入荷のことも

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昨日UPした記事でKAWAIのRXAという手工ラインのグランドピアノ、またディアパソンの一本張りのグランド、写真を送ってもらった限りでは、KAWAIは骨組みの材質が美しくやはり丁寧で良い印象をもちました。こういったピアノは中古品でも所有する喜びも大きいことかと思います。

明日触ってみて判断することにしました。

結局どうであれある程度の人にお見せして価値のあるものまでは仕上がるとは思います、ただどれだけの時間とどういった経緯が必要なのかを見てくることにします。

 

ディアパソンの一本張り方式のタイプ、これはベーゼンドルファーが採用しています。この構造はあくまでそういった構造を必要とする音色を搭載するピアノにとって必要となるので、なんでもかんでも一本張りが良いということではありません。

とても状態がよくて仕入れておけば問題ないピアノなので最終チェックだけ、といった形かもしれません。

 

ただ、あまり展示品をためこんでしまうと、いざ良いものをご家庭からのお引き取りでお声かけいただいたときにスペース的に限りがるので取り入れができなくなるので、そのあたりが最も気を遣うところでもあります。

 

また、ご報告します。

とりあえず今までしてきたピアノと違うものを積極的に取り入れていきたいと思ってます。

とりまぜて

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イースタインの修理にはいっていってます。

外装は、全体塗装を行うことになりましたので、少し時間がかかりますが、完成は新品のようになってきます。

今回のB型はすでに音色成分が明確的で、より強調されることになると思います。

塗装経費が相当の値段になりますので、お値段が少しUPしますが見た目も楽しめる状態になると思います。

 

内部のアクションをぼちぼちとやりはじめています。

 

先日はゆっくりピアノ鍵盤蓋がしまるシステムの故障でご訪問してきました。

このシステムは鍵盤蓋の重さを受け止め続けるので、それだけの木材の剛性や柔軟が求められます。

 

これは新品の時から装着しているタイプです。

幸い、破損したのは金属のだったので部品交換が対応できましたが、木材が破損している場合は木工修理になるので、大変になってきます。今まで何台か壊れたものも見てきていますが、新品の時からここはしっかりとした補強がされていない限り、次々と壊れていっても不思議ではないと思います。

 

 

さて、ちょうど、テレビでラーメンやさんのリフォームの番組をしていました。

30万円ほどでDIYで改装する、リフォーム改装のプロの方がはいってホームセンターで木材を購入したりライトをつけたり。

この予算でビフォーがすごく変化していてすごいものでした。

 

ただ、テーマが「余分なものが多すぎる」というのがテーマだったように思います。

情報が多すぎること。

余分なもの。では物はあっては困るのか??ということです

 

自分自身もマイナスにしたい方です。

ものがすくなくなると、人はより焦点があった状態に感じるものです。

物が多いと余計な情報がどんどんはいってきて、感じてほしいものに直接気が向かないというわけです。

 

さてそのラーメン店さんのほうは、外観だけでなく接客などの応対やメニューも専門家による指摘がはいっていきます。

 

ラーメンの残ったつけ汁でリゾットにできるサービスをされているようです。おお、おいしそう。

ですが、そのリゾッドを作るのに時間がかかるのと、女性からすると自身の食べ残しを再調理されるのに抵抗があるのでやめたほうがよい、替え玉サービスへ変更しなさい、とのことでした。

もっともなことだと思いますが、そんなことだけでリゾッドを諦めてしまう、その程度のものしかならそもそもやらないほうが良いのかもしれません。

 

ただ、外観や内装自体が味をよくするわけではない、ピアノも同じです。

どんなに綺麗に模様替えしても肝心のものがよくないと意味がないわけです。

中身がよくて、外見を超えることはあるけど、反対はないと思っています。

もし外観だけでお客さんの心をつかまえつづけるなら、それが「中身」に変化していることでしょう。

 

今の時代は的を広く深くしていかないとダメなので大変だと思います。中途半端なお店は業種にこだわらずどんどん淘汰されていっています。リフォームしてもらっても維持することはご本人の意識もリフォームされていかないと結局もとにもどろうとするのが常でしょうしこれからが正念場なんだと思います。

