弦も張れてきて

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ざざっと張れてきたC3Bの弦。

低音は二人でざっとやってしまいますので、ぱっかりあいた真ん中が終わればだいたい終わりです。

その後、弦と駒への伝達を確認して調律をはじめることができます。

 

 

まっさらの弦は伸びようとします。

新品のピアノでもどんどん弦が伸びていきますので数年は安定しません。

このようにオーバーホールの場合はさらに顕著で、どんどん伸びていきます。寝かす期間もままならないのでご納品してからが勝負となります、

 

弦しごき、といって人工的に棒などでごしごし伸ばしていく方法もあります。

最近はやらなくなりました。

どうも弦に対してあまりよくないような気がします。

先日、ホールでばったり会った調律師とお話ししていたところ。

「ピンだって打つべきじゃないと思うよ、辻さんもそういってた!」

辻さんというのは、内田光子なども担当したこの国内でももっとも知られた調律師の一人です(もうお亡くなりになられました)

 

それはさておき、合間合間でやっていって今週ようやく調律できるあたりになる予定です。

アクションまわりは終わってますので、あとはひたすら調律と調整を繰り返す形です。

 

数台出荷をお待ちいただいていて平行しながらやっていってます。

今回のレンナーフェルトのものとどう混ざりあうのか興味があります。

かなりタッチ軽めの予定で、コンクール対策の方へも自在に弾いてもらいやすいように進めていってます。

とにかく全体的にフラットに作る予定です。

 

足台の高さのシール、先生にお聞きしてご用意してました。

発表会でこういったものがあると上げ下げ的確で便利のようです。

市販のもっときっちりしたものがあります、でもまあまあ使えそうです。

 

先日、ここでも書いておりました、調律セミナーのことです。

お客様の先生よりご提案いただいてどうしたものにしようかと。

 

先生と軽く打ち合わせさせていただいておりました。

どういった感じがよいですか?と

 

「音の終わりを感じてほしい、少しのことで変化するものといったことを分かってほしい」

 

お話しを聞くと、バン、と弾いて楽譜の音符をキーを下げるだけじゃないよ。ということを伝えたいということがあるようです。

 

最後に先生に弾いてもらいました。

演奏をお聞きすればどういったことが胸の中なのか、何を想うのが、指導に対してもそれがなによりわかるわけです。

 

楽譜をみせてもらって説明してもらいながらお聞きして。

楽譜の指示より思いがの方が大きい、なかなかこういった演奏普段きけません。

 

「先生が、そう例えばお家でもミニコンサートでもしてあげれば、聞かせてあげればもうそれで良いのでは…。」

と、セミナーいる?と思ってしまった気持ちが言葉にでてしまいました。

コンサートはもうしているそうです。

熱量も高い、方法論を探し回る必要のない芯のあるとても良い先生だと思います。

 

日程をつめてお家でさせていただこうかとご予定させていただいております。

またこちらでもご報告します。

色々と修理

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KAWAIのマホガニーのKG3Cです。

当時、KAWAIが以前の伝統的な楽器作りから大きく現代的な要素がはいりはじめた時代のピアノで、このKG3Cの初期のタイプが好きです。アクションも木製を多く含んでおり、修理が効きやすく以後でてくる樹脂系のKGより音色がよく、仕上がればすぐ聞き取っていただけます。

 

修理が終われば整調をささっと収めるとすぐに形になるところにあります。

こちらも卸店からの入荷です、一般入荷と違いかなりの台数を検品しながら選んで入荷できます、妙な癖がない調整が効きやすい状態といった具合のよりよいGPを確実に選べる方法としては一般入荷よりはるかに合理的でもあります。

 

C3、これは昨日ですが弦をざっとはりこんで、今から整えていく段階。

半分はすべて張り込んで調整が進みました。後半分。

アッセンブリ修理や交換は終わっていて本体まちといったところです。

このごろはこのアッセンブリ交換、部品ごとがさっと変えるパーツ交換ということですが、本体のアクションとの適合、これが生半可ではないのです。

今回もかなりの誤差がでてハンマーの交換よりなんとなく苦労をしました。

単純にハンマーの動きを直したいだけなのに、妙な動きをする箇所がでてきます。

具体的に書くと、おしりだけふった動きをしたりします。この場合は新品のアッセンブリでも再度センターピンを交換してみます。

それでも動く場合は頭をまっすぐ動く方を優先します。こういったことをしていかないと部品交換が逆に音が悪くなるケースがあります。

 

