またまた洋菓子店

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上司の奥様が作ってくれたようです。

斑鳩店の看板です。

以前のが壊れてしまいました。

 

また洋菓子記事です。

お土産に購入する予定があったので、立ち寄りました、ここも有名なお店です。

以前書いたお店よりリーズナブルでおいしい。

そう評判を得てずっと人気店のようです。

 

比較的リーズナブルでおいしい。

上原ひろみの曲と同じお菓子がありました。

どれもおいしいですね。

ざっと適当に選んで買っていきました。

 

以前、店にお手伝いにきてもらった調律師さんとお話ししながら作業をしていた時です

 

「安く売る、というのは親切で必ずしもそれが良いとは僕は思わない」

といっていたのを覚えています。

 

実際自身がお客さんの立場で、今回は洋菓子です。

でも、比較的好意的な印象を今回ももちました。

店主も今日はひやかしような買い方(笑)でしたが、声をかけてくれました。

 

自分自身は、まず第一として色々なお客さんに会いたいというのは作業をしていく上で大きなモチベーションになっています。

そのために比較的安価であると見つけてもらいやすいのではとは思っています。

また、以前も書きましたが、アマチュアの方の純度の高さは、お客様に中古GPをお届けすることで気づかされたことです。

「いつかグランド」

いつかクラウン(車)という言葉が以前ありましたよね。サラリーマンの夢としていつか立派な車を乗りたい。

また、音楽においてもその専門の道を目指している方とまた違う純度があります。

以前、大先輩の調律師さんが「調律師には教えたくない」というわけです。

ピアノ技術者としては当然アマチュアあたるピアノに興味のある方々の方が遥かにピュアで、「それを使ってじゃどう商売するか、どう利用するか」という観点がない。と豪語されていました。

 

 

自信の領域を超えることかもしれませんが、熱心なアマチュアの方々を教える先生方もその純度に答えてあげてほしい、その準備をしてあげてほしいと思います。

 

自信の取り組みは、惚れ込んで抱き込めるグランドを突き詰めていくことでお返しとしたいと思います。

 

さて、中古展示品のディアパソン183です。

だいぶ、音になってきました。

高音は、点に近い瞬間的な音の粒立ち。

中音は、はにかむ横の動き。

低音は縦の動きで全体のフォルムを決めます。

トータルとして、大橋ディアパソンの特徴的なものが一つの楽器になります。

 

一通り工程を合わせて、再度もう一周あわせるとさらにフォーカスされることとなります。

国産において、個性が確立されているピアノは珍しいです、べヒシュタインやベーゼンやブリュートナーは手が届かなくともこういったピアノは手が届きます、そして、調整次第では、音の悦び、といった満足感自体は比較的同じような高いレベルで得られるのではないかと思うことがあります。

 

どこピアノも一台一台違う。

よく言われる言葉です、しかし自分自信は時に疑問に思います。

調律師の仕事は、ブランドの設計思想を突き詰めて、まずその一台のブランドの個性や設計思想を表出することにあるはずです。

まず「一つ」にしないといけません。

大橋ディアパソンなら大橋系の音があります。

消耗状態や保管環境の差異で、出た音に各々一台一台違うのはあまりにも当たり前のことといえます。

 

今回もこのピアノの入荷状態は、今までの183ディアパソンでも、全く違いすぎるほど各々違いますが、一つの音色成分がでてきて、タッチはレガートを得意とする特徴もやはりでてきます。

 

こちらもC3と合わせて色々な方に弾いてもらう予定です^^

 

雪の出張

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和歌山 九度山へいってきました。

お客様に地図で教えてもらって、お昼からお蕎麦で贅沢させていただきました。

真田幸村のゆかりのある地域で、あちこちちなんだ名前ばかりでした。

古民家を改装してお蕎麦やさんをされているようです。

中はこんな感じです

 

 