 

自分自身のこととしては、より密度の高いこと、掘り下げることをしていきたいと思っています。

入荷の予定として、まだ未確定ですがKAWAI RXA というKAWAIのフルコンサートのEXを小さくしたピアノで、EXはYAMAHA派の方でも皆がEXは別格ですばらしい、と誰ものが認めるピアノです。ショパンの生家にも置かれていたというピアノです。

それを小さくしたコンセプトで作られてオール木製アクションを採用した当時300万超えのピアノでした。今でいくとSHIGERUKAWAIなどより上に位置するほどなので、いちど取り組み高ったピアノで、KAWAIの底力はどこまでなのかを計るのにちょうどよいかもしれません。

まだ未確定ですがはいればお知らせいたします。販売は170万円ほどかなとおもいます。

 

ではまた。

KAWAI KGご納品

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グランド納品出発。

KAWAIのKG2Cです。

 

到着して。

KAWAIの現代的な音色の礎になった感のあるピアノ。

納品は、運送屋さんがつけてくれたペダルを再調整して、アクションのいがみをとって、調律して、整音して完了です。

 

 

KAWAIの当時の青のライン

この色が国産では手にはいらなくて、海外から取り寄せてます。

赤や緑などに変えてもよいのですが純正を意識しました。

今はホフマンなどのピアノも青を採用していたかな。

 

整音は先端にダイナミックに針をいれていきます。

下処理をしておけば、音が死ぬことはありません。

むしろ先端にこそ、硬度が溜まっていて、保険として先端から角度をつけて針をうっていけばよいだけです。ダイナミックにいれていきます。叩きこんでいきます。

押し針は、音の立ち上がりに影響しますので注意が必要でピアノの適正によりますが、普段はあまり行いません。

 

KAWAIのKGはシュワンダーアクション採用で、レガートに向いています。

極端なフォルテになりすぎずなめらかなラインを出しやすいのが特徴です。

 

YAMAHAはどう。KAWAIはどう。

店員さんにも色々と仕様やなんだといわれると思います。

ただどのピアノも素晴らしい音が出る素質をもっていて、タッチも同様です。

高いピアノほど、仕様が良いほど、材質が良いほど、また長く使えて、良いというは偽りだと思います。

調律師の手元で多くは決まってしまいます。

 

記録用にスマホで撮影しておきました。

 

本体は50万円代でお届けさせていただきました。

ネットの情報が氾濫していて、正しい知識が得られなくなっています。

自身もわかってません。

ただ少しは正しい知識に近づこうとしているつもりです。

 

アマチュアの方のグランドピアノ購入は増えてきましたね。

同じようなの入荷

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YAMAHA C3Eが入荷しました。

綺麗ですね。

C3A C3B C3E とつづくEのタイプ 1990年ごろのピアノ。

まだ調整前。

 

 

横に並んでいるのはAbel仕様の展示品C3 

並べると設計の違いがあって面白いものです 10年ほどの差があるのかな。

鉄骨一つみても、モデルにより設計が微妙に異なりますから、鉄骨の形がなんらか変われば設計図としてかわってくるので音色が変化してきます。

 

C3横並びですが、時代時代による音色と材質設計、違いを見ていただけるだけでなく、極めて状態のよい入荷段階のEと、手が入り始めているC3。

「音楽をしたときに」はじめててわかる差がはっきりとあって興味深いです。

基本調整の有無がいかに大事なことがわかります。

タッチが重い軽い何グラムのタッチ云々でもなく、音が明るいくらいではなくやりたいことにこたえる領域にはじめてアプローチができるようになります。いくら軽くても弾きにくいピアノは弾きにくいものです。

 

 

左が145万円くらい。

右が96万円くらいです。

 

購入後のメンテナンスをどのようにおこなうかで購入後の意味合いが全くかわります。

今いくら良いピアノをつかんでも、1年後弾きこめば別の楽器に変わっていきます。

継続的に良い状況をつくっていくために、出荷までに揺るがない土台を築き上げる必要がはっきりとあります。

 

 

出荷のピアノの調整。

ペダルまわりです。ペダルボックスを分解してガタをなおしていきます。

ペダルも同様です、軽い重い以前にガタを治し、潤滑をとります。

足回りは全体の印象をきめていきます。

こんな単純なところにもピアノ全体の印象をきめていきます。

ピアノの調整は、基本的に手数がものを言います。いくら一部分を綺麗にしても意味が薄いと思います。

 

斑鳩店の現状。

YAMAHAのアップライトが多い!

