シュベスター修理開始など

- comments(4) trackbacks(0) gclef

出荷まわりだいぶとまとまってきました。

次に今やっておかないといけないこと。

中古展示品の整備なんです。

やれるときにどんどんやっておかないと。

 

今日は、ようやくシュベスター51の整備にはいってこれています。

 

鍵盤まわり。

 

全ての鍵盤消耗品を交換します。

とりたてて悪くなく本来はここもそのまま使えます。

でも「シュベスター」にならないから交換するというわけです。

まだまだピアノはピアノ自身が知らないのではないかという特徴点を秘めています。

なんでも調整調律整音はピンポイントではじめてほのかに霞んだ特徴点を音色として表出します。

それはあらゆる気象条件がそろわないとみることができない景色とよくにています。

ヨーロッパ製だから湿度調整や細かな調整が必要なわけではありません、すべてのピアノそうです。

調律師の世界も今から、といった段階なのかもしれませんね。

 

 

左二つと右二つが材質が違います。

色目も違いますね。

左は腰のあるカシミヤのような素材でした、右はおそらく消耗のためそのだけ交換されたクロス。

左は腰があり耐久性があります、右はぼそぼそとして弾力がありません。

 

 

このシュベスターの特徴は、非常に日本的なピアノで水墨画のような静寂、素朴、哀歓、2色の濃淡に人生を縮尺して日々の美、目の前に満ち切った充実に今一度目に留める、日本的なわびさびを感じさせるピアノにできる可能性があるように思います。

以前、突き詰めてやった54ははっきりとそういったものがありました。

チャラチャラ鳴っているシュベスターは荒れているだけで本来のものではないと思います。

 

ハンマーは国産の今出川ハンマーへオーダーをして作ってもらっているところです。

今出川ハンマーは以前和風総本舗で放送されていました。

どこまで伸びてくれるか楽しみな一台です。

 

EASTEINはご納品されていただきまして、その対になっていた存在、シュベスターにようや手をいれていきます。

随所に製造工程に愛情も感じされるピアノです。

 

グランドもあれば入荷して販売してみたいと思っています。

 

ブログの書き込み、良く思うのですが、自分の言葉にならないと書けないんですね。無理には本当になかなか書けないんですね、やってみて驚くことでもありました。

いきなりなんのこっちゃと思われますが、音と同じで思いに対して言葉や音が動くわけで、知り合いの方が書いてあるブログが先日目に入ってみてみるといかにも当人らしいものになっているので驚きました。

ただただ「今日こんなカフェみつけました、ピアノモチーフのものを見つけた」だけのブログだけにはならないようにしたいと思っています(それは多くの他の人に任せます)

 

最後にもう一つ。

今日のお仕事でした、孫が帰省でかえってくるのでピアノもちょっとメンテしておきたい、と20年ぶりに調律のご依頼とのことでした。YAMAHAのU2。

よくやることですが、ちょうどおられたお孫さんに鍵盤をさわってもらって。

 

「じゃ、こんどは鍵盤をはめこんでみない?」

案外これが他の方がやってないようにおもうのです。

とかく、あやしたり、子供扱いすることがあまり好きではありません。

 

この時、手をあてがったり、自分はできるだけ力をかしません、悩んで穴を合して四苦八苦。ようやくすっぽり、笑顔。

受け身的にやったことはその後残っていってくれません。

実は幼少期、父親が器用で簡単な庭師ができるくらいで、何でも木工ができたのですが、自分が悩んでいるとすぐにとりあげてやってしまって最後までやる経験が残らなかったことに起因します。

 

その四苦八苦してやってできたところは保護者の方も割と喜んでくれることが本当に多いものです。

鍵盤やハンマーをガチャガチャ珍しそうに触って騒いでもらっているのとは少し違った反応になります。

こちらもできるまで粘り強くお付き合いしないとダメですが、自分で考えて苦労して、最後は良い笑顔をお子さんはしてくれると思います。

 

文字だらけになってしまいました汗

気象条件が合わさったときにみられる けあらし という釧路湿原をアップしておきます。

 

ものいう経験

- comments(0) trackbacks(0) gclef

 

先日、ご紹介したピアノ オカリナの先生とオカリナバージョンの動画をとっていました。

なんでもネットの時代になりました。

 

割とさっぱりした先生なんです。

 

 

「やりましょうか、そうですね冒頭に10秒くらい吹いてもらって、こんにちわ。合計3,4分くらいにしましょうか?」

 

