ、テクニックとか負けてる子もいてるけど…。音楽では負けたくないって思う」

 

覚えている範囲でシューマンのグランドソナタとハイドンの最高峰イギリスソナタとバッハと。どれもこれもピアニストが生涯つみあげていくような極めて重要なレパートリーばかりで競争としてのコンクールで弾く、という枠を超えてすらいる曲であるようにも思いましたが…。

若くして本当に難しいものを弾いているんだなと。

工具を整理しながら聞かせてもらって。

音が前々へ出るシューマンが良かったです。

 

以前、当店の先生に「あの子にあれ弾かせたいんよな〜」とよく言われる先生がいてます。

確かに本人の適正に合わせたものを提案するのも先生の楽しみなんでしょうね。

 

過去に受賞したグッズの一部を見せてもらいました。

予選は通って当たり前、もっと向こうを狙いたい。

今度は金色がほしいなあ、と。

 

演奏を聞かせてもらっていては、やり残しの多さに気づいては体と気分が落ちてきます。

我々の仕事は予備予選の準備ではなく、より精巧な本番のリハーサル作りになく、音響的に優れたピアノを作るだけですら不十分なのかもしれません、それではこのピアノと奏者の前では何か手の上をすり抜けていくものがあるわけです。

 

実際の仕事としてのこととしては、こういったヘビーに弾かれる環境では、クロスなど干渉するところはできるだけ潤滑をあげることによって消耗を抑えるのも大きな仕事で、どういった潤滑剤をどのように入れていくのか、ハンマーフェルトはどう余力を残していくのか。毎年の積み上げができず、どこまでもとへ戻せるのか、といったところが難しい仕事になりますね。

早熟な不可解さ

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結構更新していなかったんですね自分でもびっくりしました。

今日は中古C3の弦の張替えに進みました。

今日はどこまでやろうか、こうしてこういった作業は進めないとなかなか進みません。

 

こういった計器を使って板への圧力を調べておきます。

あちこちオリジナルの寸法を計測しておきます。

 

どんどんはずしていきますが。

どこまでやるの??

自分自身そう問うてしまいました。

やりだすとどんどんあちこちもやりたくなるし、やらないといけないことがどんどん見えてきます。

こういったダンパーのトルク、ここもすべて交換することに。

弦をすべて外します。

これが結構難儀で時間がかかります。

切って切って外して外して。

ピンも外して、これは糸巻きにあたります。

皆様ご存知のアリコート。

ここもはずしてもちろん磨いて高次倍音へ寄与してもらう装置へ磨きこみます。

 

こうして外すと弦の全体交換も本体預かりの修理のケースはしたくなります。

国産でも一部の機種やモデルにおいてフレーム自体が折れることがあります。

だいたいこういった症状は同じ時期に集中していることもあってかなり慎重にやらないといけません。

 

外すときも電気工具の熱を使わないのか使うのか、手順だなんだと色々とあります。

弦をすべてはずして一旦、響板の変化の様子をみます。

 

と、同時にアクションの修理が待っています。

こちらのほうが音と密接になりやすく、こちらが大変です。

 

ハンマーも整形すれば十分に使える状態で音荒れもしていません。

どういった部品を使うのか、どう組合すのか、なやみます。

中には本革をつかうばっかりに摩擦が強くなる場所が存在してます。

それぞれのメーカーの木材との相性があってこれも大きなポイントです。

 

 

お客様もお問合せがはいってきておりまして、急がないといけません。

また、こういった修理はならし期間がでてきますからなるべく早めに形にしたいと思うのです。

 

コンセプトはいつでも「弾ける修理」です

ドイツ製の部品を組み合して再構築する、ということが売りではありません。

セオリーは下から下から作ることであって良い部品を組み合しても案外、ということはままあることです。

 

さて、他のことも

先日、店へはいってきてレッスンの音が聞こえる。

なんとも良い響きの曲が聞こえてきました、バロックです。

 

生徒さんがきて

「いい曲弾いてたね」

 

