弦の交換まわり

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低音弦が到着しました。

 

弦を張り込む前にピンのセットをおこなったりします。

ピンブッシュが抜けてくるものもあるのでその都度新しいものと交換したりします。

 

 

さあ張り込んでいきます。

アップライトは普段あまり仕事としては少ない方で、ほとんどグランドです。

なぜか?

オーバーホールなどはグランドが多いからです。

塗装含めたオーバーホールはドイツ製で添えると50万ほどかかってきます。それでも安いかもしれません。

国産であれば70万ほどあれば新品が買えるでしょう。となるとよほど思い入れがある場合でないと買い替えも選択肢にはいってきます。

調律師としてはオーバーホールしてほしいと思っています。

ただ商談の席では常に偏ったご案内はしていないつもりです。

 

 

修理店は修理がしたいはずです⇒これはすごいピアノですよ、今の新品なんて比較になりませんよ

といいます。

新品を販売したいお店は⇒もうこんなピアノ買い替えですよ。修理しても無駄です。

といいます。

 

 

だいたいどこも自分の立場に利益が大きいほうへ話をもっていきがちです。

過剰な自分の都合主義は何度も見てきて気持ちよいものでもないですかね。

 

割れたピンブッシュも交換。

 

 

まずどういった要望で使っていきたいのか?ということをお聞きしています。

その上でピアノの状態と修理を行った結果の展望を計算します(これは何度も修理した経験が必要です)

新品に買い替えるなら買い替えるメリットと実情を自分なりにお伝えはします。

先日もUPもオーバーホールのお見積りのお仕事をいただいていってきました。

 

新品に買い替える

中古品に買い替える

フルレストアを行う

弦を含めて通常オーバーホールする

アクション修理にする

とりあえずこのピアノの可能性を低価格帯の調整プランでおこなう

今はあくまで今弾いていて破損していくものやさびやカビなどの最低限のピアノの保守に必要なプランにする

 

(コンクールっこのお子様のようだったので、この場合はなによりアクションのからくりを最適にすることが先決で、弦や、よほど荒れ狂っていなければハンマーも次でも良いと思います。まずアクション調整とその修理です)

 

それぞれの効果と合わせて数件の見積もりをお出してお客様に決めてもらうようにしました。

ただじゃあ選んでください、で決めにくいものですからいくらかのアドバイス的なものはお出しします。

また、このテーマについては自身の思う実際の実情をお話ししたいと思います。(オーバーホールor買い替えなどのメリット)

 

 

 

ドイツ製部品で光沢のある銅線にすべて交換されました。

 

弦の交換したらみちあげるように音も良くなって。

と、書きたいところですが、新しいスタッフに張り込んだ新しい銅線にとりあえず音程を与えた状態で弾いて音を聞いてもらいます。

作業と音、それをそれがどこへ通じているのか、が大事で、作業だけ綺麗できて楽しい、それも良い思いますが大事なのはどんな音になるのかをどんな場面でも少しずつでいいから蓄積していってほしいと思っています。

 

では、今回はどうなのか。

うーん・・・。?こんなもんですかね。

 

こんなもんなんです。

新しい弦の力だけではさほど音は向上しないと思います。

何台も全体交換してきましたが、毎回この感想を自身ももっています。

大事なのは弾性のもどってピアノが求める倍音成分を出す準備ができた弦にたいして発音できる打弦機構をアクションと本体の接点や部品の修理、調整を構築してあげることこそが肝です。

 

言葉で言われても通じないから、少しでも体験して身に感じてほしいと思っています。

 

鍵盤クロスの修理を終えて、適切なクリアランスと鍵盤の調整をしてもらっています。

この鍵盤調整が調律師の最も大事な仕事の一つといえると思います。

 

 

 

それはとりもなおさず、全体弦の交換などはグランドよりアップの方がやりづらいんですよね。

 

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