最近のことをずらっと

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昨日、ご納品してきました。

YAMAHA U3C 55年ほど経過したYAMAHAです。

 

 

2本ぺダルは年代もそこそこ経過している証ともいえます。

この時代のピアノは音色として真面目すぎるきらいがあって、というかそう思っていました。

この後につづくEシリーズなどはすでにあかるさを存分にもっていて、現代的な要素がすでに含んでいます。

 

また、3型の大型サイズというのは実は仕上げるのもむつかしいわけです。

どうしても音が広がりをもってでてしまうので、タッチをまとめるのがむつかしいわけです。

どう小さく、大きく作っていくか、手元で弾けないピアノはダメです。いかにも歌う音、といって大きく響きを作りすぎて小さくまとめられないピアノはよくありません、色々こってくると調律師はこちらの方へ音を作ってしまうきらいがあるように思います。

 

 

国産ピアノの市場は古ければ古いほど低価格を付けられます。

つまり安く仕入れれますので、結局お客様も安く買えます。

この時代のピアノは材質や組に手抜きがなくちょっといじればすぐに反応します。

処置におえない要素が本当にありません。

今回はそれだけに限らず、この時代の音色成分というもの、それをピックアップしてみたいというわけでした。

 

ちょうど応援にきてくれていた調律師がよこで整備の音をきいていて

 

「あれ?それU3なの?いい音するね、へー」

 

と言われていました、外からはじめてきてくれた方がよく言ってくれることです。

年式が経過してきたピアノは部品の経年劣化がでてきますから、それをどうクリアしていくのか、ということと、各お店さんとして低価格で販売するピアノにそこまで手を入れて採算性をくずす気にならない対象となりがちです。

 

このピアノは非常に小さい点ではにかむような音を見せてくれました。

この時代のYAMAHAのものはご納品しても心配がほとんどありません。

何かおきて向かっているときも、まあ大きな問題ではないだろう、と思えます。

 

ただ、羊と鋼の森のそのさき、何かあるだろうと、課題も残しです。

 

天下の名器、ベーゼンドルファー。

 

ベーゼンはスタインウェイとは全く違うピアノで随所にこだわりがあり、スタインウェイと違う方向を向いたピアノです。

長く使えるように設計されています。

 

 

 

その一部をご紹介。

弦の食い込むところをネジではずせるようになっています。

これはスタインウェイはここの金属干渉も音で雑味がでてきてもそれも音ととらえているともいえますでしょうか。

ベーゼンはここを交換できるようになっています。

 

 

よく弦の一本張り一本張りといいますが、これが絶対的に良いというわけではなく狙った設計があってこそです。

これが弦の一本張りです。ぐるっとたすきかけにはなっておりません。

いちいち一本ずつはってあります。非常の手間がかかります。

それぞれの音が雑味を帯びにくいようになっています。

下手をすると地味な音になりやすいですが、ピンポイントで綺麗に合わせた音がでていればそれだけが強調されやすく、逆に技術者として調律の力量もいる設計といえるかもしれません。

 

 

このピアノもまだまだベーゼンらしさを十分に発揮できているかというとそうでもありませんでした。

独特の音色成分の強調がまだまだ不足していて、ベースになる鍵盤まわりがだいぶガタがきていてここで随分とパワーロスしていました。一部はこだわって調整されていましたが、全体としての作品としてはやや物足りない印象といえます。

フルコンサートという形だけではピアノはなかなか鳴り切らないものです。

ホールサイドとしての意向で予算を組んでくれずなかなか充分な保守メンテができないことも多いです。

本番調律は後ろに本番かかえていてあちこちばらして、、とあまり冒険はできないものです。

 

 

斑鳩にべ―ゼンはいつくるのやら。

メーカーが作り上げた作品を充分に仕上げたものをお安く本当に欲しい方へご提供できたらなと以前から思っていますが・・。

 

お花屋さんへ用事があって。

 

お花屋さんは自然の息吹にかこまれて幸せな仕事ですね。っとつい思ってしまいます。

軽々しくいうと怒られそうですが。

ケーキ屋さんよりお花屋さんや園芸やさん。

パティシエより庭師です。

 

出荷のC3B。

このピアノの響きは圧巻です。

フルコンサート以上にフルコンサートです。

 

出荷前なにをしているのか??

お入れした瞬間よくてもだめです。

継続的であってほしいものです。

そのために鍵盤まわり、アクションのここだけはおさえておかないと、というところをピックアップします。

ハンマーに針をいれることなんてご納品のときにお部屋に合わせてやればいいだけです。

底辺が大事です。

 

ジャックとよばれる指先にあたる場所。

ここは精度をもとめます。

1mmもずれたら全く別のタッチになります。

鍵盤まわり。

すでに交換され、調整されたクロスに微細に針をいれていきます。

これでごくごく数ミリ動きます。

この0.1m程度のことで音像までかわります、これは事実です。

バランスピンは命とりになります。

ハンマーローラーも軽く整音。

ハンマーの針いれとよくにた効果がでます。

というか、こういったことをしている人はまだあったこともありませんが自分が思いつくことだから誰かもしているはずです。

技術者は〇〇流など、そういったものが多すぎるように思います。

YAMAHAは突き針でハンマーを突かなければならない、などその過程や理由を感じる前にやり方が先にきてしまってそれに従うことに大きな意味を感じません。

 

Abelハンマーへ交換。

だっと取り付けました。

国産のタイプはつけた瞬間そこそこ音がでやすく、即戦力として使いやすいです。

Abelは中低音に厚みを持たすのも調律師の仕事でAbelの方がむつかしいと思います。

 

大切な仕事ばかりです。

こなす時間に意味は薄いもの、大事にその時間と向き合うことと早く進めることは共存できることだと思います。

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