色々なかけら

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スタインバッハピアノ、以前うちに修理ではいってきたピアノですね。

そのピアノの調律にいってきました。

 

こちらはご新規でお問合せいただいて、新人スタッフがお伺いした際にピアノの全体修理をしていたピアノです。

まだはいってきてさほど間もない彼女でしたが、まるごどピアノを持って帰ってきて予算内で修理する形をとっていたのを覚えています。

 

50年ほど経過したピアノといったところで、メンテナンス不足で結構いたみが回ってきた状態だったのを覚えています。

このときせっかく自分でとってきた仕事、店の再生業務よりお客さんの顔をみて仕事ができるだろう、自分がそういった思いで、彼女にまるまる任せたのを覚えています。

修理自体は基本的な部品交換でまず音がでるようにして。

かなりあちこち痛んでいて、予算オーバーになったいたようでサービスできる範囲で対応して。

自分自身、彼女の適正を見て基本的にすべて任せようと思って任せてました。

最後の仕上げの一部以外はすべて彼女がやったはずです。

 

 

だからこそお客さんの反応も全て受け止めることもきっとできたのではないかと。

手伝ってくれず、内心腹も立てていたかもしれません苦笑、でも自立した力強さと後がないプレッシャーも一人でかかえて、かかえてもらって、その分お客さんからの声も一人で感じてもらって。

辛い分きっと見返りはあるよ、自分で仕事とれて、それを自分でお返しできるんだからと。そう思ってはいたつもりです。

 

とにかく手をかさず、一度触ったアクション最後まで、そんな姿勢で今までの新人のように「いいよいいよ次ちゃんとやってね」そんな風と違う対応していたと覚えています。振り返って良かったのか悪かったのかわかりませんが。

 

スタインバッハ、この程度の年式のものはかなりアクションの土台が緩んでいるのもあって手間がかかります。

しかし、味わいのある音色成分をもっていて徹底的にやると根付いた発色をもっているピアノです。

 

そんな思い出のかけらも感じながら調律してきました。

 

彼女らしい断片も色々と感じたりと。

かなり放置の状態からの預かりだったので調律はかなり変化してしまっていました。

音がでないとこもあって、これは交換したクロスの締め付け具合が戻ってきていましたので、しっかり締め直してOKです。

YAMAHAの硬さと他のピアノの木材の硬さも違って、以後の変化をかんじてやるのがこつです。

また冶具をそれぞれに対して作っておくと後が楽です。

 

再度訪問でもう少しに詰めていきます。

 

 

ディアパソンのアクションについて。

この当時のYAMAHAは木材の精度が高く、ディアパソン、KAWAIより高いアクションの精度をもっています。

ディアパソンは少し調整して調律師が手を貸してあげる必要があります。

これはどのディアパソン183Eも同じです。

このように隙間が基本的にない状態が必要ですが、紙がはいって横に動きます。

これはKAWAIのGPも調整が必要です。

タッチの芯が外れます。ドライバーで浮かせながら修正位置を探します。

 

 

アクションをぐっと抑えてよりピタッとなるようにスタインウェイはなっていて、この部品で抑えてしまうようになっています。

これはすこし工夫して圧着できるようにしてあげます。

スタイウェイはカポダストロバーなど派手なイメージの設計ばかりが目にいきますが、こういった力漏れのないよう色々な工夫がされていて、調整ねじもついていてピアノが「どこへ」向いてるのか、ドイツ語で「WOHIN」日本語で、どこへ、という意味になるそうです。

ピアニストの園田氏がどこへむかっているのかわからない演奏はボンクラな演奏、そう WOHIN という言葉を差して言ってました。シューべルトの水車小屋の娘にも「WOHIN」という大好きな曲があります。

 

 

やりすぎると、中音のアクションが浮いてきますのでソフトペダルを使いながら確認して。

こんな調整はいつもドイツ製など、超高級ピアノにばかりされています。

国産家庭用もしなければならない、というよりやればとても良くなるのは事実です。

 

 

新品のYAMAHAやKAWAIも昔より材料が落ちてきていてこういった部分にもコストダウンの波が押し寄せています。

ますます調律師の出番のはずですが新品でも微細に調整が必要で、新品は調律が狂いやすいのでそっちばかり目が行ってしまいがちです。落ちたコストはもう治れませんが、色々と手を入れてあげると国産は大変よくなり、下手な輸入ピアノよりはるかに良くなる可能性すら十分にもっています。

 

はいってきたC3も修理にかかっています。

 

 