今後は消耗の心配なく使ったいただけます。

こちらのピアノも一旦、C3Bの基準というもの、そのクリアランスを大切にしたいと思います。個性より求められた設計思想を求めるように。普通にやっておけば普通にすばらしいピアノにあがります、それを普通にやれる人は一流といえます。

それがむつかしいわけです。

個性は結果として出てくれればよいです。

 

U1H、寝かしてペダルまわりの修理です。

ペダルを深く踏み込む位置に長いネジをいれてあります。

これは足の力に対して耐えれるよう工夫してあります。

YAMAHAのものは色々と当時のタイプは非常に適材適所に真面目に作ってあり70年代のものは現代的な設計が入ってきたうえで伝統的なピアノづくりの強さがあります、全幅の信頼をおける時代のピアノです(それなりの部品交換とあとは調律師の調整次第)

 

痛んだクロス。

Abelの本革(右)のあまりがあって、贅沢にも本来アクションの部品を足回りに使ってしまいました。

ボルトを固定。

ここもはずして、やっておかないと踏み方により緩みます。

ここをやっておかないとご納品後もできないこともありませんが、後で緩むと泣きがはいりますこれも足分解をしてはじめてできます。

みどりのクロスを交換。

赤になりました。

ピアノの全体像もかわります。

慣れると一時間もかからず分解修理は終わります。

土台の増し締め。

ここのバランスは底辺です。

緩いものは埋木をして固くしておきます。

 

 

弦と本体との接点を密着させます。

基音に大きなふくらみがでてくるようになります。

年数経てばかならず浮いてきています。

 

先日お客様のご紹介で、本体修理のお下見にいってきました。

YAMAHAの50年以上前のピアノ。

この時代になると木材の雰囲気が語り掛けてくるようなところがあっていい加減な手の入れかたならやめてほしい、とピアノが言ってくるような気がします。それほど当時の職人はレベルが高く材質もすばらしいものでした。

 

基本的にこのあたりの時代のもので良い音にならない場合は消耗品の交換の検討違い、調整クリアランスが悪い、それをまとめる調整が悪いのどれかです。

ピアノのせいにできない時代で、音が悪ければ自身のやりかたを振り返るべきで本体の個体の悪さといったことにするべきではありません。

体の呼吸と

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最近は色々とあって、日々を振り返ったり感じたり気づきの多い日々です。

日々不摂生で、結構体調も壊し気味でした。

ある程度落ち着いて、少しゆっくりしていました。

 

ヨーガのポーズで死体のポーズというものがあります。

寝る前に少しやるだけで明日は体が軽く、何より日々の身振りの癖がありありと表面化して、どういったところに力がたまっているのか、などの緊張のカルテのようなところがあります。

ヨーガはならったこともしたことも基本的にありませんが、重複しますが〇〇のポーズといったあたり、自身で作った檻からでるきっかけ、外から他人のように見直すきっかけになりそうですね、よく「わたしは〇〇だから、あの人は〇〇だから」という言葉を耳にします。

ですが、人ひとり、いかようにもなり得ること、またきっとヨーガはそこからの窓や扉が開かれることなんでしょう。

死体のポーズ一つで感じることができます。

 

 

やり方はこの情報社会ですから、それこそ動画でもあがっていることかと思います。

あまり深く追求したことありませんが、基本的に「心地よく」が原則なようです。

死体とはなかなか興味深い言葉で本当に死んでしまわないか笑などおもってしまいますが、死体こそ最高のリラックスということを感じさせてくれる身振りで、「心でああなりたいこうなりたいと思わずあっけらかんと」と心で言ってみると、どんどん死体のポーズに体が近づきたがっていくのがわかりあれこれと次のことを考えてすぎているときこそ体が緊張するのを考えると逆ということになります。

その中で日常は分節化のインフレを感じてしまいます。

死体のポーズではリラックスが深化するにつれ「言葉で分節された境目」をなくしてくれます。

 

森、木々、木、針葉、広葉樹、、、と言葉により、切りがなく分節されていきます。

それが気功やヨーガといった体ととりまく自然と深く感じることにより世界は一枚の本来織物だということを感じさせてくれます。

つまりあの国、この国もなく他人も自分もなく、ひとつながりということになります。

 