YAMAHA希望ならすこしお安くなるかもしれません。

 

 

 

ドロップ調整

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今日は出荷のGPの調整でした。

写真が撮れていません…。少し今日はしっかりと写真でご説明したかったのですが…。

 

ドロップ調整といって、レペティションレバーの上昇を決める一つの調整があります。

これは、実際の作業としては鍵盤を下げていってカクンとハンマーが下がったところを横に揃えるわけです。

一般的に鍵盤を数鍵おしきって、ネジをまわして揃えていきます。

 

しかし自身は、実際の「ドロップした量」を揃えることにしています。

押し切って下げきると、ドロップしたところから少し上へ上昇します。

これで合わせません。ほとんどの方がこれでやられていると思います。

 

特に再生品などの場合は、ドロップした量を合わせるようにしないと、よいタッチがそろわず良い音と余白の調整ができません。

このやりかたですと一つの鍵盤を指の神経をとがらして、非常にゆっくり作業をする必要があり大変疲れ一台やるとぐったりします。

ですが、これがすばらしい音とタッチを作る際の調整の仕方だと思います。

誰に倣わずともやってれば色々きずくはずです。

 

(先日修理していたアクションにおいて、四角の樹脂部品のいがみ取りをしていたのですが、叩けど叩けど全くうごかず、これ以上すれば部品を破壊することになりかねないと手を止めました、残念、)

 

どんな年代のピアノでもどんなモデルでもどんな個性をもったピアノでも本来、一定の説得力がピアノから必ずでるものです。

それは機種や年代によるものではないと思います。

 

次回はハンマーの弦合わせのことも写真をまじえて書こうかと思います。

ここも、ソフトペダルの有用性をとる方法としてスタインウェイなどで採用されてますが、その意外な効果があり、YAMAHAでもKAWAIでも有用性は同じです。

 

肝心なのは、ピアノ弾奏にとっての有用性を力強く採用することにあります。

文字ばっかりになってしまいました。

 

〜 謹賀新年 〜

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〜 明けましておめでとうございます 〜

☆今年もどうか宜しくお願い致します☆

 

 

ギターの画像になってしまいました。

なぜか?

お正月、ひさしぶりに少し手にとって音を出しました。

 

数本ありますが、今回は2本のこと。

 

上はYAMAHAの1万円くらいのものです。

クラシックギターで、ポロロンとなります。

たまにはギターの音もよいなあと懐かしながら弾いてました。

 

ピアノに比べるとシンプルだなと。

 

もう一つは、アメリカのマーチンという超定評の逸品が一台

30万円くらいのものをもっています。

これは社会人になってから買いました。

ほとんど弾いてなくて新品同様。

 

アコギです。

 

ジャララっと弾いてみます。

下は同じくYAMAHAの入門用

 

Martinは鳴らしてみて、なんて雅で品質の高い音色成分がつまっていることか。

タイトに仕上げてある楽器ながら、汎用性も高く、個性的。

どこか達観した気の抜けたやさしさのある楽器でMartinは日本でもとても人気のあるメーカーです。

 

ボディからネックが通って、ブリッジからペグまで弦がはってあるだけのことにYAMAHAの低価格のものと逸品ではこれだけの個性の違いと圧倒的な楽器としての差がはっきりとあるのです。

部品がピアノに比べて圧倒的に少ないですから、音色を解体して考えるのにとても良いです。

そういう意味ではピアノは少し部品の数が多く複雑すぎます。

ギターは部品や接合部分が少ないが故、どこで設計としての個性を残していくのか、よりシンプルだけに難しいことだと思います。

 