最近のこと

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ディアパソンの出荷調整です。

鍵盤まわりの修理を終えて汚れたクロスが交換され雑味が一層きえて大橋らしい粒立ちの良い音へまた進んできました。

この機種は、修理前、調整前で相当に変化する代表的なピアノで、入荷時点では鳴らない弾きづらいわで、よいところがないほどのピアノすらあります。

それだけ変化も大きいピアノで調律師としては素材として面白いピアノです。言い返せばその状態でお引き取りされる前は弾かれていたり、定期調律のときに調律だけではダメで内部メンテナンスもしっかりみていかないとどんどん本来の強調点から外れていきます。(グランドはアクションとの接点がすぐにずれますので滑り金具調整は必ず必要ですべてのGPがそうかもしれません)

ただやれば見返りの大きいピアノで唯一無二の音色がはっきりと存在します。

 

 

アクションいれたり出したり100回以上繰り返して調整していきます。

過運動を防ぐネジ一つでタッチが全くかわります。

ポイントは、まず普通に調整をすること、普通に鍵盤まわりの修理を行って正しいクリアランスをとること。

この時代のKAWAIのアクションなども棚板とアクションに隙間ができやすくここの修正は必ず必要です。

 

 

またシュベスターに続いて音の撮影ができば撮ってみます。

個性を形にできた非常に稀有なピアノだと思います。

このモデルは鍵盤鉛があまり入ってません、どこまで修正するか悩んで調整してお届けします。

 

さて、ピアノが空中を移動中。

3階なので限界まで伸びます。

以前ここでもご紹介しましたが、お家まるまる飛び越えて向こう側のベランダへ、そんなことも年に一回ほどあります。

長さが長いほど10t 20t クレーン車となってお値段はどんどん跳ね上がります。

20tになると完全に重機といった感じで、お家の前に幅がないと車がはいっていけません。

大阪では稀に大変な納品があります。

 

KAWAIのRXタイプのピアノです。

イベントスペースの設置でピアノを納入。

下のマットは、お客様がDIYでピアノ反響防止です。

我々は音響のことも聞かれます。

内部はコンクリートをつかってあるので、かなりの反響になります。

これをかなり気にされていてお悩みされていたところ、DIYで色々できますよ。とピアノ専用品は高価ですから個人でやることもおすすめしました。

とりあえず色々とはじめから固着や固定式で防音しすぎることは後戻りできないので個人でできることはやってみてからでも遅くないことをご提案しました。

 

ひとまず入れてみたところ、やや響きが過剰な程度のことでおさまりました。

お客様がはいれば、特に冬服や夏服でも変わりますし、誰もおらずこの状況ならば会がはじまれば少し響きが落ち着き、大きな問題はないことをお伝えしました。

 

KAWAIのピアノは比較的タッチも濃いめのものが多く、またハンマーフェルトも非常に大きく、これにより独特の音のふくよかさが生まれます。ジャズでインプロバイスされる演目が多いとのことで、即興は指から頭、頭から指へイメージが直結して、さらに鍵盤から伝わるピアノの反応に呼応して進んでいくはずです、単純には言えませんが特にタッチはやや軽めが良いかと思いますのでなるべく軽めに作るように調整しました。

即興ほどピアノの状態に影響されるものはないかもしれませんね、でも弾きづらい弾きやすいを超えてピアノの可能性といっしょに進行していくのはなかなか素敵なことだとはおもいます。

 

オーナーさんもアレンジやジャズもお弾きになられるようで簡単なアレンジもされるようです、お聞きするとそういったノウハウが勉強できるところが日本にはすくなすぎるといってました、バイエル、チェルニー、ソナチネ…。それだけがピアノではないとのこと。

 

カーネギ―ホールで演奏されるような方も弾きに来られるとのことで、ぜひいらしてくださいとご案内をいただいて。

なにはともあれこちらのお客様も大変良くしてくださって本当にありがたいことでした。

しかし、よくだれだれのお客さん、調律師個人についるお客様、といったことをさす表現がありますが、そういって例えば自分自身にあたかもお客さん自身がついてくれていると思ったら実はそれはおごりであって次回どうなるかなんてわかりません、そういったお客さんの場合はほかの調律師にも親切に応対される方だと思います。

 

最近はそんな感じでした。

 

 

シュベスター音

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シュベスターの出荷調整です。

シュベスターというとどんな音?