非常に広いフロアです。

おそらくここの部屋、いつできたのかそれはとりもなおさず、この一つの空間のなかに人の熱と興が行きかっては、活力が交差した空気がそのままのこっているんですね、その盛りに憧れと黄昏を確かに感じて大きなため息がでて涙ぐましくもありました。

忘れる時間を忘れています、身を投げる時間が減っています。

もう求めていかないと得られないものに変わってしまっているんですね。

 

 

画像にするとそれは容赦なく除かれ、つまらなくないものになります。

奇しくも、その宝には各々、背中むける配置になっています。各々、それに背けてただそばを通じて興じる空間になってしまっています。

 

様々な分野の進歩はえらいもので、飢饉や、菌を媒介した疫病、冬に肺炎にかかりもすればまともな暖房なければ死ぬしかないといった時代は過ぎたわけですが、そもそも、それを置いてきたのかもしれません。

 

鎧も展示されていました。

本当の宝はこれではないように思います。

 

皆さんはそば湯はご存知かとおもうのですが、あまり飲まないですか?

そば茶はそばの実を焙煎したものです。

そば湯はゆで汁といえます。

 

そば湯はそば専門店では必ずだしてくれます。

これはそばの温泉にはいったような気分で、まるで岩垣の桃源郷、天然温泉にはいったかのような意識が透明になれます。

それは最も贅沢な時間の一つです。

おすすめです。

 

お客様のお家では鍵盤筬ごと預かって、鍵盤の修理一式を行います。

内部のクロスの交換ですが、筬ごともってかえってフィッティングする方が結果が得られます。

ただ戻しの時、調整が少し大変ですがもってかえるべきです。

アクションももってかえってきました。

KAWAI K48 この時代の部材はすばらしく50年経過してはまだ新品のごとくです。

強度も強く、筬もきれいにとれるように無駄な接着はしてません。ネジもこのピアノは錆がありませんでした。

 

 

和歌山の山を登りましたが雪で大変でした。

修理もどしも少し不安ですね。

修理の治し。

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さて、今日は。

展示品のディアパソン183のアクション整備です。

以前動画をここであげていましたが、調整はじめると、よくあの状態であげたな、とおもってしまうほど荒れ狂っていました。

ざっと一工程とりなおしましたが、まだまだあれています。

そして大橋の音はまだまだ埃にかぶっています。

仕上がれば曲でupできればと思っています。

やはり目指す音の方向性がYAMAHAなどとは全く違うピアノです。

 

他所でオーバーホールされたピアノが当店へはいってきています。

修理されたものの修理となるのですが、少しみていきます。

スタッフが本体ごろお預かりしてきました。なぜ??みていきます。

 

チューニングピンが新しくなっているのですが、異常に緩くて音律が安定しないようなのです。

さわってみるとフニャフニャになっていました。

まずピンの太さがおそらくやや緩めに使われて、乾燥環境で一気にさらに緩んだのか、、はじめからゆるゆるのピンを使うということはあまりないとは思うのですが、どうでしょうか。想像はそこそこにしておいて、いずれにしてもこちらでは治していくだけですから。

 

しょっちゅうここでも書いています。鍵盤クロスです。

当店ではここはかなり神経をとがらしています。

音色、タッチのすべての土台になりうる箇所で、消耗してなくとも汚れがあればすべて変えていってます

かなり深く張り込まれていて、タッチがもたつきます。

それを改善しようと相当つまみこまれて結局ガタガタになってしまっていました。

これもこのことをここで糾弾するつもりもありません、結構やってしまうことでもあるのです。

鍵盤奥のクロス、なんとキーカバー、鍵盤カバーであてがわれていました!

