C7と他の業務

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C7本体とアクションあわせにはいっています。

迫力のあるサイズになります。

現代のタイプより、当時のC7Bは5以下より差別化されていたのか、先日ご紹介したたものの他に実に沢山フルコンサート寄りの設計が搭載されているような気がします。実際500万円程度のSシリーズも旧Bシリーズまではコンサートラインで製造されていました。

 

 

C7Bのセクション割。

低音(茶色の巻き線の数)を見てください。

10数本ほど少ないはずです。

 

 

G2の低音。

かなり低音(右斜めにはいっている茶色の弦、なぜ銅線になっているか、というと比重を得るために鉄線のまわりに銅線を巻き付けてあります)

 

 

もう一度7の弦をみてもらって上の最後のまきつけられている終わりのところに駒とよばれるものがあります。

これが響板へ音を伝達します。

バイオリンでもよく駒をたてる、といいますね、チェロやコンバスもそうです。

10数本分、中音の駒に対して7サイズは弦の響きを与えられます。

低音は低音用の短い短駒へ音は伝達されます、響板の伝達する場所自体が5以下と7以上で違ってきます。

これは大変な違いとなってきます。

 

左手伴奏部のやや右よりのセクションの鳴りが非常に作りやすいです。

このセクションはちょちょいと整音するだけで銅鑼を力一杯たたいたようなどこまでも鳴り響く音を作ることができます。

 

長い7の鍵盤、今日は下回りの修理がおわってその調整を行いました。

磨かれたピンとただしいクリアランスの状態の調整と、カシミヤで交換されたクロス。

木材の美しさはこの時代は新品以上。

 

磨かれたキャプスタン。

こういったところで鍵盤の初動がでてきます。

初動は極めて大切で初動が悪いピアノは重い⇒弾きにくいとなります。

このあたりも弾けば汚れがたまりますから調律の時に手入れしてあげるとまた軽く滑りのよいタッチになります。

これは重量の問題としてはほとんど変わりませんが、タッチ感で雲泥の差となります。

 

 

レペティションの滑り。

ここは隠し要素です。

ここも一方通行で磨いてあげます。

皆、GPをはじめて調律にいって、タッチが重いといわれてすぐにさわりたくなるスプリング調整ですが、ここの調整でタッチは軽く重くはほとんど変わりません、そう思っています。

スプリングの強さではなく、その潤滑調整をします。

 

新人には基本的に技術は教える(教え込まない)ことはありませんが、聞かれれば、まず遠回りしたほうが早いと思うけど、とたぶん答えます。

それが皆信じられないから上記のスプリングを先に触ったり無理やり部品を曲げにかかります。

でもその時期が必要だからあえて教えないというわけです(ただ、まずお客さんですから、よい結果を残すためにこうしてほしいということは当然あります)その時期を自身で省みないようならもうお客さんの調律訪問はしない方が良いと思います、どちらのためにも。

ボクサーの辰吉が

「やる気ないなら本人、あなたの時間が無駄やろ、ちゃう?やめたほうがええよ、せっかくおかあちゃんから生んでもらった時間」と、そうだと思います。

 

 

左5本は磨かれたスプリング、右はまだ。

わかりづらいですが、触感がすべすべになっています。

ここにフッ素コートして効果を持続させるのも良いと思います(木材に染み込まないので)

シュンだ脂分はなかなかとれないものです。

 

 

さあ、アクション組み込みました。

まだまだパンチングは入荷待ちなのですが、下まわりの修理した後の本体合わせ。

こんなワクワクするときはありません。

アクション見た感じの変化はほとんどなく、地味なところばかりです。

さて…。

大事な部品がはいっていなので(笑)多くの鍵盤は沈んだままですが一つ二つは音がでました。

滑りの良い初動はOK。ここが第一関門です。

どれだけ頭にあるセオリーをやっても初動がでないピアノもあります、これはものすごい量のため息を吐くことになります。

 

どうもこの時代の7型はコンサート成分の含有率が高いと思います。

中低音はもとより、高音がどこまでその成分がのるか緊張しての第一音でした。

結構いいところに落ちるんちゃうやろか、今のところがそんな心のつぶやきです。

またここで動画にUPしていきます。結構面白いことになるかもしれませんよ。

 

 

サイズは3型より36Cm程度くらいしか変わりませんので、考え方によってはおすすめです。

趣味の方も思い切って買うのもよいですね、この前の所有者も大人になってからの趣味で使わていました。

 