なかなか表現するのがむつかしいものですが、美しい音がでてきました。

ハンマーは国産新品へ交換しているので、そのけがれないところは強調されてきました。

 

 

もう少しに詰めて出荷いたします

ご興味あれば、30秒くらい少し音を出してました。

高音の美しさが特徴的で、どの音域もバネのような弾性を伴っています。

かなり整音で針入れしましてだいぶ硬さがとれてきたところで撮りました。

 

グランドも一度、煮詰めてみたいですね。

ちなみに50年程度前に製造されたもので、そういった年代の漉された音、というよりずっと若く美しいのが驚きでした。

少し遠方へ出荷いたします。

 

 

また入荷していこうかと思っています。

どのピアノも良くなる、手入れ次第で本当に良くなります。

こういったシュベスターのような定評のあるピアノ以外もトライしていきたいです。

とりあえず今のところチェコの名器ペトロフの入荷を考えています。良いものがでてくれば…。

 

どんなピアノもなんなり調整いたします、ご興味あればお問合せくださいませ。

 

 

 

発信の仕方

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今修理のお話しをいただいているお客様がいてます。

こちらのお客様のピアノでは、25年ほど前、内部のアッセンブリを交換されていて、その後自身が調律によらせていただくことになりました。

 

とにかくタッチが重いこと、調整の旨味がききずらくもたついてしまいます。

内部がレンナーのアッセンブリに交換されています。

 

 

ルイス・レンナーという絶対的なブランドがありますが、この会社のものはヨーロッパの高価なピアノ達が採用している定評のあるブランドです。

ハンマーは特にスタインウェイやべーゼンが採用していることもあってハンマーへのブランドはより高く思われているようにおもいます。概ねレンナーは筋肉質なハンマーで密度が濃く、特に以前のタイプはよりレンナーらしいといった感じです。

取り付けられた瞬間、重いな、と思われたとのことですが、音がよくなったのでそっちの満足が大きく、弾いてきましたとのこと。

 

 

しかしながらハンマーフェルトが粗くなってきてそろそろ交換時期にはいりはじめています。

そんな中、このピアノを修理できる可能性がでてきたのです。

このピアノは、自分自身がなんとかしないと一生直らない、そう直観的におもってしまいました。

というのは、一筋縄でいかない状態で、相当なボランティア精神をもって取り組まないとどうも大変そうなのです。

交換当時、鍵盤重量も軽く、と指示をしたところ反対の方へいく方向に鉛を削られていたりと結構厄介な状態です。

 

こうなってくると、ここ、ここを交換すれば、ハイ軽快にできあがりましたよ。

とはいかないことがほとんどで、ご用意いただけるご予算の範囲でどこまで尽力できるか、が勝負になりそうで、他の人は多分完全なオーバーホールを進める状況ですが、事情が事情でそこまでできなさそうな状況。

一週間なら。その猶予とご予算の中で最大限のパフォーマンスを発揮しないと。

年末から作業にかかるかもしれませんのでまたご報告いたします。

 

入荷情報です。

C3がまたはいってきます。

当店でここでもずっといってますが、「C3」という意味でもっともそれらしいと思うのが80年代のもの、製造番号300〜400万のもの、10年もない期間かと思いますが、バカ鳴りする一辺倒ではなく、脈々と育ってきたYAMAHAの家庭用ピアノとしての一つの結晶ともいるのでは、と思います。

ただ修理と調整と行う必要があってそのままではくすんで鳴らないわ下品で汚い音だわでとても弾けません。

この時代だけが秀逸というわけではありません、ただC3らしい、といった意味では適当かと思います。

 

遠方からもかなりこの時期のものをお届けしてきましたが、それなりに皆さま喜んで弾いてもらえているようです。

月曜にはいってきますが、スペースがありません…。C7もおこさないとダメなのでどうしようもない状態です。

グランドを一台お値下げ対応してでもなんとかスペースを確保していこうかと思っています。

 

中古ピアノのページもリニューアル打ち合わせ中です。

まず、台数の掲示が限られているという妙な状況でここまでやってきました…。

もう少し清潔な感じにして、ただデザインには決して凝らずシンプルにやろうと思っています。

また、あまり大きく宣伝していなかった本体預かりのオーバーホールやアクションの修理のあたりも改善する予定で、色々な意味で、この店でしかできないこと、そんなことあるのか、といわれそうですが国産ピアノのベースアップはまだまだ認知が薄いです。

普段の取り組みをわかりやすく発信していこうかと。

 

先日のご訪問にて。

あれ?ブラームスの楽譜。

 

「ああ、弾くんです、シェーンベルクの編曲版です」

 

「そんなご趣味あったんですね」と普段ご趣味で弾かれているだけかとおもいきや。

 

ブラームス、実はあまり積極的にきかない方の作曲家でありまして、ピアノ曲は極一部のみ聞いてます。

音大生などには人気があるようですね。

 

ふとコンビニでヒントが。

コンビニコーヒーでよく「押し間違え注意」とはってあります。

色々な店があって、絶対押し間違えは請求しますと書いてあったり、押し間違えの注意喚起は色々とみかけます。

 

これは

 

わかりやすい!