「はい、じゃそれで」

 

~録画して~

 

冒頭、ジャスト10秒で演奏がおわり、質疑応答も用意されたかのようにすらすらとお答えいただき、綺麗にまとめられ、一発で終わってしまいました。

 

プロの奏者というのは、急な変更や現場での変更は常にあるもので、それを踏まえて実力というところがあります。

我々ピアノ調律師も同じといえば同じでやたらやりにくいピアノやライブハウスのように真っ暗でチューニングピンがほとんど見えないことすらあります。その中でライブハウスはよく弦も切れますから切れたらのけぞると背中の壁のあたるようなスペースで真っ暗。ライトを照らしながら、物を落とすともう探せない、そんな現場でアクションを引き出して作業をまとめないといけません。

 

物事、考えすぎからだいたい悪いことが起こる、といわれます。

頭でっかちで物事が進まない人ほど外から見ていて、そんなに周りは当人に対して過剰に期待してない、といわれればそんな場面もあるように回想できます。

 

こちらの先生は現場で培われた経験と身の振り方。

じゃ、10秒ぐらいで、といって、はいはいと適当な曲を頭で楽譜にたよらず選んでやるあたり、過剰な固執がないところに好感を持ちました。

以前も同様なことを他の先生でしても「あ、今のここ失敗したから、ここがちょっと、これではプロとして恥ずかしいからもう一回」それも最もなことでもあります。でもそれを自分がみてもそんなに気になるかな?といったレベルのこともまた多く、確かに演奏批判的に見れば大きな失敗かもしれないけど、その固執が音に滲んでしまっているところに大きな改善点を感じたことがあります。

 

また、イベントで登場してもらう予定です。

 

 

須磨区までアールウインザーのご納品でした。

そんなに遠くないとおもっていると、渋滞がすごくて行きも帰りもかなりかかってしまいました。

 

 

会社経営もされているお客様のようで色々なお話しを聞かせていただきながら。

国産と海外産の傾向、お国柄。

会社の商品から見えてくる会社組織の在り方など。

こうしてみると、結構事業主の方などいろいろな方と出会っているように思います。

以前「この玄関床だけで家一軒建つから」そんなお家もありました。(所有ピアノはコンサートピアノでした)

 

日本の音、日本人の演奏。

基本的に図面を第一にした演奏は非常に好感をもてる要素のはずです、ただ今は韓国中国の方が圧倒的なようで邦人若手はかなりおされているようですね、向こうはダイナミックで主張があって、技巧的に非常に強いですね。日本人が技巧的に強いかといわれると反田さんのような方もいますが、そんなに強いとはいえないように思います。

我々が目の前にする国産ピアノ、特にやや年数の経過したものは土台が強いことがよく着目されますが、丈夫という狂いのなさから打ち出される美学、音色の成分というのがもっともっとあるように思います。

 

ではまた。

 

ご納品

- comments(0) trackbacks(0) gclef

 

C3のご納品でした。

80年代のC3はとにかく鳴り方が豪快に作られています。

音色の発色が良く、その音色成分も明確な美、そんな個性をもっています。

 

コンクールっこのお子様のところへお届けしました。

 

お二人とも取り組んでおられるようで、良い成果を出しているようです。

ご兄弟でピアノをされていてどちらも目覚ましいものがある場合、およそ音楽の性格も反対の場合が多いですね。

弟さんは、感覚的な、お兄さんは建設的なタイプ

 

 

とにかくお家へ入れてからが勝負です。

よく弾かれる場合のケース。

我々として気を付けることは、納品の状態をどう継続的していくか。です。

 

ジャックの調整を0.1mほど詰めました。

開けるとタッチは軽めになっていきます、ツラツラぴったりやや緩めにするとピンポイントの調整となり、もっている音色成分が表出してきます、ということは雑音成分が薄くなったことを意味します。

 

だいたいなんでも隙間ができてきたり、緩めになるとタッチは軽く不安定、つまり余計な動きが増えることは音色にとっても余計な成分が増えるということになります。

当店でも「まだまだ使える」という部品を変えていくということはここに大きな意味があり、加工した状態ではない継続性も同時にもたせることができます。

また交換するとコスト的に合ってこないケースは部品を加工していきます。

 

実際一部のコンサートピアノなどはちまちまとごく微妙なトルクの調整、鍵盤まわりを常に大事にされていきます。

家庭用ピアノは??