日々、差別化され、排他を推し進めることにより自分を際立たせ、人を区別させようとすればするほど満たされない孤独はアクセラレートされ、行き場のないゆがみが過剰な衝動にかわり、ついにはいたましい戦争や事件はそれの延長線上にあるのではないかとすら思ってしまいます。

それは分節させるという言葉というものの性質上、テーブルを交えた話合いや、よくできたシンボルなどでは解決がむつかしく本当の融和というものは自然を含めた各々の根源的な深さと向き合うことにあるように感じざるを得ません。

 

日々の不摂生でふと、今、呼吸がしたい呼吸していたいという体と一日一度、対話することの大切さを感じた日々でした。

 

寝たきりでもできるほど、簡単なようです。

今ではスポーツジムなどでも頻繁にされているようですね。

人にどうこういえないほど不摂生してますから自身からいうのもあれですが…。

習ったことはありませんが、それこそ動画サイトがありますから見様見真似は簡単にできそうで、深いリラックスを覚えてみて損はなく人を傷つけたりしない人はあまり自身の存在に過剰なこだわりがない人が多いのもわかりやすい例ではないかと思います。

 

 

U1H修理

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本体お預かりのU1Hです。

こちらは本体お預かり外装補修、内部修理と調整、にハンマー交換といった具合の修理です。

修理レベルは弦の張替えの前段階のプランといった感じです。

弦の張替えはいかにも、といった感じの修理にはなりますがメーカー、機種、時代のよりより効果的なプランをご提案していきます。

 

 

弦より、我々は内部のアッセンブリごとかえるのか、パーツを修理するのか。こういったところは調律師によって提案が全く違う可能性があります。

 

「まだまだ使えますから」

 

確かにそうです、ハンマーもファイリングといって整形してしまえばその瞬間はとても良い音に仕上がることが多いです。

ですが我々はその生きた経験から得たものを伝えて、またそれも経験として拡張いくことも大きな仕事です。

このU1HやU1Gなどはうまくやってあげるとグランドピアノさながらの音質をもってしまいます。

1型のサイズ感は本来万能性が高く取り回しがよくよいサイズと思います。

 

今回はAbelの上品のラインをそれに加えていきます。

 

外装の多くは終わってます

綺麗になってきました。

 

交換されたブッシングクロスと鍵盤(白い部分)をアイボリーカラーにして、上品さを演出します。

部品交換後の仕上げが大切です。

鍵盤まわりができあがればだいたい良い音に仕上がる下地ができてしまいます。

コンサートピアノだけが大切に調整される必要がある、というわけではありません。アップでもみな同じです。

 

やや象牙に近い色がわかりますかね。

 

交換されたクロス類

 

ここで書きましたハンマーフレンジの交換についてです。

ここは通常部品ごとかえずにコードだけやピンを交換します。

しかし今回はフレンジごと純正へ変えます。

これにより、再度本体とのフィットを行う必要があります。

ここに相当時間を使いました。

フィットが柔軟にいくよう精度がいる部品は純正を使い、ここはYAMAHAでも定評がある部品です。

勿論、誤差はでるのですが紙を挟んで相当の数を修正しました、その上火であぶってハンマーをまっすぐ動くようにするのですが、それをしても、内部の赤いクロス、ここも交換できるフレンジ交換を優先して行いましたが、これだけの時間がかかるなら今後はレンナーの部品に変えても良いかもしれません。

 

今日でだだっと一旦形ができました。

触ってみて。

AbelとU1Hの適合がよく、これは整音しなくても良い線まですでに乗ってきました。

このパターンは非常にあとが楽できるパターンです。

 

弦もきれいにして。

見た目の問題ではありません。

高次倍音がでてくるようになります。

高音が特に華やかに響くようになります。

 

右の4本が磨いているところ、それより左がややさびた銅線。

 

全体的に明るくなった内部。

とにかく針入れは最後の最後までとっておくことにしました。

Abelそのままで、このハンマーと最後の最後まで向き合ってみてもよいかなと思いました。

針をいれないと横の動きがなくて、つまらない音、深みのない音になりますから入れざるを得ません。

でも調整まわりでどこまで無垢な状態で発音がでてくるのか見守ってみようかと。

 