値段を前に出してあります。

レギューラーでカフェラテでMで、探すと色々と悩みます。

払った値段はよく覚えています笑なのでそちらに目を向けた感じ。

 

なんでもわかりやすいのがよいです。

広告というのは、人の心を逆算して仕組みまれていきますので、いかに人からどう見られているかという客観的な気持ちが必要というわけなんでしょう.

そういわれればまわりが見えていない自分だけの世界でかかれた広告は確かにその人の生き写しといえばそうかもしれません。

分かりやすい、見る人の気持ちを感じられること、そういう、まず本質が、パッと目に映る、デザインに過剰に凝らない、それが原則といえそうです。

 

 

学生コンクール

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学生コンクール本選をききにいってきました。

毎日コンクールと呼ばれていたコンクールですね。

お客様の応援もかねて。

 

フェニックスホールです。

今日はスタインウェイが使用されていました。

 

非常に若い、若い人達のコンクールは今までさほどきいてきてませんが、ここ数年触れるきっかけをいただきました。

この音楽コンクール、野球でいう甲子園的な皆一度は目指したい、そんな若い学生さんたちのさらなる出発点であり、ひとつの終着点的な位置づけにもあるようです。

高校生すべて聞けました。

 

 

選曲、といった問題があります。

コンクールといった場面で非常に大きなウェイトを占めるという印象をいつも持ちます。

 

その子にあった曲、コンクールでアピールできる曲。

今回はドビュッシーにはじまってリスト、プロコフィエフ、ラベルや色々と幅広く。

 

昨年散見させていただいたときより水準が高かったように感じました。

審査、というものはなかなか面白いもので曲による有利不利というものがなかなかのウエイトを占めるように聞こえます。例えば、ショパンが出てくるとなぜかこの高潔な作曲家の場合、その綱渡りを一筆書きで書かれたバランスをはみ出た瞬間「あっ」と思ってしまいます。

 

また、以前スコダ氏が「失敗のエチュード」と名付けたショパンの練習曲の数曲ついて語っていました。つまりどれだけ上手に弾いても審査とプラスに働きにくい曲がある。おそらくこれはある一定のコンテスタントの技量のインフレのようなものが進んでしまった現状が影響してしまっているように感じます。(ただそういった曲だからこそ新しい新鮮な空気が流れて聞かせられる人、その人だからこそピアニストとしての理想があるわけではあるのでしょうけども)

 

次に比較的近現代に近づいてくると、曲の起伏の上下については多くの方が非常に巧みにクリアしていて、もうそれ以上の先を出していかないともうだめなレベルに入ってきています。

その打楽器的な性質のある曲の中に秘めた音、対話やささやき、人肌のある内声をえぐりだしてこの時にコミカルな独特な話法を音の波にどう乗せるのか、何がどう悲劇的であり喜劇的なのか、そしてそれを自分の声としてしゃべれること。

 

全体的な印象として、高い印象を与えたのが2.3人ほど、次に5人程度の方は基本的に上手に弾いておられたがどういう基準で審査をおこなうのかでその中で相当、上下する印象。

だからこそ、どういった基準で順位を押し出すのかこれはコンクールの趣旨と大きく関わってくることかと思います。

今回、落選された方も断片的な失敗は気にせずと切に願います。

ここがこう弾けてなかったから、ここが早かったから遅かったから、音をひっかけたから…そういった断片よりもっと大きく基本的なところをまずみられているはずです。

 

足元を見過ぎていては、前の大きな森はおろか、その向こうの山を向いて歩けない、豊かな思いと強い動機でこの晴れ舞台に立った情感を大切にしてほしいです。

例えば採点が雑誌などに出るコンクールがありました、国内最高峰のコンクールで審査員の採点で最高得点のつけた方が皆バラバラで、ある人は1位、ある人は5位、結局平均化したトップが一位、そんな年もあるわけですから、落ち込まないで「自分の内声」を大事にして進んでほしいと思います。

内装工事

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フロアの内装工事を行っています。

斑鳩の展示スペースになります。

 

ラミネートフロアといって、上から化粧板のようにはっていきます。

非常に硬度が高く、ピアノを転がしてもキャスター傷がはいりにくいのが特徴です。

 