「うん」

 

先生が後できて

「先生、良い曲ですね、どっかで聞きましたよ。よくできた曲ですね」

 

「そーそー、むつかしいやけど、他の先生にも聞いて」

 

「誰にですか?」

 

「?!…!ちょっと待って」

 

と、お調べに行かれそうだったので、わざわざいいですよ、とおとめしました。

 

そして、来週わざわざ調べてくれて

「テレマンのファンタジやわ」

 

 

とのこと。

テレマン、バロック期の重要な作曲家のようですが、ほとんど知識がありません。

どうも長寿命だったようで、バロックから古典派への橋渡しをした功績があるようで、ちょうどこの曲もそういったものを含んでいました。

調べてみると、すぐにグリュミオーのバイオリン演奏がでてきました。

そういえば、バイオリンの子供のレッスンにおいても、発表会ではバッハのバイオリン協奏曲やこういったテレマンがよくでてくるようです。

どちらかというと硬派というか格式高い印象があります。

プログラムをみて、非常に立派なバロック作品が並びます。

少しピアノとの差異を感じます、こういった曲を全身で浴びて、そしてその響きに自身の音楽的感動板を打つなら?それは今後ピアノとバイオリンの奏者の音楽的な育ち方に大きな違いがでるのではないかと思いました。

 

それと、このテレマンの曲、コンペティションで聞いた気がしました。

皆弾いていたから記憶にのこっていたのか。

 

同時に色々なちびっこの演奏がでてきました。

いつもおもうのですが、この小学生の低学年あたりの子たちこそ、それは相当な早熟ですばらしい演奏ですでに役者になっています。

どれだけ指導している教師の方がこの子たちと同等のバロック期の演奏ができるのか、といわれると相当の少数派になるのではないかと感じました。

そしてどうも拝見しているとその少数派の演奏を実際見て、模して、模してみたい、自分で通訳してみたいと、感じているように見えてなりません。

 

まずもってどこまでもみてないのですが、中学生やそれ以上の方々より彼女らの方がなぜか良い音で弾いています、自分の言葉で話しています。なにがために弾いてないように感じてなりません。

それは所謂怖いものしらずや、身体的発展途上故の結果とは思えないし、中にはそれは自らの言葉をもってして、むしろすでに成熟した大人の演奏すらしていることに驚きざるをえないということであって、さらに後年、おそらく彼女らが年齢的成長をして出場している組みより雄弁、となるのは単純に技巧的難しさの向上による介入する余地の少なさからくるものとはどうも思えないところがあり、それはどう解釈してよいのかという思いを禁じ得ない気持ちになります。

 

ものすごい脱線してきましたのでここまでに…。

調律師はバロック演奏において長けたピアノが作れるなら、それは最高の資質をもったメカニズムを与えられたピアノといえるのはほぼ間違いありません。

 

ベルトーンピアノがはいってきます、これもシュベスターやイースタインと同じ並びで優れた隠れた国産の名器です。

またすぐにそれらしい音がでていて、また一般家庭より、ということで希少な一台になります。

今日の出会いと。

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今日は朝から全体調整でした。

全体調整というのは、調整を1から作っていきます。

 

ある程度項目が決まっていますが、どこまでやるかどのようにやるかというのはお客様がおもっておられるよりはるかに上下に差があります。

最低限これは、という寸法合わせがありますが、ハンマーの動作はやるのか、鍵盤調整andイージング作業はやるのか。

 

今日はそのことよりも。

アトラスのピアノでかなり状態が良好で、大きな修理はひとまずおいておいて調整一式のご案内でした(4万円税別)

 

ざっと合わせていって、良いラインに早くものってきました。

一時間ほどお時間が作れましたのでどうしようかというところでした。

調整はなんぼでもやることはあるのですが、ふと頭をよぎったのは

美容室でのことでした。

 

「シャンプーを制する者はなんとやら」

という言葉を以前美容師から聞きました。

スタイリストというジャンルの基礎になるらしく、ここをしっかりできない人はダメと。

 

