C3E調整中

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C3Eの出荷の調整です。

まだまだ若い機種で、90年そこそこの年代のはずです。

以前から書いてましたが、このあたりからピアノづくりの方向性が少しずつ変化していっているように感じます。

いい意味では和声的へ、逆に単音の旨味が減ったようにも感じます。

また、最高音部の冷ややかな音質感はよりやや目立つようになったようにも感じます。

 

 

中低音はあまり苦労なく良い音を得れる感触は捉えました。

ご納品の際には、お客様もピアノのサイズが大きくなったように聞こえるのではないかと思います。

「鳴る」というのは良い楽器の基本要素ですが、響くということであって音の大きさではなく、その迫真性をもって響くその説得力のことを指しています。

 

 

 

ジャックの偏り。

左に四角がよっています。

3割ほどは同程度の状態でした。

新品でも同じです。叩き修正していきます。これで基音の発音がはっきりしてきます。

とても大切な調整。人の手でどうしてもやらないといけないような箇所は国産家庭用では省かれる調整が沢山あります。

 

和声的にはなったが、右手より上は随分と個性がない音色をもっていくようになった気がします。

どう個性を出していくか。

個性を出すのは、まず上記のような余分な余白をとっていく必要があります。

余計なはみだしやいがみを脱いで脱いで、一皮むいたところに輝くものがでてくるのですが。

仕上がれば記録用として録音していこうと思いますが、どうも「調律の音」も足してあげないといけないような感じ次高音以降の高音がなかなか満ちてきません。

ユニゾン調律は奥が深く、ダイミクスレンジや音の詰まり具合を左右します。

 

ご納品は、先輩スタッフ担当です。

どのピアノもそうですが最後の一押しは、そのポカリと不自然に空いた空間にピアノが入ってきて、ワクワクを背に感じて合される調律が最後の一押しとなるはずです。

 

さて、別のピアノ、よく弾かれたピアノのハンマー。

すごい弦溝です。フォルテでも弾かれたんだと思います。

60番でまず弦の溝を落としていっているところ。

 

とりあえず整形していきます。

粗い番手ですので毛羽だってモフモフの状態になりました。

 

ここから100番程度で毛羽立ちを押さえて逆剥けを整えてつるつるに仕上げない程度にしておきます。

120番以上を超えるとどんどん音質も硬くなっていきます。メーカーにより600番などで仕上げても良い音を出す楽器もあり、高番手で仕上げる調律師も沢山いてますが、これは基本的に音色の画一化になります。

ピアニシモが立ってでているように聞こえて、「ピアニシモしか出ない」という、しかも硬質であって、フェルト表面の硬さが弾性を失なってしまっています。

これは実はピアニストにとってはピアノもピアニシモも同じ音色に画一化されてしまうわけです。

我々はピアニシモのレベルレンジを広く細かくするためにその他の調整も綿密におこなっているといっても過言ではないかもしれませんので逆の方向へいってしまうことがあります。

 

ハンマーの整形と同時にセンターピンの交換へ。

センターピンの交換は良い音の要となります。

はみだしをやすりをかけて余白をとっておきます。これは音色のために行います。

 

さて、RX-Aはもう少し先になりますね。

早くこないかな。良いピアノが複数あったのであれこれ悩みましたが、これを選んでよかったと思っています。

展示品の種類、特にグランドのラインナップに変化を持たせていく予定です。

 

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