結果よければよいのですが、結構面白い発想といえば発想です、ですがここはフェルトではなこうてクロスをつかわないと性能が違ってしまいますかね。

ここにもクロス。

テープは交換されずに白く塗られていました、おそらく色の変色を気にされて塗られたのかと思います。

結構珍しいやりかたです。

チップが変わっているのであれば白いひもも一緒にかえるのが多いです。

響板の割れの修理。

ここは処置されていました。

ですので、結構ピアノ技術に重点をおいてられるところかと思います、しかも響板割れは完全分解しないとダメなのでピアノを寝かせる機械をもってられる工房系なのかなといったところかと思います。

ちなみに海の向こう側のピアノ達は、響板、結構割れます。

スタインウェイも割れたのを結構みてきました。

ハンマーは、国産の廉価のタイプを使用。

ここもオーダーだったのかもしれませんから、あとはこのハンマーをいかに生かすかで勝負するしかありません。

フェルトの密度が薄く、整音がむつかしいですが、やれることはやっていきます。

そして、ハンマーの角が立っています。

新しいハンマーは一度しっかり削ります、削ることにより音がコーン!とでてきます。

削られていないことを意味します、そして針もまったくはいっていないので響きがありません。

ここも一気にフェルトをむいて、針をいれていきます。

パッと見た感じはハンマーの並びも悪くないのですが手で押してみると、揃い目測で合わせた基準になっていました

ここは動作目測で合さないと基準が取れません。

結果「溜め」のないタッチになってしまいます。

鍵盤クロスバランス。

ここはフニャっと張られています。

ここはピシっとまっすぐにならにとタッチがまとわりついて、いくらクロスを圧縮してもねばりがとれないときがあります。

ここも修正です。

 

鍵盤ホール。

ものすごく大きくなっていましてガバガバになっています。

ここは音に影響が濃く、こだわった音にしたいならここは格別に大事なところです。

のこぎりで縦ラインをあけて、3mmほどあけていきます。

その後マホガニーの板をあてこみまして、やすって、あとはフィットさせます。

基音が強くでて、実りのある音がでてきます。半分程度は修正箇所になります、大変ですここは!

 

他にもいろいろとありますが、それでも一生懸命取り組まれたところを感じさせるところは確かにあるんですね。

ただ、ちょっとしたコンサートにも使いたいから、ということで「良い音」になるところまで、この予算で、という形のオーダーです。

よいところは残して、性能としてのオーバーホールをやり直します。

見た感じは弦もハンマーもきれいです、いかにも再生された感じなのですが、弾いて悪いとどうしようもないところがあります。

 

かなり荒れているので、どうまとまってくるのか想像がまだできない状態ではありますね。

ただ本当に非常に見えない地味なところを治していくのではありますがそこが音とタッチを刺激する場所です。

洋菓子店の音場

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先日、奈良のスイーツ屋さんへいってきました。

それなりに有名なのです。

広くて自然素材で構成された建物、いいですね。

かなり費用がかかっているとおもいます。

こんなところピアノを並べれたらよいな、と思いました。

音響が良い、ということは、基本的に木材ベースで自然なものが多いと音は良いです、それは何も反射率を超えたものがあります。

人工的で硬いものは反射はすれど必要以上に硬めになりがちです。

 

実はあまり大きくは言えませんが、応対があまりよくないよ、と聞いていた店でした。

しかも数人の方から同じ事をきいていたもんですから、何とも緊張して入店。

 

「ああ、こっちも気分壊したくもないし、お願いだから普通に応対してください」

と心で唱えつつ。

 

「お決まりですか?」

 

「あ、ああ!はい、これとこれと・・・・。」

 

「お待ちください。以上でいくらになります」

 

「はいはい」と気分壊されないようこちらも早めにささっとお金を出して。

特に目立ったことはありませんでした苦笑(順番はひとつ飛ばされましたが笑)

 

しかしお値段がはります!