グランドのみならず特にアップライトなどは完全に未開拓の域といえ、それがたとえ新品でも納品してから不具合がでないよう、はじめからずらしてあったりガタガタにしてあるピアノがあるほどで、新品のピアノも再調整してあげる必要があります。

 

さて、グランドのご納品の多くはこういった目覚ましい成果をだしている方が多いです。

個人的な願いとしては、音楽の本質の懐に抱かれるような時間をぜひもってほしいと思います。

このようによく弾かれる場合は半年調律・調整はした方が良いと思います。

新着任の先生のご紹介。

- comments(0) trackbacks(0) gclef

 

新しく着任されたジークレフの先生です。

喜多ゆみ先生。

 

音大を主席で出られるほどフルート奏者として取り組んでおられました。

手の故障を抱えて、現在はピアノとオカリナ、フルートのレッスンをされています。

 

 

面白い先生です。

 

先日も

 

「来週レッスンお休みなんで、再来週きます」

 

「わかりました」

 

来週になって

 

「今日遅れそうです」

 

「レッスンあるんですか??お休みておっしゃってましたよ」

 

「あーそうだっけ!」

 

「しかも、今日木曜日ですよ」

 

「間違えた!」

 

 

今日も動画を撮り終えて。

 

生駒の方においしいところあるらしいですね。

 

「あー、マンマ・ミーア!のことよ。おいしですよ。ん?ミーアだけだったかな、マンマはいらないわ」

 

しらべると、マンマという店でした。

 

 

「さて、せっかくなんで軽く撮ってみて課題が見つかれば来週やりますか?」

 

「あーそうしましょう。ちょっとお化粧させて」

 

「こうゆうのは一発撮りでやるほうが面白いですから、打ち合わせなしでやりましょう」

 

「うん、私もそう思う適当にやりましょう」

 

結構行動的でいっしょに何かやると楽しい方かもしれません。

色々な考え方もありますが、すぐ行動的な方の方が福が舞い込みやすい気がします。

後、あまり打算的だったり、人へのねたみななんかが漂うとどうしても距離が取りたくなって福はつい先に他の方へ、振り返るとそんな気もしますかね。

 

 

喜多ゆみ先生

斑鳩スタジオ 水曜日 夕方から晩のレッスン。

 

 

相愛大学音楽学部器楽科管楽器フルートを専攻。

在学中、京都芸術際に出演、

第4回フルートコンベンションコンクール・アンサンブル部門で銅賞受賞。

オーケストラでフルートトップを担当。

レンク開催のアカデミークラスにて、P・Lグラーフに師事。首席卒業。

同大学卒業後、各卒業演奏会に出演、神戸国際ホール、いずみホール等でリサイタル開催。

大阪チェンバーオーケストラ、ウィーンモーツアルト・トリオなどと共演し、好評を博す。

他、ディナーショー、ラジオ出演、アンサンブル・エリオに所属し、各地演奏旅行など、

クラシック、ジャズ・ポピュラー等幅広いジャンルに渡り意欲的に活動に取り組む。

 

2001年、フルート演奏活動中、アンブシュアジストニアを罹患し、その後は演奏活動を一時中断して後進の指導に力を注ぐ。

 

2016年、オカリナで15年ぶりにステージに立ったことをきっかけに、

オカリナ奏者として演奏活動を開始。

各地でライブ、コンサートを開催、ラジオ出演など、精力的に活動する。

また、ジストニアの認知度を広めるためのオカリナトークコンサートを

各地で開催。講演活動にも力を注ぐ。

最近のことをずらっと

- comments(0) trackbacks(0) gclef

 

昨日、ご納品してきました。

YAMAHA U3C 55年ほど経過したYAMAHAです。

 

 

2本ぺダルは年代もそこそこ経過している証ともいえます。

この時代のピアノは音色として真面目すぎるきらいがあって、というかそう思っていました。

この後につづくEシリーズなどはすでにあかるさを存分にもっていて、現代的な要素がすでに含んでいます。

 

また、3型の大型サイズというのは実は仕上げるのもむつかしいわけです。

どうしても音が広がりをもってでてしまうので、タッチをまとめるのがむつかしいわけです。

どう小さく、大きく作っていくか、手元で弾けないピアノはダメです。いかにも歌う音、といって大きく響きを作りすぎて小さくまとめられないピアノはよくありません、色々こってくると調律師はこちらの方へ音を作ってしまうきらいがあるように思います。