 

GPを購入いただいたお客様より、教えていただいて導入しました。

ドイツの製品です。

海外では土足文化で、なんでも1トンの医療器にも耐えるとのことのようです。

 

大工さんに施工を依頼。

「硬い!」硬いからピアノの車輪重量に耐えるということです

ノコギリ歯がやられてしまうほどでした。

施工は比較的簡単ではめ込みしきです。

二人で来られていました。

お一人は親方のような感じ、もう一人はまだまだ新人のようです。

 

「おい、そこもて 反対! 違う! そっちもつな! あかん!」

 

施工はほとんど、親方一人で、新人の方はものをどけたり、ねじをしめたりと木材の仕事はさせてもらえません。

背中をただただ見てるだけ。

施工に直接関係ない仕事だけ任されている様子。

 

 

自分に対しては冗談いいながら、にこやかな人柄。

昨日塗装やさんもこられていました。

 

「俺らの時は、はじめは見習い。日当3000円 雑用ばっかり。多少でもお金もらえて手伝えて勉強できてありがたいとおもえ、そんな感じよ、今はどうよ?先やってから希望言えって」

 

ドイツでも調律師は見習いで非常に安い給料というのが一般的と聞いたことがあります。

今の時代は事情が違うから、そうかもしれませんが、でもこういった言葉で自分をはげませる人はきっと成長する人かと思います。

言われてるときは華、確かに本当にそうです。

でも離れて一定の距離と時間がかかりますね、理解できるのに。

 

さてそれはおいておいて。

床があがってきました、それぞれのピアノや置物が、浮き出てきた感じ。

立体的になりました。

 

ふと部屋はいって、すぐに湿度が下がったのがわかりました。

 

明日仕上がって、内部綺麗に並べ直します。

 

さて、一台修理中のYAMAHA U2 塗装がすすむと本格的な木目がでてきました。

見た目、とてもよいかもしれません。

音とタッチまわりはYAMAHAですから、すぐに及第点には届きます。

お値段は30万円くらいになるかとおもいます。

以後でてくるWシリーズより古めで、音は良くなると思いますのでお買い得です。

ハンマーなどもAbelにしてよりよいものにしてもよいですが、少し販売価格があがるので悩ましいところです。

 

ディアパソン183E

ありがたいことに、かなり早めに行き先が決まってしまいました。

出荷整備は何をするのか?

GPはよほど状態がよいもの以外はすべてブッシングを交換します。

 

随分汚れています。

汚れて問題はないといえばないですが、タッチと音のために交換します。

交換すると、交換時間、部品代、その後の調整が大変で、納品してからも安定するまでいくらかのリスクがでます。

それでも底辺修理は出荷してしまってからはどうにもならないです。

結構骨を折る仕事ですが、仕上がりの楽しみにためにやっていきます。

こうゆうことをやっておかないと、ピアノが包まれて出荷されていくとき、手が離れたときにようやく後悔という形で胸にささるものです。

 

では、また。

 

 

 

ご訪問

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今日は大阪市内へ。

色々なところへいきますが、今日はこだわりのピアノメーカーを所有のお客様のところへ

 

レンナーはハンマーが有名かもしれませんが、アクションパーツ全般供給しています。

主に、スタインウェイやそういった超一流メーカーなども採用しています。

YAMAHA KAWAIのように自社でほとんどの部品を作って自前で完結できるメーカーは実は非常に稀有で、ヨーロッパでは鍵盤は鍵盤屋さん、アクションはアクションといった具合です。

レンナーアクションはドイツ製など高級ピアノに採用されています。

 

 

音が乗るか乗らないか、技術者の胸ひとつです。

ですからここで自分でみつけた(実際には先人のしいたレールの延長線上にいるだけです)ことをここでどれだけ公表しても同じ結果にならないです。逆も同じ。

 

タッチの重心が高いです。

このピアノ、非常にクオリティが高くすばらしい音質を出します。

ですが、ややタッチが大きいというか過運動をしています。

重心を落とします。とい

 

ここの奥にあるネジをまわします。

レットオフと呼ばれる箇所ではありません。

レールのネジをまわすだけです。

 

ここを調整されているピアノはほとんどみかけることがありません。

どうせこんなところ、そんなところに宝があります。

過運動はタッチを大振りにさせます。

これを適切に調整するだけで、タッチの重心を落とせます。

馬鹿な。そう思う技術者もいるでしょう、物理的にはそうです。

でも実際は違います、実際に違うんですからそれが全てです。

ダンパーについているものに関しても同様です。

 