なるほどと今日はそのつもりで取り組みました。

錆て変色しているペダル3本を磨こうと。

手持ちのもので足りない物があったので

 

お客様に洗剤ありますか?とお尋ね、探してみたがないとのことでした。

ホームセンターへ買いに行ってきますとお出かけしました。

 

帰ってきて、溶液で錆をとって後はコンパウンドで磨いていきます。

横からみられて

 

「わあ新品やあ!」

 

と、この反応結構久しぶりです。

そうです、一年目の時、お客様のところで3千円程度でよくお受けしていました。

せっかく学校で習ってきたものが社会で生かされるのが面白くて、お家へ入って錆てりゃラッキーというわけです。

あちこちタオルを借りて全体を綺麗にしては大変喜んでいただいてました。

 

お客様さんに喜んでいただける快感と余韻が楽しく、会社へ帰ってもいくらか上司に喜んでもらうことがうれしかった、そういった気持ちは当時いくらか持ち合わせていたと思います。

 

その後、パネルまわりもコンパウンドを出して磨きはじめました。

どんどん綺麗になってきて横から喜んでもらって、ここもあそこもと…少し疲れてきてそろそろ終わりに…。

と思っていても、やりはじめると汚いところが目立つわけですからどんどん拡大を要求されていきます。

 

全体やり終わって、喜んでいただきました。

お嬢様がコンクールを受験することにもなりそうで、演奏性を前に前にとは当然ですが、ご実家のお父様やお母さまにも目に見える形で喜んでいただくとまたメンテンナンスも大事にしてくれるだろうし、この年頃の方は義理堅いイメージが強いです。

一度印象をもってもらうと何かと次につながりやすいこともあります、そういった打算でやってるわけではありませんがそういった傾向はあるといえます。

 

一年目の調律師の方々、なぜ今ここに立っているのか?

その気持ちをスマートじゃなくとも、がむしゃらに、愚直であってしかるべきだと思います、社内ではどんな嫌な怒られ方や扱いを受けてもお客さんはいつも支えてくれる存在になり得ることは一年目に覚えました。

喜んでくれた、また来てと言ってくれてた、そうか、呼ばれるなら来年の訪問の春までなんとか続けてみよう、正直そんな感じでした。

思いが形になって表にでるものであるならばそれはますます結局ベテランや中堅も結局同じでしょう。

 

今日は…。

midiで再生された音楽、それは有機的とはあまりいえず特に身を寄せる対象とはいえないものでした。

しかし今日ある曲で聞く機会があって、流していきました。

 

その均整化された響き、無機、無慈悲な非常な正確さ、それがまさに天の川のようだというわけですから。

 

 

それは数学的正確さの向こう側、それはARTであって、それは宇宙根源的な無限の広がりを想起されるものでした。

(画像ではよくわからないかもしれませんが)

 

無機の向こう側は最も有機的だということ、それが宇宙的な広がりをもっているのですから驚きました。

これは体系的、論的、人情的にまとめ上げればすごい賞がとれるのではないかと笑

 

それにつられて、家では楽譜の作成中。

子供のように無心に取り込んでました。

自分自身は仕事のことがプライベートに影響することは自覚としては極少なく、常に逆です。

どうみられているわかりませんが、仕事仕事ではありません。

どちらかというと仕事は結果がでない時は取り組み不足でそれは自明だろうと割り切れます。

日ごろはそうではないかもしれません。

 

いつどこで何に遭遇するわかりません。

でもそういったときは下を向いて探さず前を向いて歩けるようです。

 

 

GP探し

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在庫のピアノが春先でたくさん動いています。

グランドも少なくなってしまって追加と、シュベスターが一台はいったので見に行きました。

仕入れ元は複数ありまして現物確認できる環境や電話でのコンタクトなどあります。

 

