タッチの基礎まわり

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今日は、以前YAMAHAのG3で30年の経過で、心機一転、ハンマーの交換や全体調整一式、鍵盤まわり一式を20万円程度でしていただいた先生です。

かなり敏感な方で、ちょっといじったことをそのまますぐに感触として言葉で表現されるので、なかなか緊張感がいるお家といえます。

 

今回もおもったのですが、上に書いた20万円の修理はハンマーの交換が目玉ではりますが、下回り一式の調整がすべて支えています。実際手元での感触は鍵盤の下からのあげがあってこそです。

ですが、お客様にとってみると「ハンマーを変えた」という単体の作業を数年前に行った、という意味合いでとらわれることが多いです。

 

細かな指先をもっている方こそ、下回りの掃除と汚れ落としからはじめます。

大きめの修理をしているお客様は定期調律では必ず別途費用の作業もサービスをしています。

 

 

下の鍵盤の汚れの金属の摩擦汚れをアルコールなどで落として、弾いていて落ちやすい要素を持ち上げます。

このジャックの前後という調整ですが、これはピアノによってどの位置にセットをするかでタッチの質が激変します。

例えば先日のペトロフはやや低めに合わせたかったのですが、ピッタリにしないと独特の音色成分がなくなってしまいました。

このYAMAHAは新聞紙1枚の半分ほどの薄さで、微細に低くしますと、ふわっとしたタッチの浮遊感がでてきます。

もうこれで異質のタッチになりました。

 

 

ピアノは1からやっていって、汚れ落としてや調整をして、趣味の良い調律をするまで検討がつきません。

どのモデルはどんな木材をつかっていて、どんな構造をもっていて、といわれますが、それ以前のことが済んでいないと全く効果が見えないで、そういったものを所有している優越感だけのこってしまっても意味がありません。

また、ピッタリ合わせすぎるとタッチが真面目すぎて重苦しくなる場合がありますのでこれまたむつかしいことで、相容れないことを求められるのが面白いというかなんというか…。

 

 

今修理中のディアパソン210のアクションですが、少し上に書いたことに近いことをしていますのでご案内。

まずこれが鍵盤枠といって、鍵盤おさまります。

 

・鍵盤ピンの洗浄 潤滑調整(仕上げのオイルor潤滑剤なしなど)バランスホールの掃除

・この丸いフロントパンチングクロス・バランスの交換(ドイツ製or国産など)

・上の交換後の調整 鍵盤高さ 深さ

・赤いブッシングクロスの交換(同上)

・クロスの遊びのクリアランスの調整

・鍵盤ホールのガタ、スティックの調整

・キャプスタンの潤滑まわり

・そして、鍵盤枠と本体とのフィッティングの筬の調整

 

こういった作業をすべてするのか、どうゆう調整幅をとるのか、潤滑剤を使うのか、部品の材質など。

全てのことがあって一つの結果としてでてきます。かなり時間を要します、この過程がうまくいけばほぼメーカー問わず良いピアノになってきます。アクションのセンターピンは必ず交換が必要です。

 

 

あたらしい部品達

 

 

大変ですが、継続的に良いピアノになってくれる土台を作り上げます。

納品後の湿度や温度で変化します、弾きてで大きく変わります。

ただ、根底のものは残っていってくれると思います。

こちらはご納品は7月で、出荷前に弾きに来られますのでまた音をUPしようと思っています。

大橋系の6型で、弾きっぱなしで判断のできない状態ではなく見通しをつけれればと思っています。

 

さて、上の先生のところですが、「さぁ弾いてください」とお伝えします。

お客様によって、弾いてただくタイミングを調整します。

色々オーダーがはいりそうな場合は早めに弾いてもらいます。

ただ、上で書いた鍵盤まわりをやっておけば、基本的なタッチの質が良くなるので、どんな趣向な方でも人は問わない結果を持ちやすいです。

 

ハンマーの重量を考察してました。

ABELの低音入り口のもの。

ハンマーの重量1g軽くなると手元で5gほどの差となって現れます。

それだけ最適なハンマーや材料(重量がかわる)の選択は極めて大きな結果になるのは明白といえそうです。

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