完成はもう少しかかりますね。

火曜にドイツ部品が届いて組み合わせて週末に形だけはできるかな、というかやらないといけません。

 

朝は本番仕事でした。

照度は本番の照明です。

冬は音叉のピッチがあがります。

乾燥する時期はピッチが落ちます。安定期はピッチがビタイチかわらないのに、季節変わるとどんどん変わります。

今日はかなり変化してました。

良い音叉は音の響きが良くクビレのつかみやすいさが良いです。

音叉をあてがい、耳を通して体を通して指に発せられて今日の音になります。

そんな役割の音叉、ピアノとつなげつながります。

 

 

オクターブの「ラ」

37keyのラで我々は

「左手のラ」を音叉と合わせます、これはこのセクションから音階づくりをするからといえます。

 

しかし、奏者は??

 

「右手のラ(右手の親指くらいかな??」で合わせます

37も49のラも同じは同じように聞くわけなのですが、ピアノにより微妙な誤差がでることがあります。特に響きで合わせると顕著に高めにいきます。

つまり、37で完璧に合わせて49ではオクターブの響きが良くても例えば手持ちのギター用チューナーなどでは微妙に高くでることがあります。

つまり弦楽器奏者の方などの手元のチューナーで49で確認されるといささか高く表示される可能性があると思います(あまり確認したことはありません)これだけで奏者にとって心理的な負担になることもある気がします。

 

(左が37 右が49のラ)

 

無難にいくなら、特に本番では簡単なチューナーをもちあるいて、49のラ(右手のラ)をそれで合す方が無難なのかもしれません。

ただただ、これがなんとも面白みのない作業に感じてしょうがありません。

音叉は冬でピッチがあがる、寒さも人間も幾何か緊張を生みテンションが高めになります。

それで「合っている」そう考えてもよいのではないのか。

 

自分自身そう考える方です、袋からやや冷んやりとした音叉(音叉を体温で温めておくとピッチの低下は防げます)を肌に当て冷たくも時間を束ねる響きに身をゆだねて、ピアノの前に自身の体を律してからチューニングピンに手を掛ける、その風情のないピッチとりの無造作なこと、無機的なこと、ロマンがなく、手に耳に残りません。

ただ上記のことも含めて仕事にはあたるようにはしています。

そんなの考えているのは自身だけですかね。まわりからは聞こえてきません。

 

新規入荷 US50 KAWAI  38.8万円 新入荷

中古品として展示したばかりですが、2,3日でご成約済みになっています。(ネットは掲載枠に限界があってアップライトは載り切っていません、今システムの方にページ改良してもらっています)

大型アップライト。U3の対抗馬になりますが、どちらかというとUXタイプの対抗馬でしょうか。

 

 

こちらは、お子様のピアノの修理でお預かり。

コンクールで全国で銅メダルを受賞したらしくこの際思い切っておばあさんが応援をかねて、リニューアルSPプランにて本体預かり修理受注。(他で数店、見積もったが当店が一番高かったらしいです苦笑 多分他店さんは一般的なクリーニング修理ということでの計算だったのではと思いますが)

 

SPコースは15万円予算でとにかく「弾いた性能を」弦ハンマーを変えない範囲でベースアップします。というプランです。

外装もリニューアルされます。

主にドイツ製品の部品を使い純粋に「演奏性能をあげます」ハンマー交換をつけると25万円くらいになりますが、特別な一台への変化へお手伝いいたします。

単純にドイツ製をつかっています、こんなとこまで綺麗にしてます、ピカピカです。とは違い、アップライトの性能ベースアップはまだまだ認知されていません。当店の中古品より部品交換のレベルは高くなります。(中古の場合は別途オーダー扱い)

 

 

 

 

早速部品交換から。

やることは地味です。

ですが、特徴的な音の鳴りの改善と初動の高いタッチは国産アップライトは実現可能です。

この時代の留意点もあります。

真面目に作りすぎてかあか抜けた要素をつけてあげる必要があります、余裕があれば動画でお見せできればと思います、うまくいけば、はにかんだような美の世界観がでてきます。YAMAHA U3E

 

 

まずはC7のとりあえず形にしながら、待ってもらっているお客さんも年内お返ししないと。

斑鳩店はそんなこんなでひっくり返ってます、事前のご予約でご見学は可能ですが、できるだけ見学検討のピアノのご指定が必要です。

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