実物がみれること、またかなりの台数を複数同時に検討できるのがなにより強みです。

シュベスターはすぐみて即決でした。

状態がよくてこれ以上のものを待っていてもなかなか望めないものでした。

 

すぐにグランドへ

グランドは特に良いものがほしいわけです。

 

YAMAHA G3 74年程度のもの。

連れて行ってもらって、これは今までのG3の中でも屈指の状態の良さでした。

適度に弾かれて、保管されて状態の良さはすばらしいもの。

 

もう一台はマホガニーのKG3C

このタイプは前期のものはアクションが木製が修理がしやすく、KAWAIの伝統的なもの色濃く残した時代のものであえて前期のものを採用したいとおもうわけです。

 

どちらかを仕入れる予定です。

かなり悩みますね。

 

面白いのはKAWAIですが、G3の状態は非常にすばらしいです。

ディアパソン183も再入荷検討しましたが、すこし状態が思わしくなく今回はパスにしました。

 

なににせよ、はいれば国産に家庭用を音楽(MUSE)に手を掛ける過程用にするのが仕事ですから、我々がいじるための玩具や自身の意地のためでもなければ、商用のためだけではありません。

 

状態が悪くとも良くとも本来は関係なく、状態が良いものしか良いものにできなければ仕事としては大したことないといえます。

でもそれはこちらの都合ですから、やはり良いものを仕入れておければとはどこも同じでしょうか。

スタインウェイもかなり触りましたが、入荷したてではやはり使いっぱなしでは調整しないと本当に良いのかどうなのかわからない音質です。

ベーゼンもグロトリアン…etcも同じですね。

 

国産家庭用は調整次第で非常に良いラインのってきますからお得ですね。

少し遠出

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今日は、名古屋の近くまで出張でした。

四日市のあたりをとおるとき、四日市ぜんそくのことをいつも思いながらとおります。

 

自身は背景をよくもしらないレベルですが、どこかインフレーションの行く末を思う気持ちにさせられます。

膨張の行方、それは音楽も同じに思うことで、日々、その場の完結。

それは自身の日々の技術の日課でももちろんあります。

そのための整調であり、調律です。

 

広くは音楽教育をとりまく市場はやや一部のことがインフレ傾向に思うことがあります。

それは方向修正が必要に思います。

300年前にすでにJSバッハが音楽においてそれを行っていたように思います。

ショパンやリストの練習曲は全曲すぐ弾けても、彼のパルティータ全曲がすぐに弾けるピアニストはどれだけいるでしょう?

 

YAMAHAのB121というピアノでした。

 

インドネシア製、ということですが、比較的安価で生のピアノがスタンダードサイズで購入できるメリットがあります。

こういったものは色々な情報が飛び交いやすいですね。

 

ちょっとだけご紹介。

音響板。

さすがに80年以前と同様の質感はむつかしいかもしれません。

木目の並びが見えます。

 

教室のお部屋で比較的小さめのお部屋、ここでかなり頻繁にエアコンをオンオフを繰り返すようで、かなり乾燥してしまいます。

ロストモーションと呼ばれる、タッチがカラカラになる現象があります。

これは毎年毎年直しても直してもなかなか落ち着きません。

また、ピッチの低下も著しく空調がまわりやすいお部屋は調律・調整は年2回は必要といえます。

 

いかにも現代的な音質をもったピアノで、やや媚びた感じのあるタッチと音色はしていますがYAMAHAらしい音はしますね。

メーカーも中古品の対策として出してきたのかもしれません。

ちょうど往年のU3系の名器たちと同じ程度かもう少しだせば買えます。

ヘビーに弾かれるのであれば当時のピアノの方が堅牢で耐久性と音の迫真性とその告白の語りの大胆さは優れています。

ただやはり調整次第になり、つかいっぱなしの状態であれば新しいものと比べることができない要素が実に沢山あります。

 

ここの調律のかえり。

近くのカフェで一服するのが最高に贅沢です。

 