 

 

国産ピアノの市場は古ければ古いほど低価格を付けられます。

つまり安く仕入れれますので、結局お客様も安く買えます。

この時代のピアノは材質や組に手抜きがなくちょっといじればすぐに反応します。

処置におえない要素が本当にありません。

今回はそれだけに限らず、この時代の音色成分というもの、それをピックアップしてみたいというわけでした。

 

ちょうど応援にきてくれていた調律師がよこで整備の音をきいていて

 

「あれ?それU3なの?いい音するね、へー」

 

と言われていました、外からはじめてきてくれた方がよく言ってくれることです。

年式が経過してきたピアノは部品の経年劣化がでてきますから、それをどうクリアしていくのか、ということと、各お店さんとして低価格で販売するピアノにそこまで手を入れて採算性をくずす気にならない対象となりがちです。

 

このピアノは非常に小さい点ではにかむような音を見せてくれました。

この時代のYAMAHAのものはご納品しても心配がほとんどありません。

何かおきて向かっているときも、まあ大きな問題ではないだろう、と思えます。

 

ただ、羊と鋼の森のそのさき、何かあるだろうと、課題も残しです。

 

天下の名器、ベーゼンドルファー。

 

ベーゼンはスタインウェイとは全く違うピアノで随所にこだわりがあり、スタインウェイと違う方向を向いたピアノです。

長く使えるように設計されています。

 

 

 

その一部をご紹介。

弦の食い込むところをネジではずせるようになっています。

これはスタインウェイはここの金属干渉も音で雑味がでてきてもそれも音ととらえているともいえますでしょうか。

ベーゼンはここを交換できるようになっています。

 

 

よく弦の一本張り一本張りといいますが、これが絶対的に良いというわけではなく狙った設計があってこそです。

これが弦の一本張りです。ぐるっとたすきかけにはなっておりません。

いちいち一本ずつはってあります。非常の手間がかかります。

それぞれの音が雑味を帯びにくいようになっています。

下手をすると地味な音になりやすいですが、ピンポイントで綺麗に合わせた音がでていればそれだけが強調されやすく、逆に技術者として調律の力量もいる設計といえるかもしれません。

 

 

このピアノもまだまだベーゼンらしさを十分に発揮できているかというとそうでもありませんでした。

独特の音色成分の強調がまだまだ不足していて、ベースになる鍵盤まわりがだいぶガタがきていてここで随分とパワーロスしていました。一部はこだわって調整されていましたが、全体としての作品としてはやや物足りない印象といえます。

フルコンサートという形だけではピアノはなかなか鳴り切らないものです。

ホールサイドとしての意向で予算を組んでくれずなかなか充分な保守メンテができないことも多いです。

本番調律は後ろに本番かかえていてあちこちばらして、、とあまり冒険はできないものです。

 

 

斑鳩にべ―ゼンはいつくるのやら。

メーカーが作り上げた作品を充分に仕上げたものをお安く本当に欲しい方へご提供できたらなと以前から思っていますが・・。

 

お花屋さんへ用事があって。

 

お花屋さんは自然の息吹にかこまれて幸せな仕事ですね。っとつい思ってしまいます。

軽々しくいうと怒られそうですが。

ケーキ屋さんよりお花屋さんや園芸やさん。

パティシエより庭師です。

 

出荷のC3B。

このピアノの響きは圧巻です。

フルコンサート以上にフルコンサートです。

 

出荷前なにをしているのか??

お入れした瞬間よくてもだめです。

継続的であってほしいものです。

そのために鍵盤まわり、アクションのここだけはおさえておかないと、というところをピックアップします。

ハンマーに針をいれることなんてご納品のときにお部屋に合わせてやればいいだけです。

底辺が大事です。

 

ジャックとよばれる指先にあたる場所。

ここは精度をもとめます。

1mmもずれたら全く別のタッチになります。

鍵盤まわり。

すでに交換され、調整されたクロスに微細に針をいれていきます。

これでごくごく数ミリ動きます。

この0.1m程度のことで音像までかわります、これは事実です。

バランスピンは命とりになります。

ハンマーローラーも軽く整音。

ハンマーの針いれとよくにた効果がでます。

というか、こういったことをしている人はまだあったこともありませんが自分が思いつくことだから誰かもしているはずです。

技術者は〇〇流など、そういったものが多すぎるように思います。

YAMAHAは突き針でハンマーを突かなければならない、などその過程や理由を感じる前にやり方が先にきてしまってそれに従うことに大きな意味を感じません。

 

