チャイコフスキー国際コンクール

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最高峰のコンクールチャイコフスキー国際コンクールがおわりました。
今ではネットでライブ中継をみることができます。
雑誌の後日結果を知る、演奏は来日公演までおあずけ、そんな時代はもう過去です。


1次予選の舞台にたてた日本人はただ一人でした。
中にはリスト国際で優勝していた日本人も落ちてしまったようで、各国では有名な若手が予備審査で落ちてしまうという状況になるほどハイレベルです。
プロフィールに11歳から、12歳からピアノをはじめた、という参加者もおられるようです。

しかしその中で当たり前のようにホイホイ通過していくすばらしいピアニストが3人いました。

その音楽性は未来の大家を思わせるきめ細かな感性で、音楽は風のようで優しく、演奏がおわれば嵐の喝采に変わりました。
マスレーエフ 1位 ロシア


その実力は冒頭の和音で十分にわかるほど圧倒的なものでした。
終始完璧な音楽をしつづけました。
個人的には1位だと思っていました。
ルーカス・ゲニューシャス 2位 ロシア


生まれながらにしてピアニスト。
天才的な技巧と、そのあふれ出る情感を胸一杯表現できるピアニスト
ジュージ・リ 2位 アメリカ


ファイナリストは6人ですが、この3人は終始ぬけたところで演奏していたように思います。
2位が二人
3位が二人
5,6位がなくいかにハイレベルだったかがうかがえます。

ルーカスは非常に残念だったと思います。
終始完成度の高い音楽で隙がなく、どうしようもなくハイクオリティでした。
しかし優勝はできませんでした。
本線では力をやや出し切れなかったマスレーエフでしたが、審査はルーカスとジョージではなく、マスレーエフの本線までのすばらしさと、彼の繊細さと音楽家としてのすばらしさを今回選んだ格好になった感じでした。

ジョージも「ピアニスト」としては1位だったと思います。
1位三人でもかまわないほどすばらしかったです。

以前ショパン国際で2000年中国のユンディ・リさんが優勝しました。

彼は当時まだまだ未完成でしたが、彼が壇上にあがると会場が沸き立ち、その立ち振る舞いは気品があり聴衆がわきかえる、将来のスーパースターとして、他の参加者をおいて彼が優勝したことがありました。(今は大活躍して本当にスーパースターとなっています)
コンクールは世にスターを押し出すことも大きな目的、また審査員がどういった目線で選んでいくか、また、1位と2位の差もその後の活動に当たる影響はあまりに大きく、また、ファイナリストになれるかどうかでその後のピアニストとしての活動は決定的なものなるようです。
必ずしも熟成した実のある演奏をしていても1位になれないという厳しさもあるようです。

5年前のショパンコンクールも音楽性とショパンの楽譜を読み込んだユリアンナが選ばれました。
この時もとんでもないハイレベルになってしまったようですが、今年の上位3人もまたすばらしかったです。

http://tch15.medici.tv/en/performances/piano/replay/←チャイコフスキー国際コンクールライブ配信

今年は浜松国際とショパンコンクールもあります。
ショパンコンクールは国内では大変有名ですよね。天才少女小林愛美さんがでられますよ
ご興味あればぜひライブ覗いてみてください^^
ジョージ・リも出るようです、楽しみですね。
 
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      コメント一覧

      gclefさん、はじめまして。

      「チャイコフスキーコンクール」と「ゲニューシャス」というキーワードでググっていたら、こちらのブログに辿り着きました。
      ここにもお1人、ルーカス・ゲニューシャスのピアノを評価する方がいらっしゃって嬉しいです。

      彼の演奏に対する感想については私もほぼ同感です。

      もう1人のブロガーの方も仰っていましたが、ルーカスの演奏が既に非常に高度なレベルで完成されたものであったことが、逆に彼に1位を与えなかった理由になったのかもしれない、ということでした。

      コンクールというのは、これから世に出て脚光を浴び、その実力とスター性をもってクラシック界に貢献していく人材を紹介する役割を担っている側面があるからです。

      そういう意味では、既に5年前のショパン・コンクールで第2位の称号を得て、充分活躍しているゲニューシャスより、知名度では劣るが、実力と人気を兼ね備えたマスレーエフを1位に選んだのかも知れません。

      ルーカス本人は当然1位を取るためにこのコンクールに臨んだのでしょうけどね。だから、残念な気持ちはやはりあります。

      ただ、マスレーエフも素晴らしいピアニストであること、私がルーカスのピアノをもっともっと聴きたいという気持ちにも変わりはありません。

      来年1月にはN響との初共演でラフマニノフのピアノ協奏曲第2番(フィギュアスケートでよく使われる、有名な曲ですね)を弾きに来てくれるようなので、絶対行くつもりです。

      • Katiaさん
      • 2015/07/05 10:08 AM

      katia様

      こんにちわ、コメントありがとうございます。
      遅くなりましたm(__)m
      ルーカス、予選からすばらしかったですよね。
      正直、物が違う感覚すらありました。
      表彰式での順位の読み上げの時もやや晴れない表情に見えました、たぶんマスレーエフより誰より、自分が良い演奏をしていた自負があったのではないかと思います。
      そういえば、前回でも自分が感銘を受けたのは、まずロマノフスキーであり、ファイナリストでは最下位だったチェルノフもすばらしく感じました。
      ロマノフスキーもルーカス同様、すばらしい完成度で一位の実力は十分あったように感じましたが、トリフォノフの変幻自在の湧きあがるピアニズムと聴衆の湧き方が尋常ではなかったようなので、仕方ないと思いましたが^^;

      ユリアンナのショパンの時も順位騒動でかなり話題になりましたが、個人的にガラも含め彼女を来日の度聞いていますが、やはりすばらしい音楽家ですね。

      いずれにしてもきまった順位なのでマスレーエフが来日する際には、審査員の英断だった。と思える演奏を聞かせてもらうことを本当に楽しみにしています。

      ☆実はスタイルではマスレーエフの方が好きだったりします、ルーカスの演奏全てを配信を見たわけではないですが、ただどうしても本線まで、すべてのステージでルーカスの完成度が高すぎてさすがに1位にしてあげないとかわいそうとおもってしまったので書いてしまいました^^

      コメントありがとうございました^^

      • gclerさん
      • 2015/07/06 3:08 PM

      gclefさん

      お返事ありがとうございます。
      そうですね、コンクールで入賞すると檜舞台への扉は開かれますけど、ずっとその舞台に立つことを保証するものではありませんよね。結局はそこがスタートラインであって、後はどれだけ自分の音楽性に磨きをかけるかは本人次第。
      ユリアンナについては多くの方がこの5年間の成長を高く評価していますね。素晴らしいピアニストだと思います。
      ルーカスも、日本でもっと人気が出ても不思議ではないピアニストなので(玄人の中では相当高評価ですが)、今後も見守っていきたいと思います。

      • Katiaさん
      • 2015/07/06 9:05 PM

      こちらは関西なのできてくれれば嬉しいですね、ラフマニノフの2番ですかー、重厚な響きが期待できそうですね。
      個人的にはブラームスのコンチェルトが聞いてみたい気がいたします。
      マスレーエフはハイドンがすばらしかったと記憶していて、古典的な作品を聞いてみたいです。

      ユリアンナは当時結構否定的な方も多かったですよね^^; 

      ジョージ・リは個人的にはランランやユジャワンより好きかもしれません。華やかや技巧を超えた、実のある胸に迫る音楽ができる音楽家なのではないか?とショパンコンクールで期待しています!

      • gclefさん
      • 2015/07/08 1:27 AM
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