ノギスの機知

- comments(2) trackbacks(0) gclef

 

今日の訪問にて。

和歌山の方を回らせてもらっておりました。

 

訪問先で4年生ぐらいの男の子。

お家でヒノキでできた家でとても居心地がよくて、お子様常にごろごろとつい木に触れていたいように体をこすりつけていました。

もう3回ほどお伺いしておりますが、良いにおいがまだまだ残っていて。

 

こちらの仕事を少し覗きながらだったので、音叉で遊んでもらったりして。

熱心に音叉を触っているので、もう一つのアイテムをお見せしました。

 

ノギスです。

0.00mmまで計測できます。

 

通常の定規では0.0mmまでの精度だと思います。

もう一桁みれます。

目が定規のようですが。

国産の加工精度がものをいいます。

 

先でつまんでみたり、お尻を伸ばして計測して深さを計れます。

お子様なのでなんでも挟んでみたりするだけでも楽しいかと思います。

 

 

賢そうな子だったので、無理だと思いつつ、0.00の精度の読み方を伝えてみました。

 

一般の人は知らないと思いますが、上記といっしょにメモリがもう一つひっついているのがわかります。

0.00の精度はこの下の定規と上の定規の交わる直線がそのレベルを計測できる仕組みになっています。

下の画像でいくと、0.78か0.79かな?少し画像が見にくいです。

 

この「接線が最後の一桁を決める」というのはなかなか面白いことで、クイズを出してあげて。

音叉の太さを計ってください。と問題を出してみます。

 

何度も何度も自分になりにやってくれています。

好奇心につながる「機知」を刺激してあげると子供も無心で取り組むようになります。

答えを教えないことと、手を取って受動的にしないこと。言葉は力が弱いのでこちらが言葉ばかり発して受け身の状態にしないこと。できることの少しむつかしいこと与えてみるのがコツです。

教えないことが大事です。

 

紙をあげて答えを書いてほしいと言って書いてもらいます。

ただ、ノギスの計測はむつかしいので大人でもすぐできないかもしれません。

 

こうして色々と機知を刺激してあげるとやり切れた満足感や興味をたぎらせる心地よさが体に残って、最後も送り出しをしてくれたりと、調律の仕事も記憶に残ってくれることになります。

 

さて、展示の中古C3のハンマー交換です。

Abel社のハンマーヘッドへ交換します。

やはりすばらしい品質だと思います。

 

 

 

 

 

 

一気に品位をもったC3に仕上がってきます。

音もUPしていきます。

色々と重複して仕事をしています。

ハンマー交換の仕事について金額のお問合せなどもあったりします。

どこに差がでてくるかというと、ハンマーの加工の仕方、選び方、今回は軽めを意識してウッドが少ないようにしました。

少しのことで大きなことになります。ハンマーの重さはダイレクトにタッチにかかわってきます。

まず、下回りの修理をすること。

鍵盤まわりの修理とセンターピンまわり、クロスやフェルト、ハンマーを植えて込んでようやくハンマー交換が成功する下地ができてきます。最終的な整音で先端のあたりの整音をされないことがとても多くてこれでピアノのダイナミクスが台無しになることもあります。お値段とドイツや国産の仕様だけで判断できないことが多数あります。

 

今回はAbelでも並の少ない曲線を出せるハンマーにしました。

音出しが楽しみです。

ピアノの値段は少しUPしますが、部品実費分程度の押さえるようにしていきます。

  • 0
    • Check

    スポンサーサイト

    - - - スポンサードリンク
    • 0
      • Check
      コメント一覧

      0.78ではなく、7.8mmではないでしょうか?
      でも調律のお仕事プラス、本当に良い教育をされているの
      ですね。小さい頃の印象的な人、いつまでも覚えていますよ。

      素人考えですが、昔のピアノに比べて今のピアノの方が外装が響きにくくて、それに合わせられた現代ハンマーを昔のピアノにつけると、ちょっと頭が重すぎたりして無神経な方向に行くことはあるのでは?とか感触的に思っています。

      • TAKEさん
      • 2019/11/28 12:35 PM


      こんにちわ。
      ご指摘ありがとうございます。間違っていました苦笑
      自分自身が父親が器用ですぐに変わりにしてしまって結局手に残らなかった経験、と大きくなってからも結局、幹が育たないと端切れの部分は身に残らないことの経験によっています。

      現代のものは外装でもポリやプラスティック、響板までポリとなると響きは良いとは言えないと思います。フルコンサートはハケ塗りでしているところを考えるとやはり音響的なデータでもそうなんだと思います。以前書きましたが、YAMAHAもCFの小さいシリーズは鉄骨は窓抜きの設計になってますね、ベーゼンの影響なのか、少し驚きました。

      Abel装着しましたらまたのぞいてください。
      ロンセン社の復刻品のフェルト素材のものもいずれ使ってみようと思います。

      • ジークレフさん
      • 2019/11/28 1:46 PM
      コメントする

       

      トラックバック

      この記事のトラックバックURL

      無料ブログ作成サービス JUGEM