ケーキ700円程度します、どれだけのものか楽しみです。

 

なぜUPしたかというと、ああこんなところでピアノ選びをしてもらえれば良いなあとはいってすぐ感じた場所でした。

ただ相当の経費がかかりそうですね。

ここまで構築するとはかなり気合のはいったお店で、その値段もはいっているでしょうきっと笑

 

当店のピアノ展示の店においても、何から何まで取りそろえれるわけではもちろんありませんし色々な癖の方が入って組織ですから、折り合いつくなかでやれることを進めていく必要があります。

でも憧れました、漆喰や無垢系の床などは非常に良い音質を出してくれます。

この観点は何も残響何秒といった数値主義を超えたところで起こっているはずです。

数値的にはもっと音響特性を持たせる素材はあるはずです。

 

☆中古品の販売がもう少し進んでいけば「大橋ピアノ」を仕入れたいと思っています。

だいぶブームが落ち着いてきましたでしょうか、過剰な仕入れ値段がやや抑えられてきました、逆にブームの沈静化かもしれませんが、ようやく真価を問える状態になってきたというわけです。

また、展示再生してされているものを聞いて触っても、その特徴点が随分と未追及でそのゾーンを多分に残しているピアノが多いこと。まだまだ雑味成分をもっと取り除いて、技術者もそのレンズをふき上げ切らないといけません。

まさにブームの特徴らしく、ただただ「OHHASHI」を手元におく優越感だけにとどまってはもったいないということ。これは何もハンマーや弦を変えて、ということではありません。

 

本当に力と個性が確立された、確立できる設計と材質と組みたてをもった国産ピアノは本当は非常に少数派です、その代表格といえますが、とにかく台数が少なすぎます。

比較的おやすめに買おうと思えばDIAPASONの大橋で構わないのかもしれませんが、本家の性能との差異を求めたいと思っています。はいればその音色成分をフォーカスして、音で選べるようにしてから、なるべくお安くご提供いたします。

新年の仕事

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あけましておめでとうございます。

本年も時間を大切に、時間を大切にしていただけるピアノに近づけるよう努めていきたいと思っています。

どうかよろしくお願いいたします。

 

さて、新年の仕事、毎年ご依頼いただいて訪問している仕事があります。

新年はそれなりに、コンサートも多いですから我々も忙しくて当たり前なのですが…。

 

この仕事は、友人の調律師と「二人」で調律訪問しています。

つまり片方が調律し、片方は叩いていない鍵盤で「整調」をするというわけです。

こんなことはこの仕事だけですが、去年は自分が調律、今年は友人が調律します。

 

彼は、非常に優れた調律師で、一般家庭をまわさせたらその対処能力は群を抜いてすばらしく、仕事についてすぐに会社内で認められ、所属会社内の技術トラブルはすべて一人で対応しているようです。

 

ざっと彼が調律を終わって、どれ、と音程ではない「触感としての音」を聞いてみます。

あ、やっぱり違う、全然違う。どちらかというと全体にスマートな体裁の良い音。

調整も詰めていって、なかなか面白い音になったと思います。

 

奏者がやってこられ、リハーサルを拍手でおかえしししながら聞かせていただきました。

タッチはもっと奏者よりに大きく変化させるべきでした、やや手元での鈍さを感じてしまいました。

やれる時間と環境ではなかったとしても振り返ると割と反省点の多い作業でした。

 

その後、

「今はフルートだけでなくオカリナも使います」とのことで見せてもらいました。

 

でかいです。

リモコンサイズと比較。

25万円ほどするようです。

これを3つほど所有しているそう。

 

大きいので低い音がでるのか、とお聞きして音を出してもらって

 

 

その後、お食事をごいっしょさせていただいて。

常にスケジュールが満タンで生徒さんも非常にたくさんおられるようです。

合間合間で常に動いて、喜んでいただけるための工夫、それを「壮大なボランティアですが」と表現されてはいましたが、力のあるコーチといった雰囲気をもっておられました。

また、ご自身もコンクールにも現在も出続けておられるようで、会社のすぐ横の町のコンクールで1位をとったみたいで、驚きました。

 

休みの間に、新しい工具もそろえて、過去にない音を作れたらと思っています。

ひとまず展示品のGPの調整をすすめて3台の音の違いを撮影する予定です。

また、昨年より色々と今年中に調整や修理のお仕事の予約をいただいておりますので、色々とアップしていきます。

活力の肖像

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今年の最後の記事になります。

仕事においても何においても、活力というものがあります。

これはあまり詳しい分析をうけられていない気がします。

 

ウサインボルト選手が速く走ることを分析した結果、その身体的な特性と最後は「野性的な走り」にいきつく、と分析されていました。

「野性的な走り」

ものすごくアバウトな言葉で、無垢のまま、分析受けずにゴロンと残ってしまったその言葉がでてきたことに驚きました。

 

一つ年の最後ですから、自分の知っている画像の一つで興味深いもの、ここに落としておこうと思いました。

他の記事をすすめていましたが、時間がなくなってきました。

 

誰の手がわかりますか?