 

レンナーの刻印。

技術というもの、いつもやり方など外的なところからのアプローチが多すぎます。

自分が何がしたい、どうしたい、それも超えてとにかくやりたいだけ、そんな気持ちにだけ音やタッチにのってくれ振り返る時間を与えてくれます。

どうしてやろうとか、他人から見え方、自分の評価をあげようなどと考えているうちは永遠に沼から抜け出せません、落ちて悩んで過剰な自己否定は過運動、ならば人もレールのネジをまわる必要があります。

気が付けば年をとっていて、死ぬ間際に悟っていてはそれは悲しいですよね。

 

 

でも、調律もそろえて内部もそろえて、さあ調律おわりましたとお渡しするのが結構大変ですね。

お客様から実際でたお声は今日は「ピアノが鳴るようになった」ということでした。

もう一声、来年はもらうこととしましょう。

 

実は、途中までブログを昨日つくっていたのですが、一日経ってUPする前に鮮度が落ちて消しました。

今の気持ちでもう一度振り返ってみます。

全く違う記事にになりそうです。

 

まずおととい、

GPを購入してくださったお客さまのところへ。

半年調律いただいてます。

 

コンペティションの盾。なんでも東京までいったそうです。

かっこいいです(反対にひっくりかえってしまいました)

色々揃う方は

「あれ?どっかいった」そんな感じのようです。

ソナタ形式で近現代の曲を一曲聞かせてもらって。

 

音にのった音楽でした。

横山幸雄さんはレッスンのとき

「先生にこの曲の良さを僕が教えてやろう」そんな気持ちでレッスンにいっていたと聞いたことがあります。

フランス時代でもレッスンでワンポイントをもらってその曲はおわり、2度と同じ曲をもっていくことはなかったとか。

結局自己流でピアノを習得したといっていたと記憶しています。

こちらのお客さんもそんなところを内在的にもっています、ピアノと必然的なむすびつきがあります、舞台へ立つ理由があります。そんなお嬢さん。

 

次は昨日のお仕事。

こちらのご家庭で上の画像そのままのものが置いてありました。

目覚ましいのでグランドをご購入されて。

 

小1と小2のお嬢様。

上のお嬢様がいて。

調律で音をトントンならしていると、横で立っていて。

 

「ん?気になる?先にいっしょに掃除する?」

 

調律を止めて、いっしょに鍵盤外したりネジをしめたり。

本当に楽しそうです、ずっと何かやりたそう。

こうゆう子はだいたい器用で賢くなんでもできる子の傾向が何かあります。

 

調律終わって、ちょっと弾いて。

小2ですが音楽のエッセンス、要領の得た演奏。

体で生きた音楽を身振りとしてできています。

叱責を受けそうですがこの小1、小2のお嬢さんより上手に弾ける先生、どれだけいるだろう。

 

彼女の演奏を聴いていて、何かスパルタを連想させる切り詰めたものは一切聞こえません、自発性のある発色と躍動するリズムと呼吸。

ウン・タタ、ウンそんな手打ちの平面的リズムは存在しない。

立体的な小さなお子様の演奏がそういってます。

演奏おわって、はい、おわり。どこかへとことこ。

また帰ってきて。

 

お母さまが

「こんな感じで練習しないんですよ」

 

それはともかく、そのまま伸びていってほしいですね。

兄弟そろって、音楽的理想に近いことをもうやってのけるんですからすごいです。

なんだかんだとても良いお客さんのところへ行かせていただいてる日々です。

出張調整

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昨日書きました記事において性能戻しでお伺いしてきました。

60分くらいでまとめます。

 

YAMAHAのアップライトです。

またまたU3Aというタイプ85年程度のピアノ。

調律は半年前程度にしてもらっています。

でも、掃除から。

弦を乾拭きしてざっと微細な汚れを落とします。

これで多少音がすっきりしてきます。

粘りこんできた鍵盤ピン。

毎回調律の時にお手入れしていても、ヘビーにひかれれば粘りを持っています。

 

鍵盤のクリアランス

かなり弾かれています、少しガタついてきています。

ここはカシミヤの良いものへ交換してあげる方がよいかもしれません。

お客様の「鍵盤が硬くなってきた」その言葉を遠回しの作業で刺激を与えていきます。

下回りが完璧なピアノは、完璧な音がでる準備ができています。

鍵盤の重量調整といって鉛を足したり抜いたりする作業があり、少し今の流行りのようです。

当店でも当然やりますが、タッチのバランスは当然あがりますが、これで絶対的な楽音としてのタッチが満ちるのかというと個人的には答えはNOです。重いタッチを鉛調整ですべて解決できるのかというとこれも自身の答えはNOです。