うまく写真にはいりませんでしたが、あちこちごつごつとぶつけ傷がありますが、色合いと風合いが良く目立ちません。

すごい名店、というわけではないのですが、運転の疲れをいやせます。

遠方で、いつものところ。というのはなかなか乙なもんですね

 

かえってディアパソンの荷重の検討中です。

 

YAMAHAなどはもともと鍵盤横に大きな鉛が数個はいっているのですが、ディアパソンは非常に少ないです。

ここに鉛が多ければ重くなるのではなくてシーソ―に加減では逆になります。

もう少しに詰めて場所を決めて、埋め込みをしていきます。

 

荷重のことなど

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ディアパソンの出荷整備でした。

お客様に数点ご要望もいただいておりまして、そこを詰めていきます。

183のタイプ。

ディアパソンの大橋183タイプ。

このタイプはレンナーハンマーがついています。

異様に大きいのは見て取れるはずです。

タッチを軽くする、といってどういった作業になるでしょう、どういった作業を他所の工房さんやお店さんではされるでしょうか、逆に興味があります。

 

まず、タッチを軽くといってもただただ重量をいじっても「良く」なりません。

今こうしてネット時代で、鍵盤鉛の調整がかなり広まっているようで広くされるようになっています。

この調整をして60gが40gになっても確かに軽くなりますが、良くならないことあります。

個人的には「良く」はなりません。(ペダルを踏み込んだときの均質性はでます)

 

例えばハンマー交換をして重量がかわったから鍵盤鉛で整えて。確かにセオリーはそうです。

ただ、内部でもっている潤滑不良が引き起こしている「重さ」という感覚的な重さは必ず対処しないといけません。

響きとピアノがやろうとしているバランスが悪くなって妙に軽い響きとタッチのピアノになってしまっては意味がありません。

 

タッチを軽めにと言われておりまして、あちこちのセンターピンを4列スタッフが交換しました。

特に大きく潤滑不良しているわけではありませんでした。

ですが、どんどん変えていきます

すると、音の光度が随分変わりました。

大橋の音色成分であるグラデーションがでてきました。

(センターピン4列交換、調整込みで、これだけでも一般的な費用で10万円くらいかかります)

 

そして再度鍵盤を検討します。

次は…。ウイペンの補助をするスプリングです。

ここを切断して切ってしまうと、確かに縦割れの音に成りやすく、これは確かに軽くなったような気がします。

また、バネっぽさが消えます、ヘルツ型の印象に変わっていきます。

ただここもかなりテストしましたが、やはりそのままが良いと思います。

シュワンダーの良さというのは、鍵盤上部でのレガートが非常にしやすく歌えるタッチを鍵盤から発せられる声として確かに感じやすいわけです。

 

そして、ハンマーです。

レンナーがついてますが、異常に大きいわけです。

KAWAIのものも同様に大きく、ここにメスをいれる要素がどうも必要に感じます。

整形します。

 

こういった下の画像の砲弾系の形に整えました。

わかりますかね…。上が丸い状態、これが純正です。

シェイプアップされ、やや先端がとがっています。

これで高倍音を誘発しやすくなり、より本体の音色成分がでやすくはなります。

ただ、普段あまりやりません、ひさしぶりにおこないました。

こういったハンマーの形もメーカーの思想を最後の最後まで検討したいことと、整形する前にやることをやってから。といったところです。

ですが、今日は整形して成功だと思います。

調律師さんによりなにがなんでもカチーンとした音が良く鳴ってよろしい、と判断される方も結構おられます。

自分はあまりそう思っていません。

基本的には新品の状態を一皮むくが原則かと思います。

 

だいたい思っていたラインがでてきたので一旦ここまでにして、あとは基本調整を再度「やや軽め」を意識しながら手前へ手前へタッチを起こすようにしていきます。

 

183 ディアパソン。

魅力的なピアノです、国産では断然個性派がこういったピアノは他にないのかもしれません。

ただ、このようにかなり工夫が相当必要でかなり骨を折ります。

調律師の影響力が非常に大きなピアノで、入荷状態の曇った音質から、音の色が層をなしたグラデーションがクリアな音空間が表出する非常に魅力的な楽器です。調律師としては面白いピアノではありますが、本来のものにしていこうとなると、ただ事では済みません。