とても有名な写真です。(ピアノはベヒシュタインです)

この手を見てどう思われますでしょうか、自分は、その大きな手よりも腕からながれる意志が経路を通り指先まで一つの意志で通じていることを感じます。

 

音を聞かずして音を感じることができます。

リパッティ、その人の有名な手の写真です。

知人の方は和音を調べたりしていましたが、そんなことよりこの手の満ちた活力に感嘆せざるを得ません。

だらりとした教育的、模範的?弛緩された指ではありません。

指から手、手から腕から体全体へとみなぎった満ちた緊張を容易に感じさせます。

 

リパッティは夭逝してしまいましたので、より伝説的になってしまったのかもしれませんが、彼の音はミケランジェリのそれとは違った、完成され、活動的で情動的、時にとても感傷的でその音楽は「聖杯」と表現されました。

それが演奏メカニズムの造形美をもって語り掛けてくる、今なお、不世出の音楽家として、不滅の光を放ちます。

 

彼の満ちた手、満ちた衝動から日々の完結へつながり、その派生を一枚の写真一つで感じさせしまうものです。

俗にはまり続けて、俗の市場の答え合わせに溺れることないものに不滅の輝きを持ち得ることをリパッティは写真を残してくれたように思います。

そんな中、ガムラン、また、西洋のものではロマンの桶に漬かり切る前の音楽、ラモーやクープラン、そしてバッハ、彼らの音に今身を置くものがあるように痛感しました。

どなたかに何か尋ねられて自身の答えうる最良の答えは常にそこにあるようにも感じもします。

 

なにとはもあれ、そんな中、彼の肖像に想いを巡らせてしまいました。

今年も色々な出会いに助けてもらいました。

また盤上の豊かなもの、そういったものを少しでも前に出せることができればうれしいです。

調律ご訪問ではやはりそういったものが求められることも感じました。

 

どうか来年もどうかよろしくお願いいたします。

納品まわりのことなど

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今日は部品の加工をしていました。

ボール盤をつかいます。

ボール盤はやはり便利なもので、これでしかできない安定した加工ができます。

冶具で一度の角度を調整できます。

木工をする方は必須でしょう。

 

整針を取り寄せました。

これでハンマーへ針をいれていきますが、この針は先端が非常にシャープなので、先端でハンマーフェルトをかき分けて奥へはいります。

また先端で表面を調整しやすいですが非常に高価でほいほいと買えません。

 

今まではドイツ製を使ってました。

これは固く多少オーバーな運動をしても耐えてくれるし汎用性が高く値段もまだそこそこです。

 

今回のは非常に高価ですが、ひさしぶりに買い足しました。

装着。

5本針、通常は3本ですが、5本にできる仕事はあります。

平均的にハンマーをほぐしやすいこと。

しかし、針を押し込みやすく欠点もあります。

押し針といって、以前はガンガン叩く叩き針をしていましたが、押し針を再度見直しはじめてやりはじめました。

そのために5本針を復活させました。

 

今からしばらくはこの針で整音しますので調律ご訪問の方々は音が少し違うかもしれませんね。

 

先日の記事でお届けしたピアノ。

納品調律へいってきました。

写真はとらせていただくのを忘れしまいました。

お母さまとお子様二人。

今回は異常に作業に見に来られました。

基本的に自分はそのままやらせてあげています。

 