今ではこういった修理屋さんを探すのもネットでそれらしいお見せはいくらでもでてきます。

何かのご縁ですから、新しいハンマーやクロス類との縁つむぎのようなことをこちらではできればと思いますしそれが音にならないと意味がありませんから、お渡しして思いがけず、あっ、思ってもらえればと。

 

一番おいしいところは最後の最後までとっておくようにします。

最近のうごき

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C3Bのアッセンブリがはいってきました

ハンマーシャンクです。

当初ここまで交換予定もなく、一旦ざっと組んでみてオーダーでお受けしてとおもっていたのですが、ひとつやるとじゃここも、といった具合です。

純正の状態がこんな感じ。

材質もよいのでまだまだ使えますが。

今回は一つこだわりをいれました。

このローラーといわれる丸い部品、これの本体との適合が大きな問題です。

黄色いか皮と木材ともともとのピアノとの相性です。

本革と合皮があります

また材料の質にも差があり、値段も違います。

KAWAIの樹脂製品では雑音がでずらく木製になるとでやすい場所です。

ディアパソンの新品は、いきなりここの抵抗摩擦がつよく、潤滑調整する必要があると思います。

 

今回はYAMAHAですがすべりがよい材料を選択して、工場でオーダーしました。

少し納期がかかるけど、できます、とのことでようやく届きました。

 

この棒にレンナーフェルトのハンマーを取り付けて、鍵盤まわりはだいたいできてきているので、本体が終われば音になってきます。

 

YAMAHA U1Hを本体預かりさせていただいております。

ハンマーの交換です。

MADE IN GERMANY のAbel。

 

明日、これをつけてしまって。

本体にマッチアップさせていきます。

細目の美しい気高いラインが魅力です。

 

さて、四国へ出張でした。

だいたい仕事が終われば、飛んでかえっています。

今日は、珈琲だけでも腰を下ろそうと。

できるだけここにしかなさそうなところへ入ろうと思って入ってみて。

 

アンティーク系のところでした。

以前京都の福知山の方へ行ったとき、喫茶店にはいると。

インベーダーゲームがあってそれに興じている様がありました。

こちらも昭和レトロの意識があるのかそういった風情が残っていました。

 

色々とチャンポンのような感じもありますが昭和の時代は力強くエネルギッシュで人肌のの汗や呼吸、時代の吐息感があってやはり育った時代がそうだったからか妙に落ち着くようなところがあります。

そういった破片に触れると当時の自身と重さねて感じては、その無垢だったことにいつも心を打たれてしまいます。

自分自身のことですので変な感じですが。結構感じやすく繊細な子供だったようです。

 

淡路島より。

広大な海が見えます、自然はすごくて拘ったことが一瞬にして消滅してしまいますね。

 

最後に、お客様の先生より。

出張で調律講座みたいなもの、お子様方の前でしてもらえないか?

とお声掛けいただきました。

以前からちょこちょこっともぐりでしていたのですが、一般のご家庭にて、ですのでどうしたらよいかなと考え中です。

お子様、ピアノ先生、ピアノ構造に興味がある先生、といった分け方だけでも相当やることが変わってしまいます。

 

場所によってもできることできないこともあって、また対象の方が先生やお子様向けだけでもかなり変わってきます。

お子様に対しては興味をくすぐるよう、言葉は少なく、物や音、聴感、触感の動きがあるようなものが良いと思います。

言葉で分かる子は賢いので勝手に興味を開こうとします、まだそうでない子はその入り口まで動きでご案内する必要があります。

 

先生向けに対しては、ちょっとしたネジの調整、調律ピンのまわし方だけで音が変わる不思議、ハンマーの針入れでない分野でいくらでもネタはあってピアノがいとも変わっていく様を実際みていただけます、とともに調律師も未踏の領域、簡単にいうと

「私もわかりません」が恥ずかしいほど実に沢山あって暗中模索の領域「音」というものの存在をいっしょに検討でき、調律師同士の小ネタの検討会ではできなことがあります。

 

コンサートへ!

