近況のこと

- comments(2) trackbacks(0) gclef

更新が結構空きました、今回は

「そんなに空いた?」といった感じで妙な感じでした。

 

まずボストン 178の調律でした。

ご新規のご依頼でした。

初期のボストンで、出始めた頃、約20年前程度ですね。

どうしてボストンにしましたか?などボストンボストンの話ばかりになってしまいました。

 

スタインウェイが設計、製造力のあるKAWAIが製造、といったコンセプトです。

考えてみると、面白い発想ですね。

 

アリコートの形状やなんだかんだとスタインウェイの形状を採用しています

当初、YAMAHAを買う予定だったけど…。弾いてみて、これにしたとのことでした。

値段もシゲルカワイと同様な価格帯だったと思います。

調律してみるとわかります。

その独自設計と合わせて、KAWAIの香りがあちこちに感じます。

荒れてくる形がKAWAIと似ています、土台の抜けてくるところ、倍音成分がどう変化していくか、似てますね。

それだけどこで製造するか、ということが相当な部分も占めてしまうんだと思います。

 

基本的には気にっているが

「どうもあまりぱっとしなくなった」

そのようなことを言われてました。

ずっと同じ方に、いかにも選任の方にみてもらっていたが、調律後、あまりピアノが変わらないとのことでした。

 

 

ざっとさわらせてもらって。

タッチが割り切れないというのか、もったりしていて寝ていて音も寝ていて、切れ味がありません。

ソフトペダルがかかっているかのよう。

ですが実はだいたい想定内で、アクションも出してみて、目に見えての湿害修理がありませんでしたから今日の時間でまあある程度いけるだろうと検討はつけれました。

 

結局底辺です。

さわってみて完全にぬけてしまっていて、板と板に隙間がでいてバンバンと音を立てていました。

調整は先生にとっては、何か音も出さずにごそごそごそごそ…。?っといったところかと思います。

 

本来は水墨画のような、引き算の芸術にキラッと輝く音のセンスのよいピアノで、これまたボストン独自の音質が魅力的で、仕上がった状態のボストンでしたら、もっともっと日本のわびさびの精神にかなり合うピアノかと思います。

 

 

パラパラ弾いてみて。

「まあ綺麗になった!」

とのことで、喜んでいただいて。

もっともっと秘めたピアノで、20年も経過すれば一旦、全体調整してあげる方が良いピアノです。

板の粘りもつよく、調律もむつかしいピアノです。

あちこちポイントがあるピアノですが、必ず答えてくれるピアノです。

 

「どうしようか色々考えていたけど、もっと早くお願いすればよかった」

と、つづいて

「どこまでいけます??六甲のほうは??」

 

「???」

 

どこまで出張してもらえるかということのようです。

他の方のピアノもまわってほしいとのことでした。

 

 

「とてもうれしいですが、恐縮ですね…。先生のご厚意に対してやれることはなんとかやらせていただければと思います。」

 

とお答えして。

とりあえずしばらくボストンの美徳を感じていただけるはずです。

余裕があれば全体調整はしたほうがよいですね。

 

ボストンも本来の姿でなかなか議論されていないような気がしますね。

ただただ、スタインウェイと同じ〇〇といった言葉だけの優越感だけで所有者を支えきれるほど奏者は鈍感なわけでもなく、実質的な音がなければ長くは続きません。

 

個人的に自身の家にあっても、と思うピアノです。

本体によりかからず、バランスをとれる技術者がもう少し、もう少しさすがにいるだろうと思います。

 

こちらのお仕事を終えて急いで出発!