ネジ作戦で、お手伝いをしてもらいましたが興味がとどまらず、調律中ペダルをガタガタ踏み続けていましたので結構大変でしたが、とりあえずやらせてあげます。

最近感じたことです、おもちゃのごとく遊ばせてあげる楽しさ、と知的好奇心を刺激した遊び、後者をうまく誘導させてあげます、あやすのではなくて、大人ならではの〇〇だから後でやろうね、など理屈づめで説明しても自分の経験ではお子様は体で動ける内はわざわざ頭で理解しなくても、そんな時期なんでしょう。

やっているご本人だけでなく、お母さまがその表情から喜んでいただけることが増えました。

保護者の方としては、我々に気を使っていただいて、こっちへきなさい、としてもらっているわけですが、本当は色々とさわらせてあげたいということです。

それをただ、バンバン!と鍵盤をたたいて、遊びだけでないところにお子様自身の表情なども結構違うんですよ。

 

色々と手伝ってくれたら10円玉で手品を見せてあげて、種明かしは来年といって仕事をつなげていきます。

 

後半になると、お母さまが色々こちらへ興味が向いてきました。

そこを見計らって、開いた音の和音で弾奏してみます。

すると自分自身へ興味が少しもっていただける流れがでてきます。

「いつからピアノされているんですか?」

「え!そうなんですか」

となるんですが、今日は青春時代の曲のお話しなどを聞いて、来年、弾きましょうか。と仕事を来年へつなげていきます。

 

全く自身はこういったことは打算的にやっているわけではないんですが、みえみえの営業ですよと手法をごろんと!とそのまま見せる方がなかなか喜ばれるものです。

 

まずピアノとしての性能、後はどんな手段になってもエンターテイメント性をそこの落としてかえるようにしてみます。

「自分自身」を売り込もうなどとしない方が良いと思っています、それは自分で決めれるものではありませんからね。

 

色々と自分の手法も書いてみました。

 

最後に今日は少し残って中古展示品のDIAPASON 大橋 183です。

ベースアップ修理が終わって、アクションと本体を合わせを行った段階ですが、大橋らしい雑味のない音がでてきていますのでUPします、これから調整をつめていくと、どんどんハンマーの先端に力が集まってきて、こんどは荒れてきます。

それを整音して響きにかえていくと、本当の意味で「鳴る」ピアノへ変化していくというわけです。

 

 

62万円の販売で、性能を考えると破格でお届けする一台です。

外装も相当綺麗な状態ですね。

まだまだ調整のこしですので、もっと鼻につく香気成分がでてこないとだめです。

 

一旦UPしておきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

K48など

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KAWAI K48の本体預かり修理でした。

Kシリーズ、もう45年近く前になるでしょうか。

このKシリーズは本当の伝統的な旧KAWAIの音作りが根付いた最後の世代、そう捉えています。

 

 

それなりに目にすることもまだあるピアノです。

画像より真っ白で汚れで黒くみえないほどでした。

 

 

 

修理後。

普段からあまり画像とるのが作業の手を止めるのが億劫でうまくとれていません。

今日最終日の仕上げでした。

新品のように仕上がっています。

 

以前でお伝えした

「鍵盤が新品みたい」

これは何も鍵盤を交換しているわけではありません。

鍵盤の高さや深さ、クロスや、内部の調整が終わると、均質性がでてきます。

整音による針入れでタッチの弾性が変わります。

弾かれるのがお子様なので、とにかく良い音がすぐにでてほしいというわけです。

「満ちる」という言葉を使いますが、キーを下ろしてすぐに満ちる感覚。

調整のタイミングを合わせて、ハンマーの針入れのピークポイントを調整します。

 

 

するとコーン!とすぐに音になるようになります。

フォルテッシモでピークをもっていくのではなくもっと手前に合わせるというわけです。

 

Kシリーズの鍵盤まわりの木材。

この当時までは最良のものを使われています。

ものすごくきれいな木材、色褪せません。

 

ドイツ製の潤滑オイル。

これはべとつかないもので、適材適所に入れます。

毒性がなくて、銃口の手入れなどにドイツで使われていました。

 

