整備中や職業体験中

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C3B、ようやく修理したアクションが本体へ入りました。

音は…。

整形したてのハンマーのクリアの音質と柔らかさがある印象でした。

これで展示してもなんの不具合もありません。

赤いクロスはカシミヤで全交換、白のパンチングクロスドイツ製でこのピアノに搭載させました。

白いパンチングをいれることにより、縦への動きがでやすく横に無駄な音の乱れがなくなります。

ハンマーにつかうような材質です。

贅沢に組み込んでいきました。

 

修理するにあたってやはり結構な時間をとられました。

ハンマーのセンターピン全交換 ウイペンセンターピン全交換 鍵盤クロス全交換 鍵盤交換 パンチング交換 鍵盤調整一式 研磨一式 と普段している作業ばかりでも合間合間でおこなうとかなり時間がかかってしまいました。

この過程を本体へいれていくのですから緊張しないわけはありません。

調律師もこの瞬間を何度も味わっているのですが、案外結果はわからないところがあるのです。

 

今日は、いれて弦とハンマーを合わせて、本体とアクションを合わせを行いました。

どう変化していくかというと、全体として均質になってくること、これはどんどん均質になっていきます。

と同時に、ハンマーの先端へ音があつまってくるので、音がうるさくなってきます。

組み込んだ瞬間よりどんどん荒れた音になっていきます。

 

とにかく何がどうなっても力学的に有効な物理を高めます、合わせ合わせです。

ざっと位置を合わせます。

合わせる基準は出た音です。

0.1ミリの誤差で、音に浮遊感がでたり、詰まったりします。

目視でざっとあわせた状態

定規をあててみます。

結構ずれています、これをもとに確認してまた合わせます。

何度もやっていきます、その工程が沢山ありますので結構大変です。

ただ、ローラーの形状や角度により微妙に誤差がでますので、定規がすべてではありません。

指で触って0.1mmへこみのある箇所なのですが、これが0.3だと力抜けた音になります。まったくないと詰まります。

0.2だと微妙に浮遊感を伴ったタッチになります、このC3Bこれに合わせました。

「天衣無縫」

これが理想のタッチです。

指先でピアニシモの階層を何段つくれるかが勝負です。

黒鉛ぬりです。

黒鉛足しはあまりせず、潤滑粉を足していたのですが黒鉛のすべりとは少し違いがあります。

黒鉛の方がすべりがストレートというのか、またこの黒鉛棒でまっすぐこすることで、進む方向へのガイドを作れます。

本体まわり。

弦と駒と響板、密着させるべきなので、弦を打ち下ろします。

20年もつかえば徐々に浮いてきます。

これを再度押し込みます。

これにより基音が強調されて、音に安心感がでてきます、しなければ空打ちしたようなそっけない音質をもちます。

お客様のところではやりません、調律がボロボロに変化してしまいます。

少しづつを重ねていきます。

とにかく底辺が大切です。

整音などは最後の隠し味です。

 

なんとかだいぶきています。

状態がすばらしく良いので、良くなって当たり前と思うと気が重いものです。

少し良くなっても「これ以上の伸びないとどうしよう」と不安にかられます。

すでにタッチはかなり良いところまできていて狙った浮遊感とピアニシモとハンマー先端の関係性を出していくことにある程度成功してきています。

 

音は、ようやく撮れるかな、といったところです。

色々な方に弾いてもらいたいですね。

途方もなく鳴るピアノでありながら、その品位を散りばめられる、ウナコルダを踏み込めば万華鏡のような変化を持たせればよいですね。

 

 

事務所で職業体験のひとこま

自分の中学校へいって、ピアノの外装のお手入れ中。

色々な個性がありますね皆。

グランドのペダルの磨きをしてもらいました。

これが楽しかったようで、皆一生懸命にやってくれました。

 

3日間、お手伝いしてもらいました。

 

「じゃ、ここはこうでこうしてください」

 

すると中学生達は

「へぇい!」

 

と声を合わせて返事してくれます。

はい!といっているつもりなのですが、その特徴的な返事が印象的でした。

 

教室備品で調律体験もしてもらいました。

車の中では中学生らしい会話がノンストップでした。

就職して、自分の可能性を開いて、かつ長く続けられるには、どうすればよいんでしょうね。

まず、しがみつけるものをそこで見つけること、また日々のこととして自分に「身体的」な強さをある程度もっておくこともとても大切かと思います、精神的に強くなるというのは身体的な強さと密接に結びついてるはずです。

3日きてくれていました、どこまでも人生の先輩としての気遣いができませんでしたね。

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