Abelハンマーへ交換。

だっと取り付けました。

国産のタイプはつけた瞬間そこそこ音がでやすく、即戦力として使いやすいです。

Abelは中低音に厚みを持たすのも調律師の仕事でAbelの方がむつかしいと思います。

 

大切な仕事ばかりです。

こなす時間に意味は薄いもの、大事にその時間と向き合うことと早く進めることは共存できることだと思います。

近況など。

- comments(0) trackbacks(0) gclef

 

本体お預かりピアノのハンマーが入荷

パッケージのプリントが変わりました、Abelのハンマー。

Abelハンマーも随分と使ってきました。

色々と仕入れ元などに情報をききますが、フェルトの質は同じと言われても実際触って針いれても全く違うAbelハンマーだらけです。全く同じサイズのタイプおおむね同じかと思いますが。

 

 

今日、PL学園で有名な富田林の横、河南町へいってきました。

以前ご納品させていただいたピアノの定期調律です。

 

あれ??

ものすごい荒れてきました。

 

良く弾かれてますか?

 

ええ、毎日弾いてますよ。

 

底辺まわりの汚れ、乱れが見受けられてご納品した時の豊かさは影を潜めていました。

調律は40分程度、あとは底辺の調整ばかりです。

写真はとりそこねましたが、どう限られた時間で再構築していくか。

 

そのときに上部はあまり触らないことが多くて、下部ばかりです。

鍵盤ピンまわりのクロスのトルクや汚れ、ここだけでピアノの豊かさの底辺がきまってきます。

またご紹介しようと思うのですが、あの手この手でここは手数で勝負します。

ピッカーもハンマーだけではありません、クロスやフェルトに打ち込み適切な幅にしていきます。

 

上記のハンマー、これは構造上も上部の要素です。

出荷時に詰まっても下部、訪問先でも底辺を押さえていきます。

 

明日、当店のピアノの発表会ですね。

最底辺は気持ちといえるでしょうから明日はそんな、前向きなエネルギーを一人でも多く聞きたいところですね。

と、いえば。

 

アリス沙羅オット

 

この人は非常にすばらしい鮮烈さをもっています。

 

彼女の若い時、20歳そこそこの演奏なども動画サイトにあがっています。

胸を吸うような鮮烈さ、ピアノが彼女に従うのか、逆なのかわかりませんが胸に迫る推進力がはっきりとあってその将来は極めて明るいと思いざる得ない見事な演奏で上手い下手といった価値観を超えたところで音楽している。

ただその曲と自身の沸き立つものに従っているだけなのに、それだけに見事なものではっきりとコンサートピアニストとしての資質が表にでています。

 

先日実演を聞きましたが若いころのその鮮烈さの方を実演でききたい気持ちになりました。

かなり忙しそうなので、なかなか根底のポテンシャル、その胸一杯だけで年中弾くには体力気力と大変かもしれませんが、稀有な舞台人としての資質は確かそうです。

 

 

 

とりあえず近況でした。

 

80年代のC3Bも行き先が決まりました。

かなり良いピアノで、お客様も「ピアノのグレードが違う感じ」と言われていました。

もうこの価格では今後はとてもできませんが、良いお客様のところへいけそうですうれしいことです。

ファイナルまでのこってチャイコフスキーのコンチェルトでも弾いてくださいそれができるピアノとお伝えしました。

YAMAHA U1

- comments(0) trackbacks(0) gclef

 

昨日ご紹介したピアノのU1Eタイプです、製造1970年ですね。

もう48年。結構経過していますね。

このタイプの少し前のモデルと大きく設計思想として本体のもっているポテンシャルの趣向の切れ目があります。

 

50数年前のタイプは非常に渋い音がしていかにもきっちりとしたで日本のわびさびを感じさせるようなタイプ

そしてこのタイプは上記に華やかさを備えたタイプU1Gまでのタイプ

そのあとのU1Hタイプ以後は非常に華やかなタイプ

 

これは真ん中のところに属します。

 

同じU1Eでも前期と後期で大きく違うようです。

ハンマーのセクション割りが違うと、もう別のところで響板へ音を伝えますから別の楽器のようになってきます。

 