ドイツ製のカシミヤパンチング

左は国産新品。

カシミヤは圧倒的なコシがあります。

国産はふやふやして不安定なところがあります。

ただ、すべてドイツ製でそろえるにはやはり部品代は上りざるを得ません。

 

二本ペダルですね。

虚飾のない音色成分と底知れぬ低音の重厚感。

弦やハンマーは純正のままですが、信じられないほど美しいラインが出るピアノです。

この後、KU BLと現代のピアノの流れへと変わっていきます。

よりブリリアントになりますが、進歩あれば退歩もあるでしょう。

YAMAHAも同時期に同じ流れで設計がどんどん現代的になっていきます。

 

KAWAIはこのピアノの延長線上でもしピアノづくりをしていたら、と思うことがあります。

当然現代のニ−ズに合わせていかねばなりませんが

ピアノとしての「人となり」

という意義というのは数値化できないほど大きな価値があります。

 

ただ、繰り返しになりますがこういったピアノをある一定の過程を終えた中古品、再生品と巡り会うことは非常に困難です。

年数が経過するものほど、以前の記事にかいた商業的負荷を背おいざるをえません、もしくわ外装だけはきっちりして、内部とりあえず音は出るペダルは効く、普通に弾ける、という状態に復帰するだけまでまでをやる程度までしか商業的にはうまくいかないでしょう。

いかにもそれらしいところへ修理をお出しになられてもその本質に会社ごとお付き合いでききることは容易なことではありません。

 

明日ご納品です。

喜んでもらいたいです、弾いて。

ご納品や発表会のことなど

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ご納品でした。

東洋ピアノ フォルスタインメロスというピアノです。

東洋ピアノはOEMで多種多様な名前で販売され、名前は違えど東洋ピアノが製造している、というのがたくさんあります。

このメーカーは非常に老舗で、一定の評価をもっています。

昔のものほど音色がよく、爆発的に大量にピアノが必要にされる時代に近づくにつれ、ややアクションの弱いもの、材料が弱いものが存在しますが個体により非常に良いピアノが含まれるといえます。

 

こちらは、13万円程度でお届けさせていただきました。

なんと破格値でした。

 

 

色々とお弾きになられて。

値段以上になんか良い、とのことで、内部の状態をお見せして、これなら自信もってお届けできること。

また、まだ整備も途中でしたので、ご納品の時にはもっとよくなりますよ。と。

 

「グランドピアノみたい音がする!」

そんな風に言われました。

有名ブランドでなくともやれる状態でやってあげればすべて良くなる可能性を十分にすべてのピアノに秘めています。

つまり、やれる状態、この状態であってほしいというわけです。

鍵盤まわりの材質が強くて、痛んでないこと。

アクションに極度な湿害をもっていないこと。

一定の条件を満たせば、きわめてお安く良いピアノが買えます。

 

 

業界の事情でいくと、有名ブランドほどネームバリューはありませんから、まず一般論として避けられることがあります。

次に、修理コストです。

お客様にとって有名ブランドではないことに加えて、状態が悪いと修理コストがかかってきます。

ここで、定価をあげきれないのに、修理コストがかさむと商いとして成立していけない、つまり展示されにくい、ということになります。

次はいつ入るかわかりませんが、こういったブランドも一台ほどは展示していく予定です。

そして、お家をいれてからの満足度は極めて高く喜んでいただけるピアノといえます。

 

ご家族でお弾きになられるようで、満ちる音のピークの速さを幾分早めに合わせておきました。

まずは鍵盤で楽しんでほしいですね。

 

スタッフ11名程度でお食事会がありました。

こういった場でないとできない議論や発展の仕方も、事務所で行うものと違い、特徴的になります。

打ち上げなどとは違う雰囲気で鍋も驚いていたかも。

 

先日の大人の発表会の写真があがってきましたのでUPしておきます

ゲストのプロの奏者の方。

 

 