ディアパソンだ大橋だとそのブランドや値段だけで買えない代表的なピアノといえます。(なんでもそうですが…)

 

 

明日は鍵盤鉛で荷重をうめ込み式で行って、フロント側に荷重をもっていきます。

それでだいたいまとまるかと思います。

もうすぐ出荷です。

 

最後に。

お昼にはいったとんかつ屋さん。

 

「当店のソースのシステムはご存知でしょうか?

 

「?」

 

「このように甘口、辛口と二種類ございました、お好きなほうを付けてお召し上がりいただけます!」

 

「?!」

 

マニュアルのような話し方で話させれて、わざわざシステムというほどのものなのかとしばらく笑ってしまいました(笑)

 

最後に、先日入荷しましたC3はかなり悩んだ末、結局弦も変えようとなりました。

となると、ハンマーやらシャンクも・・。

結局オーバーホールレベルのことになりそうで、相当急いでも月末から翌月になりそうですね。気にかけていただいている方もおられてまた大変お待たせします。

 

アッセンブリ交換

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ハンマーアッセンブリの全体交換です。

ハンマーシャンクは国産仕様、ハンマー自体Abelハンマー 

国産シャンクは国産ならではの注意点もあります。

本革は特に木材との接点でこすれがでやすくここをどう処置するか、などもあります。

 

綺麗に変わっていってます。

古いのは両端。

こちらのピアノ、ハンマーは2回程度削られていてかなり小さくなっています。

これだけ小さくなるとタッチが軽くなりすぎてしまっていて、重量は30g台で落ちるところがあちこちに存在しました。

各所の締め付けが緩くなってきていてこのあたりをどうやっていくか。

 

バランスピンの赤いクロス。

ここはドイツ製で交換しました。

材質の良さもさることながら、なぜ交換するか。

穴が大きくなっているのがわかります。

バランスピンは命です。ここを取り巻くクロスの輪っかが大きくなって弾くたび微妙にずれては安定しません。

新しいものはギュっと締め付けてくれるのでタッチも締まってきます。

こうゆう余分な余白をとるとどうなるかというと音の雑音成分が消えていきます。

 

 

ピンも磨いて。

とにかく下から下からつくっていきます。

ハンマーは最後で良いです。

ホワイトパンチング、ここも同様の発想です。

これはとにかくお客様の評判が良くて、取り入れるようになって数年経ちます。

ハンマーはニカワで付けます。

ニカワの良いところは、パキっと硬く固まります。

また非常に早く固まりますので作業が進めやすいです(ハンマー作業は別ですが)

ボンドは手につくとネタネタともう処置に負えません。

何度洗ってもいつまでもしつこいです。

ニカワは、さっと落ちて手が綺麗になります。

この簡易ニカワツボは知り合いの調律師さんに教えてもらいました。

非常に簡単に使用することができて、少量しか使わないケースは非常にやりやすいです。

 

ざっとつけて。

後はアッセンブリ交換すると、新しいクロスや皮の変化が著しく、この安定に大変な手間がかかります。

やってもやっても崩れます。

ある程度やって後は、現場合わせです。

 

鍵盤重量もハンマーが大きくなってかなり増えてきました。

ただ軽めに鉛で最終的に合わせる予定です。

 

第一整音といって、事前にハンマーに針をいれておきますが、自分はあまりやりません。

なぜかというと、現物合わせ、ということもありますが、この無垢な状態の音を聞いておきたいんです。

なぜかこの経験を積んでおくことで、今後やれることが変わってくるように思えます。

 

セオリーは腹のあたりに相当深くしっかりいれて、削って、肩の方をほぐして先端わきまであがっていきます。

書くと簡単ですね。1000本以上の針をどしどし入れて、針を何本も折りながら。

 