今日も作業しながら少し触ったりしていましたが、U1タイプはなかなか秀逸なもので、隙が少ない。

40数年も経過すれば、経年劣化がありますからこれら全て取り除いて調整してあげれば非常にクオリティが高いピアノで、趣味の良い調律が乗りますと、その上に当時の独自音色成分が乗ってきます、またその自在性の虜になります。

ちょうどYAMAHA UX30という中古ピアノでも1,2を争う50万円(!)が本体修理で入庫してますが、調整前で比較するとそういったピアノのそこそこの状態と比べると指のはまり方から音の広がりすべてU1が秀逸になります。

 

 

非常に高いレベルのことができるピアノで、出荷時に弾いていただければグランドピアノのような大向うをうならせることができるようになります。

入門用にこれほど扱いやすいピアノも少ないのではないかと思うほどです。

 

また、アクションの精度が高く、鍵盤静荷重調整までしてあげる価値がでてきます。

 

KAWAIでいくとBLシリーズやKUシリーズになるかと思いますが、こちらの方は音色の良さはすばらしいものがあります、タッチのバネっぽさをうまく回避していく必要があり修理箇所はYAMAHAのU1より多岐にわたります。

KUの方はハンマーの硬度があるのでここをうまくクリアする必要があります。

 

このピアノ達はおおむね20万台で販売されていますが、それゆえどのお店さんもそこまで手を入れて人件費で原価を割ってしまっても意味がありませんからなかなか本来の良さが眠り続けているピアノ達なのかもしれません。

またメンテナンスをおこなっておけばお子様のお嫁入後も十分に使えます。

 

U1は比較的ツボをとらえると早めに仕上げることもできますので、継続的に在庫をしていこうと思います。

※上の木目のピアノは販売中で調整中ですがだいぶ形はできてきて見学はできます。(詳しくは当店中古サイトにて)

コンクールなど

- comments(0) trackbacks(0) gclef

 

先日、秋篠音楽堂へピティナをききにいってました。

先生の生徒さんがでられるとのことだったのですが、詳しくお出番は把握してなくて、とりあえずいってみて。

 

トコトコと一人目の出演者登場、連れてお母さまが足台をもってくる様子。

???

あ!その生徒さんです。

偶然にも来て見た生徒さん一人目だったようです。

 

B級というクラスのようで、比較小さなお子様。

2年??くらいでしょうか。

 

1曲目は実はあまり覚えてなくて、2曲目の方が非常に音に奥行があって響きを届ける音。

これは他の参加者にはなかったもので皆あっと思うものがありました。

 

コンクール、という限られた人数を選ぶという場合、消去法になってほしくない、といつも思います。

消去法を取りざるを得ない状況のケースも、個人的な印象として結構でくわしたように記憶しています。

潤沢に目移りする演奏の中で、さあどこをどうゆう要素で選んだらよいのか、という演奏会になってほしいものです。

 

さて生徒様ご本人は無事通過されたようです。

ちょうど先ほど調律のご依頼のお電話をいただいて次の2次予選?へ向けた少しでも指なじみの良い盤上への製氷作業のお手伝いでもできればと思います。

 

聴衆がいて、舞台に奏者がいるならば、その正義はただただ生きて生かされる音楽だけであって、ピアニストの鈴木弘尚さんが、外国の先生から言われたコンクールに出るとき言われた3つの約束

「いいかこれだけは守ってくれ、1つ、審査員のために弾くな、2つ、審査員のために弾くな、3つ、審査員のために弾くな」

 

審査員の先生方のお仕事は皆がうなずける点数や選出にとどまらず、審査としてどうしても拾い上げてあげられない方の中にこそかけがないのない時間を作れる方が、ままいてることがあるという事実があります、このことに対してできることをしてあげてほしいと思います。

 

ちなみにこちらの生徒様は当店で中古の10万円そこそこのヤマハU1をご購入いただいて弾いていただいて、ずっと弾いているようです。それなりに整った状態にしてあげることが肝心で、すでに才能が表にでてきている方は、強い動機があれば鍵盤状態を超えていってしまうことがありますので、本当は入門こそ適切なピアノが必要かと思います。

デジタルも同じで、はじめから、ではなくてどうしても夜間練習用としての方がおすすめで、タブレットなどの電子辞書で一冊読みきるのと、実際の書籍を一冊読み切るのと、疲れ度合いが違うのとよく似ています。自分自身は電子書籍はとても疲れて読めません。