基本の掃除とトルク調整、クリアランス調整がベースでだいたい楽音として優れたタッチと音がでてきますが、それでも満足できないことがある、しかもしばしばあります、だからピアノは難しいです。

 

時間内では手数が勝負です。こだわらずどんどんいきます。

まとめて鍵盤を押してみて、バラバラ。

鍵盤を底まで押したときのハンマーの位置がバラバラになってしまっています。

ここの調整は一般調整の最後の方になりますが、すべて1からできないわけですから効果が高く、変更がきく作業をやります。

 

 

本来はこういう感じで、横一線にすべて並びます。

 

本命のハンマーへの針入れ。

一般のお客様の場合、上の鍵盤作業でほとんど決定的に変わってくれますが、ハンマーが叩かれてくたばっています。

こういうときはフェルトに針をいれて弾性を出していきます。

あふれてくるように下調整の効果が一気に吹いてでてきます(長時間弾かれたピアノの特徴です)

 

硬さが取れてきましたが、必要な硬さが減ります。

この場合ピッカーを持ち替えて今度はフェルトをたたいていきます。

これで必要な硬度を確認して再度整音を行います。

 

U3Aらしい音がでてきました。

針を入れていて、正直なところこの時代にはいるとハンマーの質が落ちています。

フェルトの針入れの刺し味が悪くなっています。

まっすぐ入れてはっきり押し戻す素直さが以前のタイプより横、斜め方向への押し返しになるような妙な感触がでてきます。

 

これだけ弾かれるならハンマーをドイツ製に取り換えると音荒れはかなりなくなりますが、交換は慎重になります。

高価な代金をいただきますからそれなりの対価を確実に残して継続的に喜んでいただけるすべての要素を検討してから。

どんなに良いハンマーもピアノとの相性があります。

 

こうゆう作業は1時間いくら、という形で代金をいただいています。

なるべくサービスして再度は蓋をしめるようにしています。

 

 

弾き手の環境とピアノの問題、定評のあるピアノをお家へ入れるだけの単純なことではありません。

ピアノにより弾き手の癖が乗りやすいピアノもあり、フォルテに弱いピアノ、強いピアノ、調整乱れしやすいしにくい、ご来店いただければ弾かれた雰囲気である程度のご提案はできますが、部屋の湿度、時間はなかなか検討できずこれは難しいことです。

 

 

ピアノは、弾かれてなんぼですから弾いて乱れて我々の仕事があって、ということで良いのは良いのですが…。

継続的に良い状態を保つことは煮詰める必要があります。

単純に土台ベースの強いピアノは基本的に保ちます。

 

 

陽気な

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先日ピティナの方が東京から来られて、お話しをしていました。

 

お子様のコンクールといえばかなり有名です。

お客様の応援など少し見に行ったりしたことがあります。

こういったものが励みになり取り組めるなら立派ですし、もし適性がなければその他の道も開かれています。

 

コンクールだけが、世に出るためのものではありません、今では動画サイトというもので個人発信できる時代になっています。

なにより人はその嗅覚で価値のあるものを嗅ぎつけ広めようとするところがあります。

本当に生きたもの、人に届けるものが胸にあるなら必ずどこかで見てくれている、そう思っています。

 

八丈島でもやってますよとのこと。

プログラム

 

当教室主催でステップコンクールなどをしていくということは、現在としてはやや飛躍したところにありやや現実的ではないかもしれません。関わってくれるすべての方を納得させられるだけの自信がありません。

でも、何かしらのヒントを得ることができました。

 

U3のタイプが出荷されていきました。

本日ご納品へ。

 

設置のお写真は撮り忘れてしまいました。

こちらはU3Aというピアノですが、YAMAHAの美しい音を出しやすいピアノかもしれませんね。

90年代程度にはいると、無理に伸びないものを伸ばして華やかにしようとしている印象もあります。

 

まあそれはともかく良いピアノで、今までかなり弾ける生徒さんなどへかなり納品させていただいてきた記憶があります。

値段帯を考えるとほかに並べるものがないほどクオリティが高く雄弁で、YAMAHA独特の先端にはにかむ美音成分が作りやすいです。それは先端に存在していますので、先端を刺激して音色成分を引き出すようにしてあげて最後の一押しとします。

 

 