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コンサート見に行ってました。

ロビーでこんな感じで色々と凝った演出がって、休憩時間はチェロの演奏もありました。

色々と試行錯誤が見えたコンサートでした。

 

ピアニストはアリス沙羅オットさん、もちろんチケット購入して入りました。

 

 

彼女の演奏などYOUTUBEで色々とあがっていてすぐに聞ける時代ですね。

駆り立てられるように、そんな野性味のあるところが魅力だと思っていました。

 

今日は、彼女の人生を皆で共有して。

というコンセプトもあったようで、また、前半はなんとお話しだけのコーナーでした。

弾いてくれるだけでよい、とおもっていましたがなかなか面白い時間でした。

 

回路が全身にめぐったそのとき、その荒ぶる本能の凄みがに火がつき、その沸点の高さ。

30歳になられたとのことで音楽も変化していくかと思いますが、忙しくなってもその人その持ち味こそが人に見せてあまりある価値を含んだ迫真の告白なんだと思います。

人に伝える価値を含んだ人こと、脱ぐのがうまいし晒すのも、恥じることすらうまい。

良い音楽家ほどそんなこと気にも留めていない。

 

ひさしぶりにゆっくり聞けました。

自分が幸せでないと人を幸せにできない、そんな言葉を祖母から聞いて大切にしているようです。

溢れ出したものは受けとめるものがいる、どちらかというとそれは東洋感にちかいように感じました。

 

色々と興味深い時間でした。

一人思いごと

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今日は朝からホールの中で仕事をしていました。

最近になってはいってきた仕事です。

 

ふと、思ったのがこちらではかなり色々とあったなとふと記憶が蘇ってきました。

なぜかというと、ホールの管理担当の方が、10年前違う部署へ異動になってみたいで、「あっ」と先日10年ぶりにお顔をみたからです。

「また担当になって帰ってきました」

とうれしそうにはつらつとされていて、本当に現職復帰したかのような笑顔でした。

 

逆に、こちらに対しては「まだあんた来てるんかい」といったものだったかもしれません。

奈良フィルの団長さんもなくなった話などもして。

そんなこんなで調律中、記憶が交錯してきました。

 

 

 

結局、ああだこうだと、言われているときは本当に華でいなくなってしまうともう本当にいないんですね。

「調律師は基本的に技量が悪いです、あの人もこの人もダメ。いままで私はちゃんとしたピアノの音聞いたことない」そういわれてあれこれの音源をよく聞けとよく言われたものです。

 

ガダンと調律終わりがけに入ってこられて、とりあえず挨拶だけはしっかりしておこうか、そう、加点稼ぎをすることからはじまって、できた音の出来が悪くてとてもリハを聞いてられないときは、とにかく話かけて愛嬌で誤魔化してしまおうという日もありました。

 

色々と以前よりかは少しづつ変わっていって、今日は聞いてほしいかな、とおもいはじめたときにはもういないんですね。

作ったものに対して、反応がある、というか興味といえます、それをもってもらえるというのは本当にありがたいことです。

 

今日は、ピアノを吹き上げた後はおもむろに鍵盤蓋を閉め、工具を引きづり、静まった部屋に自身の動作に必要以上に響く部屋をゴロゴロと工具入れを引きづり音を響かせながら帰えるだけです。

 

このピアノもアリス沙羅オットさんも近々弾かれるようです。

放送局の車がずらっと駐車場にならんでいました。

今ではとても人気で席も完売だそうですね。

 

宝塚へ出張

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C3B、鉄骨がのってピアノらしくもどってきて、弦をはっていきます。

 

 

さて、今日は宝塚市の駅前で仕事でした。

通りがかることや、近くで仕事はもちろんあるわけですが、駅前をなんとなくすぎていってました。

綺麗になっていて。

ゆとりある雰囲気。

歌劇のこともあるでしょうが、独特の雰囲気がある町です。

 

特に駅前は優雅でもう少しゆっくりしたかったのですが、このあたりでお昼にしようか悩んでいると、目の前に高速乗り場がでてきて、結局吸い込まれるように入ってしまいました。

一度、駅から降りてみても面白いと思います。

宝塚市、いつもなぜか大阪府と思ってしまうんですが、兵庫県ですね。中でも特徴点のある町のようです。

 

 

C3Bのハンマーが届きました。

RENNERのフェルトを搭載したマンソニアウッド仕様のものでオーダーしました。

比較的弾力があって、硬すぎずやりやすそうなハンマーで今のところ一安心。

新しいハンマーはいいですね、震えあがる気持ちで満たされます。

 

 

さあ、事務所に帰宅してウイペンセンターピンの交換です。

地味で視覚的にまったく見えないですがタッチとしては大変大切なところです。

とにかくやってやって見えること。

 