 

u3の本体修理の様子。

鉄骨ボルトを締めこむと音がタイトになってきます。

人力でそこそこのトルクで全体的に行います。

ピアノはあおむけになっています、なので本体で持ち帰らないとできない作業です。

 

この時代は50年ほど前になります。

少しポイントがあります。

 

当時、新品からハンマーの整音、針入れという作業がなされてなかったということです。

これはハンマーの断面をみれば、例えば今の新品のものをみれば針の跡があります。

 

針が入れない、というのはそのままボーっとした音が突進していくような音になりやすいです。

音に弾力を出すようにします。

音域によっては、敢然とハンマーの先端へ針をいれていきます。

 

 

新入荷のピアノ

YAMAHA U1 1970年そこそこのピアノですが、外装は完全に再生しました。

内部がダメでは意味がありませんで、内部もきれいに治っています。

 

 

 

外装は新品と同様とお考えいただけます。

内部は各クロスやトルクの調整をしてお渡ししますので、一般の中古品とは一線を画すピアノです。

70年代の純粋無垢な音にすばらしい鳴りを備えています。

後のUXのようなピアノと比べてもらえれば、音の無垢でありながら横に響く立体的な響きが出荷時にはでているはずです。

TAMAHA U1 各部ベースアップ再生品338.000円くらいで、の予定です

 

展示のKAWAIのKG3Cの調整です。

当時のアクションはタッチが濃いもので、それによりできる音の世界もあります

ただ、ある程度年数の経年劣化の部品状態や弾きこみの程度によりその濃さが足かせになることがあります。

それを治す必要があります。

単純に重量調整をやる直せばよいのかというと、そうではありません。

まず各トルクを調整して、寸法も併せて、最後に見直します。

やはりかなり物理的に重い状態ではありましたので、かなり重ための鉛で調整しました。

指先で弾けるピアノになってきました。

鍵盤の重量調整は今の少し流行りのようですが、基本は潤滑調整と調整です。

KAWAIはKAWAIのポイントがあるのでそれを押さえていくことが必要です。

 

鍵盤上部で弾けるピアノにだいぶなってきました。

見た目もよいので早めにお嫁入となるかな、と思っています。

 

夜中のこいずみスタジオ ここ本拠地で斑鳩店は展示スペースです。

ある程度斑鳩の出荷まわりなどが落ち着けば、こいずみでゆっくり仕事をしたいと思っています。

 

鍵盤楽器のご納品など

- comments(0) trackbacks(0) gclef

 

KAWAIのGPの展示の調整です。

綺麗にあがるまではあちこちまでのこっていますが、とにかくざざっと形にならないといけません。

アップでもグランドでも同じではありますが、一台しっかり仕上げる、となると簡単なピアノはありません。

 

 

 

KAWAIは上品に仕上げたいものです。

簡単にいうと、接点に汚れやざらっとした成分というのは、音に雑味を与えます。

黒鉛のぬっている黒いところをさわって、表面が黒鉛の粒子などでざらつきあがりました。

ここをペーパーでさわったあてがってあげます。

すると、音が明確に雑味が消えます。そんなことでと思われるところで変わるのがピアノのアクションです。

 

 

全体の形として進んできていますので細かいところをそろえて、KAWAIのこの時代のものは鍵盤荷重はやや軽めにしてあげて全体を整える方が良いと思います。

 

今日、YAMAHAの50年前程度のピアノのアクション修理中。

すばらしい木材が全体的に使われていて、随所にしかるべきところにそれなりの材料で構成されています。

本体をお預かりしてSPリニューアルプランでお受けしています。

簡単にいうと、お客様にとって専門用語であちこちご説明していくらいくら、ここはこうなんでここもやってなんぼなんぼ。

そんなご説明で通用しないことが多いです。

結局どうなるの?どうなるためにいくら?それが知りたい、という方が多いです。

そのために、一般的に動作に必要な修理とよりよい音楽的なピアノにするためのプランで、一式で定額でお受けするプランにしてます。

ですので、ピアノにより作業の数も違います、極端なことにはならないよう調整はさせていただいてますが、この方が伝わりやすくお仕事もお受けしやすいイメージがあります。

 

SPプランでは、右の純正でも使える部品でこのパーツを修理できますが、さらに交換することにより内部のクロスも新品になるのでタッチの潤滑には良く、クロスも50年程度前になればここは硬化して雑音を出すものもあります。

木材はすばらしいですが、全体的に考慮して交換を選びます。

こうゆう感じでタッチのレベルをあがることを考慮していきます。(耐用年数ではない)