古民家に差し込む光が心地よく畳に落ちて暖かく、100年経った梁の年輪が音を漉して身に沁みる、そんな環境に太陽のような温かい気持ちでひさしぶりに納品を終えることができました。

ピアノは沢山弾いていただければ気にって買ったそのピアノも一年後随分様変わりいたします、それを戻して環境に合わせるのが本当は仕事でここに高い調整技術が必要というわけで、ここからが出発なわけです。コンサートピアノが当日調律して明日の演目のために翌日も調律する、それは何も調律としての音合わせ以外の要素が動き、寸法を取り直す必要があり、それだけ一日でピアノが大きく変わるというわけです。

 

といっているうちに定期調律以外で「コンクールが近いから弾いて落ちた性能を治しに調整にきてほしい」と連絡をいただきました。導入こそ当たりの良い鍵盤が本当は必要で才能がでてきたらばある程度自身で調整もできますので本来はある意味逆です。

 

その帰りではありませんが、お昼にレトロな喫茶へいきました。

レトロというか、細々と経営されているというか…。

カレーはチンですし、あれこれとどこまでも揃ってはくれませんが、流れて失われた時間を感じて元気になれます。

 

 

「蘇る記憶によって人の生は養われる」

そのことを吉田秀和さんが文章にしていました。

そう思います。

どんなに悲痛な曲でも人は弾きたがる、弾いていてなぜかそれは幸せを感じる、それは音楽の魔法だとバレンボイムがいってました。音楽もよく似てますかね。

 

今日は太陽のようなお客様のご家族のお家で燦然と陽気を沢山いただいて帰ってきました。

ピアノの下見

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グランドのご新規のお客様でした。

比較的な大き目のお部屋に大き目のGP。

棚にある楽譜などでどんな曲弾くのかなど少しわかってしまいますね。

 

ピアノの管理。

そんなとてもむつかしいことではないのですが、場所により常湿や常温を保つのがむつかしい場合があります。

このお家では湿度が高い状態です。

 

鍵盤さわって、おもったるさを感じます。

 

弦の錆です。

錆がダンパーのフェルトに固着して、3分の1くらい鍵盤をさげたところで粘り気を感じるようになります。

これは弦の錆を落としてあげないとダメです。

その後フェルトもきれいに掃除する必要があります。

 

大事なペダル。

おしゃれは足元から。

ピアノも足下が決めれば弾きやすい、土台の効いた全体像をもったピアノになります。

以外と黙殺されていますが、中古出荷でもここを押さえておきたいところで、ここが緩いと全体的に緩いピアノになります。

 

内部のダンパーアクション。

ここも粘り気をもっています。

ここもすべて分解して直さないとスムーズなタッチになりません。

手で棚板を触ってみます。

触感でピアノのアクションを受ける大切な板の状態がわかりますし、湿度の状態も確認できます。

赤ずんできたピン。

ただこのピアノは潜在値が非常にあるピアノで少しやれば驚くほど雄弁なピアノになるのがすぐに感じとれました。

ピアノの見立て、というのはとてもむつかしいもので、症状と結果に太鼓判が押せないと技術者もおすすめできないというわけです。

 

下にもぐってカビ。

カビは熱に弱いのでカビを落としてかた熱処置するのが良いですが、場所や材料にもよりますので、ここまでくると除湿器が必要です。

古民家などは湿度をため込みやすいです。

今の新築は断熱材などがはいっていますので乾燥の問題もかなり増えてきています。床暖はものすごく乾燥させますし調律は相当狂いやすく、内部のピンが抜けやすかったりはがれがおきたりと乾燥も大きな問題です。

 

だいたい3パターンくらいのご提案でもっていきます。

不具合箇所にとどめておくのか、楽器としてのレベルをあげるところまでもっていけるのか。

お値段も違います、同じピアノでも調律師でもかなりの見立ての差が出る可能性があります。電気ものの修理よりかなり幅が出やすいかと思います。

 

ただこういったポテンシャルの高いピアノはなんとか引き出してあげたいですね。

オーバーホールしなくとも素晴らしいところへ必ず落ちます。

変な意味になりますが、所有者の方が再利用目的でされるオーバーホールのデメリットは弾き手の息吹が染み込んだ癖までゼロにしてしまうところがあります。

新たな弾き手にわたるのあれば問題は少ないですが、技術者はつい外装や外観も音もすべて綺麗になって大喜びですが、ここに弾き手と整備士の間に溝があるような気がしてなりません。

大きく話は飛躍して、少しのきっかけからピティナの運営の方がお店にお越しいただいて近々に少しお話しを聞くことになりました。またご報告いたします。
 

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