大きな楽しみです。

遠方ご納品

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今日は、東京まで出張調律でした。

ご購入していただいたお客様の調律です。

 

専門の道へ進まれるようで、大変高名な学校への進学されたようでした。

防音対策のできているマンションにおいてもらって日々弾いてもらえそうです。

 

朝、なんと間違えて岡山方面へ乗ってしまいました。

ものすごいスピードで目的地から離れていきます、そこまで急がなくてもと思うほどに…。

 

結局一時間遅くなってしまいました。

グランドピアノ一台とベッド、そんな空間が特別な数年間を作って、毎日ピアノピアノの時間、その中でちょっとした少し緩みの時間が思いがけない贅沢を感じられるやや極端な時間を過ごしてきっとそして数年後には、そう、はっきり振り返れる時間にできそうだということ。

なかなかうらやましいですよね。

同様の形で調律のお客様でおられますが、音大にしても皆楽しそうな顔をしているようでご家族も応援にしがいがあるように思います。

 

 

ピアニストの三浦ゆりえさんに似た、可憐で上品なお嬢様で、少しショパンのバラードを聞かせてもらいました。

コンクールでも、あ、そういえば!と同じコンクールにでているお客様が本当に重複してなかなか興味深いですね。

 

土台まわりを重点的に合わせて、調律をして、針をいれて弾力を出しておいておわたしして。

 

「良くなった?」

 

「変わりました」

 

調律というのはピアニストと音楽をつなげる作業であって音を合わせるのはその一つの手段でしかありません。

音律が合わせないと心地よくないではなく、心地よい音楽の快適性をもとめると、音はあっていることが一つの条件である、そうずっと考えてやってきています。

 

こうして遠方のご納品にお伺いさせていただくこと。

これはこの会社に勤めていて非常にありがたいことと思っています。

経費を考えるとなかなかできないことです、でもそういったことに理解をしてもらっていることはとても感謝しているつもりです。

だから、会社の力にもなりたいし、お客さんのお手伝いができれば利益がなくてもすべてOKなのかというとそれだけではどこか甘えを感じさせますし、どこかに寄りかかってしまっているように思いますし途中で無理も来るように思います。

 

新入社員の入社の季節ですね。

大志をいだいて、ときめかせてドキドキしている方も多いと思います。

自分もそうでしたが慣れてくる数か月が過ぎたあたりで、どんどん不満ばかりが無尽蔵にでてきます、各々待遇の違う友人達もみなおおよそ同様でした。

あくまでこの偏った現代の社会で順応してやっていきたい、とあくまで思うのであればということになりますが、なんとか3年は継続してみることはそれなりに意味もあることのように思います、その中で酸いも甘いも経験して立ち位置がある程度決まってくるように思います。

 

話が飛躍しました…。

 

短い時間でしたが、どこか皆から応援してもらえる気質のある方で、そういった方はピアニストとして活動していく上でとてもとても大きな特性だと思います。

頑張ってください、ではなくて、演奏している時はその思い想いを、なぜここに座っているかそれを響きに変えて、心の窓をさあ解き放って聴衆に心からのもの、それを投げかけてほしいですね。若い奏者のコンクールを見学させてもらっていつもいつも思うことです。

 

まず遠回りして

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明日から修理にはいらせていただだきます。

KAWAIのGPのハンマーなどがはいってきました。

 

ドイツAbel社のハンマー

 

Abelのものでアンダーフェルトが小さめ(赤いライン)で柔らかめのハンマーをオーダーしました。

お伺いしたときにちょっと演奏してもらったところを拝見して、ある程度判断します。

かなりしなやかで弾性に富んだ発音をもたせれそうなハンマーです。

「ある程度触っただけで判断できないとダメ」と以前大先輩に言われたことがあります。

 

どんなこともなんにしてもやりかたはあまり教わったことはありません。

しかしそういえばあの時、こんなこと言ってた。

と後々リンクしてくるものです。

 