部品は交換を終えてテープやらジャックセンターピンという部品も全体交換しました、これももってかえってから追加交換になりました。とにかく一式でお受けします。という形です。

 

そんな本体預かりプランが結構最近は多くて、SP版でお受けいただくことが多くなっています。

納品一年後の調律時、奏者の方やお子さまも「おのづと子供もすすんで弾いてますよ」と言われるのが一番うれしいことです。

後は本体に合わせて調律して、調整調整で仕上げていきます。

 

夕方は、シロフォンのご納品でした。

日本の梱包は非常に堅牢にされますから、サイズよりずっと大きい段ボールできます。

車をとめて、先生がこられて、生徒さんもいっしょにおりてきてくれて皆で運んでくれました。

段ボールを開けて、わあ、綺麗、組み立てよう!

なんでも新しい楽器がきたら皆うれしそうです。

自身は軽音楽部だったので吹奏楽と接点がなかったのですが、仕事についてから吹奏楽部との接点が非常に増えました。

皆よいコばかりの印象です。

 

 

年下、それもかなり開きもある場合は兎角いっしょの目線でやる、のではなくてそんな偏見ないよう接するようにしています。

今回みたいに中学生たちはもう賢いのでそれこそほとんど変わりませんけども…。

当店の音楽教室に通ってくれているお子様の顔もたまに見かけたりもします。

 

中学生、自身はほとんど授業も聞いてなくてあくびだらけの日々でした。

高校ではさらにひどく体育以外は寝るだけに来ていたようなものです。

 

いわゆる勉強ができる子達は皆なんでも興味の度合いが高いように思います。

興味があってやってみたい、とおもってすぐにやってみる、失敗成功も含めて経験がどんどん積み重なって色々なものへアプローチの仕方が豊富。また知的な好奇心が刺激されてそれを発展させる心地よさを早く感じた生徒さんだと思います。

 

こうゆう組み立てをしていてもすぐに首つっこんできてくれては色々いじってみたりする子でしょうか。

その感覚がどんどん積み重なって頭の刺激への与え方がおのづと上手になってくる。

そんな新鮮な感受性の塊の人達と過ごせて、彼らに投げかけられるチャンスがあるなんて学校の教師という職業はすばらしいお仕事だと思います。

ミクロコスモス

- comments(0) trackbacks(0) gclef

いつも楽しみにしている番組があって、それを録画しています。

そういえば、録画をみてみよう、今回はどんなものか。

 

茶碗の回とのこと。

???

とりあえず見てみよう。

 

 

あっけにとられて、時がとまってしまいました。

大宇宙が、それが手元になぜある?

 

これは再現ではなくそのまま茶碗に収まってしまっています。

ミクロコスモスという言葉があります。それはこのためにあって、他はすべて贋作だろう、そう思うほどのものです。

 

番組内で、これは自然や偶然の産物である説があることを、出演者のそれの再現をめざしている陶芸家が否定をしていました。

陶芸の奥行を馬鹿にするなといった言葉をもちいて否定されていました。

勿論、自分自身こういったものは無知でありますが、画面を通してみえものに対してすら意志をもって作り出さないとできない自然さとその作り手が作る出した必然性というものが確かにありました。

 

 

ここにもまた人が作り出した、ミクロコスモス。

 

大宇宙、それは万物の帰還を意味するのか、人が拠り所。

中国、宋の時代に作られたものと推察されるようです。

3点あるようで、すべて日本にあるようです。

関西で一番美しいものが見れるようで、見に行ってみようとおもいます。

 

 

音楽にとってはバッハがすでに同様なことを行っているよう感じます。

なので彼の音楽に全ての身を寄せることができます。

ショパンはとても美しく気高いけど受け手の状況により世俗の帯同を感じさせることがある、べートーベンの精神の高揚は途方もないけど人情が抜けきれないことがあります。

バッハには人情を超えた時間を刻まれます。

 

ピアニストではグールドやリヒテルといったピアニストが宇宙の無限の広がりを感じさせる時間を作れるように思います。

 

この曜変天目茶碗の再現に取り組んでいる方の回でした。

広大な普遍性というのは、頭脳が生み出すものはないとすると再現という工程に茶器にその本質は宿るのか。

世界に3枚だけ、それがすべて国内に存在し、国宝に指定されているようです。

  • 0
    • Check
    無料ブログ作成サービス JUGEM