スプリングまわりなど

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今日はスプリング回りについてです。

 

アップライトとグランドピアノ。

タッチの違いに スプリングの数の違いがあります。

 

アップライトは3つほど必要です。

グランドは主に1つです。

バネっぽさ、普遍的な触感を感じを得るのにあまり適さない⇒グランドのバネの少なさがタッチの質感の良さにこの要素は大きく含んでいるといえます。

 

アップライトですが、そのスプリングの交換を行いました。

スプリングは完全にヘタヘタにはなりません。使えます。

なので、スプリングのみ全体交換されることはほとんどありません。

 

 

ぐるぐるっとまわしながら外してみます。

どれもこれもちからづよさがないのはみてわかりそうです。

普通に弾けますが、「金属疲労」がおきてきていて、「連打」やタッチの戻しが悪くなります。

スプリングを交換するだけで随分とタッチが生き返ってきます。

極めて大事な要素ですが、交換しなくても弾けるものですからほとんど着目されないことになります。

 

 

スプリングはタッチのイメ―ジと合わせて考えてもらうと、その通りで合っていると思います。

つまり、浅く弾いているときは、このように浅く圧がかかっている状態。

金属疲労してくると、この「少し鍵盤を下げたところ」に力がなくなってきます。

バネですから、グイっと無理やり引き延ばすことで一時的に強くはできます。

ただ、タッチの初動の鈍さは、新しいものとは異質のもので金属疲労は取り除けないといえます。

 

 

これだけでアップライト本来の力強いタッチが得られるようになります。

また、スプリングの太さや長さでタッチの強度が変わります。

 

このように、お客様のピアノを再生してほしいとのご依頼に対して、どこまでどのように部品を交換するのかは店舗に任されているところがあります。何の問題もなく普通に使えるように直すことはさほど大変なことではなくセオリーが決まっています。

どう音とタッチを作り上げるのか、というところが悩ましくもやりがいのあることといえます。

大橋やシュベスター、イースタイン…。どれもこれもネット時代で人気が出始めたピアノ達、主に年代の経過したピアノメーカー達です、そのまま良い音が出るピアノはほぼ皆無といえるのはそのためで、それでも良い音がでているのならもっともっと良くなるということといえます。

 

 

お代をいただいて仕事をする以上「表現力のあるピアノ」という使い古された言葉、この的の大きな言葉にある一定の説明ができる用意が必要のように感じます。

 

こういった微細なことで変化するピアノを、一つの思想で設計図が書かれて、材質が組み方が決まって出来上がっていきます。

それの実現率の高いピアノこそが、個性のあるピアノとして愛される名器となっていくのだと思います。

 

3年ほど前にご購入いただいたYAMAHAのアップライト

確か12万円ほどでおとどけしました。

当初、デジタルのご希望だったところ、色々な流れてこちらのピアノになりました。

 

 

鍵盤はセルロイドで窓のあるデザインは時代を感じさせ60年近く前のYAMAHAです。

お母さんが気に入ってくれて、話がこちらのピアノに変わり、その後もピティナなどでも成果を出されてデジタルではなく生のピアノをお届けできた意義が顕著な印象的な出来事です。

調律後も弾いて弾いてと促して、弾きやすくなったとうれしそうな表情にこちらも元気をもらって帰ってきました。

 

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