 

ライブハウスです。

ライブハウス、ピアノは結構痛んでいることが多いのです。

 

結構タッチが強いんですね。

荒れ方は相当なものになります。

ライブハウスで状態のよいグランドはほとんど当たることはありません。

 

すごいハンマー。

一度削って、ここまでベコベコになっています。

多くの技術者が見て「ああこれはもう交換しかありませんよ、削れないし、針をいれる余地もないどうしようもない」まったくそういいたくなります。

ですが・・・。

ピアノは本当に面白いところがあります。

気持ちが答えてくれることがあります。

 

個人的にこういった過酷な現場でハンマーはできるだけ今の状態を使うようにします。

ただ、ご家庭のピアノであったりレッスンのピアノであったり、すぐに交換をおすすめします。

 

しかし潰れ切った状態というのは、ここ以上からは進行しにくいという特徴があります。

この過酷な現場はかえれない以上、この潰れきった状態で最大限のことをしようと思うことです。

土台は細かく合わせる、調律はこの荒れ切った音ですら超越するくらいの音を引き出してあげます、引き出してあげるような気持ちでピンをまわすことです。

 

今できることは?

全くできないことはありえません。

人によると、すぐにあれがなかったから、あれがどうだからとつい言葉にする人もいます。

 

決意の力は決意の音になりえると思います。

ハンマーだめだけど、あそこだけは、ここだけはと思うとそういった音になるというわけです。

 

ただ、弦に対して接弦時間や面積がかわりますし、本当は変えるのがベストです苦笑

もう一つ加えると、こういったケースでハンマーだけ、弦だけ、といったケースで対応されることが多すぎます。

本当は逆で、下からやることでゆるぎない土台が築くことができます。

 

 

こちらはC6のお客様

アクションはセミコンの形状をしています。

低音が長いのがわかります。

フルコンサートのアクション同様です。

大型サイズのアクションの写真の様子でした。重いですよ。

 

 

晩はG2Eです。

このピアノは、中古品として再生中です。

今日は土台まわりの一つの工程を。

 

 

底辺の合わせの一つです。

簡単にいうと、こんな感じで紙をいれてスルスルと紙がうごくわけです。

アクションと本体に紙一枚隙間があるというわけです。

こんなことを治すことが、タッチを底から持ち上げてくれることになります。

フルコンサートだけがこうゆう調整が必要なわけではありません。

調整も大してむつかしいことではなく、やすりでやすって直ります。

新品でもやらないといけません。

仕上がれば、G2と思えない豊かな音が出ますよ。

またこちらでもUPします。

 

 

ボストンの看板

いつか店にもボストンGPの中古展示もしたいですが数がすくないのと、それにともなってまだまだ仕入れがちょっと高すぎますかね。

 

ざざっとそんな感じでした。

  • 0
    • Check

    スポンサーサイト

    - - - スポンサードリンク
    • 0
      • Check
      コメント一覧

      素人にも勉強になります。
      底辺から、土台から、と云われているのがどうも、アクションを支える格子とアクションの密着とか、バランスキーピンと鍵盤との嵌り具合のことをおっしゃっているのかなぁ?と最近ぼんやりとイメージしています。
      こういう要素は、アップライトでもあるのでしょうか?なにかアクションを
      ぽんと乗せてネジを締めて固定しているだけみたいに見えますが。

      • TAKEさん
      • 2018/02/13 12:24 PM

      TAKE様

      こんばんわ

      アップライトはビスでがっちりとまっておりますので基本的にないですかね。ただ、増し締めをしてあげたりすることで効果は出るかと思います。

      バランスキーピンと鍵盤ホールとの部分もまだまだ軽視されているように思います。
      特にかなり古いGPですとベッティングスクリューがついていないので、アクションと本体のフィッティングが基本的にむつかしく、あたらに付けなおす方がよいといつもおもっています、やすって直せないことはないですが調整ネジというのは便利かと…。

      ここでつらつら書いているほど自分自身、ピアノを分かってませんね>< 右左、上下 左脳右脳のバランスが大事なんでしょうけども…。

      • gclefさん
      • 2018/02/13 6:55 PM
      コメントする

       

      トラックバック

      この記事のトラックバックURL

      無料ブログ作成サービス JUGEM