綺麗に並べてあそんでいるのか、写真用なのか、とおもわれるかもしれませんが、なにも考えずやっているとこうゆう形を体が自然にとってます。斜めにおくと、ざっと取り付けるときに一気に移動させられること、かさばらないこと、連続的に作業できること。

考えてやっているのではなくて意識の外で勝手にやってることです。

面白いことに、同僚にやたらと仕事が早くて正確な技術者がいるのですが、彼がなにげなく今している作業の写真をおくってきてみると同じように斜めに並べてやってるのです。

とにかくやってると割の良いやり方とっていくものです。

湿度がまわっているわけでもなく、トルクが弱いわけでもありません、でも交換することで新しいピンのスムーズさとトルクをしっかりとさせることができ、しっかりとしながらも潤滑性のあるタッチができます

ここのウイペンの箇所は腰のあるタッチになります。

全て交換することに意味があります。

できるだけ上のハンマーの整音に凝らないように下からやっておくと楽です。

終わってとりつけてとりあえず完成しました。

アクションがスカスカに分解されています

このように骨組みだけになった状態です。

綺麗に掃除できるのも、こういった分解修理したときだけで、ウイペンまわりをさわらなければ綺麗に掃除できないところです

ついでにレギュレーティングボタンクロスも交換。

すりへってます

真っ白に。

 

後はあたらしいハンマーシャンクにハンマーをつけて、鍵盤まわりは終わっていますのでいよいよアクションは終わってきます。

 

YAMAHA U1G

今週、教室の生徒様へ日曜ご納品です。

だいぶ良い音になってきました。

あと一日程度かけて、調整とっておしまいです。

仕上げると驚くべき雄弁な音がします、新しい中古品のU1タイプと比べてもらうとわかりやすくきちんと楽器として弾けるピアノです。

余裕があれば音をとってみましょうか。

比較的低価格帯の中古になりますが、わざわざ若めで高いものがいらないほど強く、音が基本的に良いです。

本来は基本的にどの個体でもよい音で、値段からか、店員さんが今のうちはこの値段のピアノでも、と言われることがあるのを聞いたことがありますが、あふれ出る低音の音量、ベルのような中高音と雷鳴のように鋭い高音が出るピアノでそれなりのプロがソロで十分使えるピアノです。

 

遠方も出張も仕事おわって新幹線の時間しらべて、びゅんとかえってくるのが常になってしまっています。

宝塚もそこで一息いれて、の方が後もはかどるかもしれませんね。

 

HP改装も

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この日も作業台で修理中

一枚の織物を切ってつかいます。

 

 

さて、YAMAHAのU1Hの本体お預かりの修理がはいってきました。

外装を1から仕上げて、内部調整修理一式、ハンマー交換含み、というプランです。

 

部品の選択ですが、ざっくりと主に 純正 国産 ドイツ製とあります。今ではアジアものもあるようなのですが、まだ目に入るところにまできてないのが現状でしょうか。

 

YAMAHAの純正を使うところです。

これは、精度の問題などがあります。

特にこのフレンジという部品はYAMAHAは精度が高いですから、使用します。

 

白いテープも交換して。

上記部品をつけていって。

 

あたらしいハンマーが来るまで少し寝かしておきます。

その後ハンマーを外して、つけていきます。

 

これがフレンジという部品です。

赤い丸が包むクロスですが、ここの材質、フレンジ自体の精度、ものすごい音に関係します。

この赤いクロスはピアノにたくさん使われていますから、よいよいものを使いたいものです。

センターピンといって赤の丸の中に金属があります。今回のケースもこのセンターピンの交換、といった修理も構わないのですがクロスも新しくなりますから、ピアノに合わせて組み合わせるのも判断力がいります。

 

 

U1HというYAMAHAのアップライトは、ものすごい珍しいピアノでもなく一般家庭用として当時かなり普及しました。

公共の施設などにもたくさん納入されていて、よく目にします。

 

よく当時のピアノは良かった、と技術者もつい声をだしますが現在のものが傍鳴りがきついピアノが多く、また材質が変更に伴った要素もあるでしょう、その反動というのかこういったピアノ達は素直で癖がありません。

ですが、それらのピアノをたとえ適時の調律を重ねていっていてもつかいっぱなしであったピアノがそのままで諸手挙げて、良い、というところまではむつかしいもので、ほとんどはやかましいかボソボソの音質に落ちてしまっているものです。