今のステップで理解できないこともたくさんあってもやっていくとそんな沸き立った瞬間があるものですね。

 

ハンマー交換以上の仕事はかなり責任感をもってやらないといけません。

かなり台数やっているつもりですが、いつもパンドラの箱のようなところがあって大変むつかしいことです。

最終的に整音にかかってきます。

国産のアッセンブリを使用します。

木材の密度で音質が変わりますので、ドレミファ…と音階順番に並べていきます。

 

またご報告します。

どんな仕上がりになるかな。

 

斑鳩店にて、ペダルまわりの調整をしていました。

ペダル回り。案外雑に扱われてしまうところです。

そのままでもご納品できます。

しかし、逐一ばらして潤滑調整をおこなうこと。

クロスの消耗。

このままでも通常使用では問題が起きにくい場所です。

ですがへたっています。これはどういった影響を及ぼすかというと上下運動の摩擦係数があがったり、不安定な回転運動になります。

 

左は消耗したクロス、右は新しいもの。

 

 

汚れた回転軸

磨いているところ。

光沢がでてきました。

 

あちこち油を吹き付けただけですとつるつるとして優しさがでてきません。

アクションの回転軸に油を使うと途端にピアノの声がなぜかやや粗くなります。

皮で乾拭きで仕上げるとなぜか品位があがります。

不思議です。

 

潤滑というのは、面白いものでただただ油をさすのと、いちいち磨いてあげるのと、磨いてから油をさすのと随分違った結果がでます。

一番は軽く磨剤を使った状態で油脂をとってそのまま入れるのがもっとも上品な回転運動が出る気がします。

樹脂や金属の場合は油を使ってもよいかおもうことと、もう次はいつばらされるか、ばらされないかと思うと、継続的なことを見越して必要な処置というのがあるでしょう。

 

肝心なことは、メーカーが作ったものを基本的に信用してやってます。

元にもどせば非常に良い結果が得られる、ということはまず元へ戻してあげることが先決で、それは新品のピアノですら工場で手が入っていない大事な箇所を「元にもどしてあげる」必要性があります。(主に鍵盤まわりの潤滑とクリアランス)

 

ドイツハンマー部品といっしょに、使ってください。と工具が送られてきました。

なんだろうとあけてみて便利グッズでした。

うれしいことです。

晩は、出荷のピアノをみていました。

YAMAHA U1

こちらのピアノはEのタイプですが、どうも以後のGのシリーズが独特の音色成分をもっている気が最近しています。

Hはとても有名でベストセラーのようなピアノでここでYAMAHAの家庭用ピアノづくりの一つの規範のようなタイプがでてきますが、その直前のGタイプ、一部プレッシャーバーなどの設計が違うのですが、もう少し考察が必要に思います。

 

このU1Eはどこまでも響くピアノで、ご来店されては

動画でみました「あのいい音のするピアノはこれ?」といった感じで何度も同じことを言われました。

ですが、今の今まで残っていました。

それは外観的にあまりにオーソドックスだったからか、結局魅力的な木目の方へ流れていきました笑

 

 

明日ご納品です。

どんなにヘビーに弾かれてもびくともしない堅牢な時代といったピアノでこんなピアノが家庭用でどんどん排出していたYAMAHAは脅威です。

 

納品一台手がけるのはかなり疲労しますね。

何もしなくてもそれだけで背中にのしかかっているのうなものですから大変です。

4月中旬にはある程度まとまってくる予定です。

 

製造番号200万台のC3が入荷しました。

まだ梱包を解いていなくて5日は組み立てて修理を始める予定です。

お手頃のC3は人気で、すでにご連絡をいただいているほどです。

 

全く話はとんでジークレフ音楽教室では講師の先生を募集中です。

年齢は20~40代、演奏能力に長けて、容姿端麗で気さくでユーモア、リトミックもできて動画の撮影も協力してくれる先生を募集しています笑

(どなたでも歓迎です、ご興味あれば 0743-57-0504まで)

 

 

 

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