Martinは音だけで酔いしれるすばらしさがあります。

ギターは現在は趣味にもなっていない程度の頻度ですが、この音なら下手くそな状況でも、音楽の距離感の近さに感じて驚きます。

入門から良い楽器を手にしておくことの重要性がこれだけ疎遠になっていたギターから感じました。

 

また、調律師はギターやバイオリンなどの弦楽器の制作を経験する方がよいかもしれません。

ピアノも弦楽器である以上、広くは同じです、その縮図としての考えてみること。

ピアノは動かせず、鍵盤の10mmの空間しか操作できません。それゆえに内部の状態をダイレクトに奏者は受けることになります。より調律師の領域は深さを伴っていないとダメなはずです。

 

どうゆうことがピアノにとって大事なのか、楽器としての音づくりの縮図としての生々しさをギターを通じて感じました。

我々の仕事を全うするには原点への問いかけ、ゼロからの発案が必要なのでいうまでもありません。

 

今年もよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

ギリギリの設置

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ぐーん、と伸びに伸びてご納品。

屋根は当然、壁に対して前にでています。

当然のことですが、これが長くですぎていると屋根に干渉してご納品ができなくなります。

結構ギリギリだったと思います。

 

 

鍵盤クロスはタッチと基本になるので、ジークレフでは年がら年中やっている作業でどうしても慣れやすいというわけです。

慣れると雑になってしまう、だから今回はできるだけより丁寧に交換しようとおもってのぞみました。

パッっとみて、交換あとがわからないほどになればよいのですが、まぁまぁ良いところへいけたかと思います。

 

だらん、と垂れ下がっている白いクロス。

ここも純正の寸法、まるでそのままの精度で仕上げました。

ここのボンドのはりむら、各セクションの長さ、厚み、全てに気を配って、修理跡が全くないような仕上がりに近くなったと思います。

 

 

目に入る、鍵盤クロス。

ここ、結構汚い仕上がりをよく見かけます。

一直線にピシっとはるのが結構難しいもので、経験がいります。

目に入る箇所なので印象が大きく変わります。

緑⇒エンジ色のオーダーをお客様に選んでもらいました。

 

 

全体を写真をとらしてもらうのをわすれました。残念。

YAMAHAの U1Eのタイプです。

 

写真の通り、お二階へのご納品でした。

新築で、丁寧に補強もいれられたようです。

当然そこにおくよう、運送屋さんへお願いします。

 

運送さんがよいしょよいしょ。‥‥。

「ん?ここ通んないッスよ。そこに設置は無理です」

 

お客様

「え?!補強したのに、サイズも図りましたよ!」

 

運送屋さん

「対角の動きがだめで壁をこすります。無理です」

 

なんと、補強した床へ設置できないというのです。

これは精神的にも大変なことで、ご主人様は仕方ないか‥。ととりあえず作業は完了。

 

奥様が下から駆け寄ってきて。

「もう一度、私の前で見せてください」とご納得したいご様子、当然です。

 

運送屋さんが再度やってみて

「やはり無理です」

諦めて、グダっとなります。当然です。

 

こちらも見ていて本当にギリギリそうだったので

「本当に数センチ以下のレベルですからね…。でも一度通してみます?、お母さま、ご主人様もおられますし3人で」

とあきらめ悪く、運送屋さんが帰られてから新築の壁に当てないよう、ちょこちょこちょこちょこと押していきます。

 

通った!!

 

その写真がないのが口惜しいですが、無事補強工事したところへ設置できて、一安心。

こんなパターンは、はじめて。

 

YAMAHA U1E 50年近く経過したタイプですが、外装は新品のようで、朝から出荷ギリギリまで仕上げを仕込んでおきました。

グランドピアノの必要のない音に仕上がったと思います。

この機種だから良い悪い、もちろんありますが、あくまで基本性能が浮かび上がってからの話です。

一部の仕様が豪華だから良い悪いとかバブルの時に作られて、エゾ松で、チレーサでなど…etc。それ以前の問題でピアノの基本性能は決まってしまっています。

でも年代の経過したピアノは、それなりに消耗品の交換とそれにともなった調整があってこそなので、使いっぱなしは良い音は得られません。

 