 

目に目やすい外装、内装の見た目だけではなく、楽器として弦や管となじんで、手になじむもの。

そういった目線で手を入れてあげることを細々とやっていきたいとは思います。

 

HPの工事を裏でしていってます。

スタイリッシュでもっと現代的にしたほうが良いとシステムの方へ言われて開始してもらっています。

遠方からも来られることがコンスタントになってきていて、来てもらえそうな安心感も感じてもらえるようにしていきたいと思います。もうしばらくサイトは現状のままです。

 

先日はサロンコンサートの本番でした。

奈良フィルの方々の室内楽やピアノソロなどを行っていて、10年以上ずっとお仕事させていただいてます。

ピアノに関しては、奏者が座られてパラっと弾かれてだいたいどんな奏者か大雑把にわかります。

リハーサルは近くで、離れて、音響と合わせて姿勢や手の動きもみます。どこにどんな力がかかっているかで課題もどんどんでてきます。

それはとりもなおさず、見ての通り絨毯仕様ですがピアノの音が比較的通りやすく弦があまり通らないんです。特に手元では非常にデッドで奏者に厳しい環境といえます。

Mozartピアノ三重奏で良い音でした。

立場違いますが奏者の仕事は本番の出音がすべてだと思います、奏者の方々の経歴色々でどんなに受賞歴があっても出音が悪ければ基本的に次呼ばれないでしょう(音以上に惹きつけるものがあるなら別ですが)まだまだ小さいころは特に競争する場面に、もしあまり適正がないならないで無条件に音遊びの本格化をしてほしい気がします。

入荷ピアノも修理中

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KAWAI KG3Cです。

中古品で再生中です。

C3の方がようやく弦をはるところまできました、張り始めればこちらは結構早いです。

 

KAWAI、色々とYAMAHAとKAWAIで反対のような性質に感じられるところもありますが、どちらも好みで選んでいただけるというのが理想です。

外装の再生中。

かなり綺麗で、良いところまで仕上がると思います。

再生ピアノも、お預かり修理も、一台一台よりよくしていこう、とは思っていますが、こだわるポイントも微妙に違い、こちらは音はすでに良いのでタッチをどう作るかがポイントです。

 

終わってくればまた撮影予定です。

この時代は丸みを帯びた音が特徴的で、KAWAIトーンというのが特徴的になってきた時代で、好きな方は手放せない音の世界があります。こちらは卸入荷ですので、かなりの台数の中から一台一台検品しながら選びましたのでお勧めです。

後はどこまで仕上げられるかはこちらの責任です。

今取り組んでいる部品まわりの変化を投影できるかな、とは思っています。

 

さて、今日、荷物出荷のための荷物を大手宅配業者さんへ集荷をお願いしていました。

まだこない、いつかな?

かなり遅い時間にこられて

 

「まだお仕事してるんですか?かえってからまだ整理などあるんでしょう??」

 

「ええ、21時はすぎますよね、朝も8時集合して朝礼ですし、土日はないようなもんですよ」

 

大変です。

今日も愛想よく荷物を受け取ってもらえる方で少し立ち話で話ました。

 

ここで書くことではありませんが、世の中厳しいところだらけです。

それだけに玄関で愛想がてら、はいはい、と持っていってもらうのが今日は気の毒でした。

自身の時間の多くを配達に使っていることになります。

 

少し前、運送業者の荒れた行為が世間で話題になった話もしました。

 

「あーあれはたぶん、時間指定なのに、さらにマンションで大変。何度何度も不在だったんでしょうね」

 

擁護するのもあれですが、ああなるのもそれなりの理由があるんでしょう。

 

また、先日、教育現場の責任者の仕事を終えた先生のところへ調律にいってました。

年齢的にはそれなりのお孫さんがおられそうなお年頃、こんにちわとご挨拶して顔を見上げて、ああなるほど。

労が刻んだ言葉や体とふるまい。

不本意に耐えて、這って、口には出さない当たり前だろう。

受け止め続けた歴史が表に出てました。

人を招く迎える接する見送る。

最後まで頭下げることしかできず結局車に乗り込んでしまいました。

 

変に利口でこずるくなって、体は重いから軽い口で、といったことばかりで、つい同僚にとても勝てんで、とメールしてしまいました。

年々こんなこと思うことが増えてきました。

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