今日はこんな感じでした。

とりあえず大きな仕事まわりはなんとか納めることができました。やばい間に合わないで11月から始まって終わってしまえば早いです。

その中で上記のようなクロスの貼り換え精度の上昇など、少しだけプラスの取り組みもいれれたかなと思います。

 

ご納品まわりのこと

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年末までにいただいた仕事が結構たまっていて、ギリギリまでため込んでしまう状態になっていました。

今日1件目は、お預かりしていたアクションのご納品。

これも昨日の夕方までかかってしまい滑り込みでした。

結構最近こうゆうのは珍しいことです。

朝、ご納品して。

修理アクションについてです。

 

たとえばフレンジコード交換 センターピン交換…etcといった修理項目を行うのですが、やっているうちに破損個所がどんどん見つかったりもします。

この時どこまで治すのか、もしなかった場合でもついでのここもしておこう、というのはどこまでやっておくのか。

だいたいハンマー整形とハンマー動作調整はサービスで行っています。

ではあとのテープの調整や研磨作業は…。

やりだすとサービスとしてするにはやはり無理がきてしまいます。

 

ご納品のとき、ここもこうなっていますよ。とお伝えしますが、ここまでしてあげましたよ、という意味合いではなく、視覚的な満足感なども大事なもので見ていただくことにもしています。

湿気もぬけて。

「あ、すごい弾きやすい、うれしいです」と言ってもらえました。

 

2件目はそのまま移動して。

つかいはじめのピアノの総合メンテナンス最終日でした。

今日は4時間ほど滞在。

お費用以上に、と思いながらどこまでできたか…。

色々とご配慮いただくにつれプレッシャーが増えて。

お子様にもだいぶ手伝ってもらいました。

恥ずかしがり屋さんでも、少しづつ馴染んでくれはじめるとうれしいものですね。

 

 

10万円こえてくると、やはりかなりの額にもなるので期待値も高くなるはずです。

最後までピアノを信じてもくもくと。

お嬢さんがおられなかったので弾いてもらえなくてなんとも心配さを抱えながらご納品完了。

 

かえってからは明日の出荷のピアノの調整して、今日は終わりです。

明日以降はようやく一息つけます。

明日のご納品も本体預かりで20万円予算です。

良くて当たり前、どこまで期待を超えられるか…。

 

一つ技術的なことを。

 

こうして、鍵盤の深さを計って、丸い紙を入れ替えていきます

これで深さを変えます。

またタッチの「タイミング」を調整もできます。

こうして入れ替え作業をします。

結構有名な作業ですが、もうひと段階レベルアップしてみます。

よく鍵盤の下がる途中で「カクッ」となる、と言われます。

トーンスポットやアフタータッチといった言葉で巷で言われています。

このカクンのタイミングと音の出るタイミング、などをこの紙でどこのあたりをねらうか、ということできます。

 

 

人の感覚は、アフタータッチを深めにすると手ごたえのあるタッチに適したものになります。

早めにすると、美しい音が先にきやすくなって軽めのタッチで良い音がすぐにでやすくなります。

前者は輪郭のある音楽をするピアニストに適しています。身体的に未成熟だと手やからだの重力をそのまま鍵盤にかかってややうるさい品のない音楽になりやすいと思います。

ブーニンやキーシンなどはしっかりしたタッチで弾きますが、うるさく聞こえないのはとてつもなく高い基礎があるからだと思います。

 

後者、底まで弾かないピアニストに向いています。

ただ悪い要素としては、この弾き方では上部のみのうわついた音楽になりやすいことがあって、身体的な発達がない場合はとても上滑りな説得力のない音楽になりがちです。

コルトーなどはこちらでしょうか。美しさがボケないようにするためにコツコツと手元の技術の研鑽を積んだのでしょう。

 

人の指先は一つ鍵盤触れた瞬間に体が基準をとらえてバランスを記憶します。

それを能動的に調整しようとします。

ここにピアノの技術の広がりがあって、調律師の面白い領域があります。

ピアノは奏者との接点が指先だけなので内部の複雑なアクション状況にとても影響されやすい楽器といえそうです。

 

実際、音が変わる作業をしていないはずなのに、音が綺麗になったり逆になったりするのはこれによるものだといえそうです。

これを逆手にとって、タイミングの調整をそのピアニストに適したものにしてあげる余力の調整領域が少しあります。

 

上記の弾き手タイプにとって逆になると相当引きずらいピアノに一気にかわってしまいます。

紙数枚のことだけで、変わってしまいます。

ドイツの部品や素材に頼ることもよいですが、このような作業が大きくピアノを変えていく結果となります。

 

いずれにしても明日無事ご納品してようやく一息つけそうです。

喜んでもらえるかな。

会も終わって

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教室の発表会でした。

大人の方々の。

本当にアマチュアの良さを感じる選曲や雰囲気があります。

アマチュアの良さをもった先生方も出演されます。

 

 

自分にとっての「アマチュア」ってTMネットワークだったり村治香織のサンバーストだったりバッハのブランデンブルグだったりします、さかのぼれば田舎の恩地川だったり、釣り竿買いに父親に釣り具店へつれていってもらった時だったりもします。

それは他の何にも影響されない凝縮されたミクロコスモスです。

隔たりも境もなくてそれはただただ一つの織物で、だれもが傷つきあおうとしない。

 

そんな記憶のひとかけらとして残ってくれる人がいてくれれば何か少しだけかかわった立場として嬉しく思います。

会が終わった後、良いこと、そうではなかったこと。そればかりがよぎる中、少し時間が経って今そんな思いでいてます。

 

ああなりたい、こうなりたい、壁づくりや、そのための理屈付けもいい加減に(良い加減)にしておかないと、誰がためにと叩き鳴り響く鐘の音に、自分自身がきずかないのと同じことなのかもしれませんね。

 

ご来場いただいたすべての皆様、ありがとうございました。

KAWAIのEU

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古典などのアート展示ルームの調律でした。

KAWAIのGPが。

 

かなり固めの音場で、大変響きます。

主にジャズに使うらしいです。

KAWAIはジャズの甘さ加減もよく合うと思います。

 

EU、というヨーロッパ仕様の特別タイプです。

音響版がチレーサでハンマーがロイヤル仕様というわけで、割と売れたタイプだと思います。

 

KAWAIの2型は3型規格に近いのでKAWAIなら2型でも良いと思います。

このピアノ、1からきちんとやりなおすと相当なところで落ちると思います。

お費用もかかるので、以外と商用のピアノは予算繰りがむつかしいことも多いですね。残念

 

樹脂のアクションを採用しています。

黒いジャックとウイペンの樹脂の材質は異なり、ジャックは適したものを使用して、音楽的にもこだわった仕様だと思います。

樹脂アクションは、あまり繰り返し修理はきかないことにもなるかもしれませんが、アッセンブリをそのまま入れ替える形をとっていくことになるほうが結果がよいかもしれません。

 

こちらの場所へ移して湿度が低下し、タッチが軽めになりました。

このあとすぐに奏者がおみえられるとのこと。

 

奏者にあれこれ言われて対応できないと嫌なので早めに切り上げる調律師もいてるようですが、弾いてもらえる喜びこそこの仕事のやりがいなのに、本当にもったいないことです。

 

仕事で血が沸いて脈を打つことはありますか?

奏者はどんな人だろう?

と想像してみるのが最高に楽しいことです。

 

経験上、「普通に」近づけることをすればほとんど解決します。

ピアノの個性をださないということではありません。個性を出すために「基準寸法」が設定されているわけです。

昨年よりいかせてもらっています。

すでに自身を名前で憶えてもらっていて、なんかうれしいですよね。

 

さて中古GPはC3しか今はありません。まだよいものがあまり見つかっていない状況です。

ドイツのグロトリアンが一台見つかりました、状態如何で、と調整中です。

販売においては230万くらいかなと思っていますが、洋物なので状態チェック次第という感じです。

 

 

 

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