冒頭で、連弾発表。

はじめての方は連弾も良いと思います。

冒頭の役割をしっかりと努めていただきました。

 

普段は笑顔、鍵盤の前だと顔つきが変わって真剣に。

お声かけても演奏が止まらない集中力は、ピアノと音楽の出会いかた一つでまた違った発展の仕方になられた方かもしれません。

 

シニアの方ですが

「練習は1日2時間」この言葉を引き出せたのがこの日の自分の最も大きな成果かも。

本当はもっと弾けたのに、と思っておられると思います。

 

こちらは

ものごとの本質を片手でつかめる方です。

対極な特徴の方は不思議でしょうがないと思います。

お話ししても、ませていて、椅子に腰かけてすぐにポーズが決まってしまうんです。

「内のものは外にあり」そういった言葉を感じさせます。

インタビューの緊張したお顔のときだけお年のままが覗けた瞬間。

 

先生の趣向が生徒さんにも移るもんですね。

回数をかさねて堂に入ってられました。

劇を見たような演奏で、次回もでてくれるかな、と自然に思ってしまう大人の生徒様の代表的な方々です。

 

 

一部の最後にご出演は先生が生徒様と同じ流れでご出演。

「ジークレフへ恩返しのために演奏した」

とのことで大変な恐縮でした。

想いが音になっていて感慨深いご出演で、深い印象を皆さまへ与えていただきました。

大人の方はこういったサロン程度の場所やライブハウスなどで行っています。

2時間の枠としては多くの方にご参加いただきまして時間内に終えるのが大変でした。

 

技術者としても現場主義ですが、生きた場面を感じつづけることに生かされるのを実感しますね。

どう生きて、どう躍動していくのかは、生かされた場面の断片が体に染んで昇華された純度の高さが次の人へ伝える:(Pay It Forward=次の人へ☆映画の題名です)となるのは確かそうですね。

 

来年はどうしましょうか~。

アクションご納品調整

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今日は、鍵盤まわりのクロスがやられていた修理一式まわりと部品交換のご納品でした。

修理において、内部だけもってかえるケースは多いです。

修理してはめこんで、良くなって、当然のことですが、これはなかなか大変なことなんです。

いれてみると、思っていたのと違う、そんなことが多くて慣れないものです。

 

 

今回は、ブッシングクロスという鍵盤のがたつきをとる修理をしました。

これは、ボンドを取る際に木部を加熱します。

その過程で、木材は膨張します、この膨張に対して、工具で抑えたり、こじったりします。

これによりタッチや音は全く変わってしまいます

この調整がうまくできると、消耗したものをただ交換された以上に鍵盤が生き生きとしてきます。

 

今日は90分で終わらそうと思っていました。

だいたいトラブルはつきものです。

とにかく急ぎ足で膨張を治していって、クロスを最適に合わせていきます。

そして、鍵盤の水平を定規をあてて取り直します。

鍵盤の沈む量を調整し、また調整を1から見直して精度を上げていきます。

ここまで順当にできていれば、それはすばらしい盤上、製氷されたリンクを滑走できるようになります。

また、この間に外れかかったハンマーをつけなおしたり、ピンの交換を臨機応変にやっていきます。

ぴったり90分でした。

 

お客様へお渡しして

「新品みたいな鍵盤!弾きやすい、軽い」

鍵盤は交換したりしてませんが、触り心地が新しくなったように感じていただきました。

 

お母さまも来られて、音の違いを感じられてご満足いただけました。

調律や修理にしてもなににしても、やはり我々に求められているのは、ピアノに活力を与えることだと思います。

自分自身の人としてのことを売り込むよう学校で習いました、そのために雑学をもてなど…自分自身に興味をもってもらえと。しかしそれはお客さんが決められることで我々はまず鍵盤を豊かにするのが第一義です。

そして、こういったお手伝いができて本当の意味で会社や技術者自身を迎えてくれることになると思っています。

 

また、あえて「90分」と自分で縛りをつけて限られた中で最大限の成果を出そうとすることに、悠長ではなくなる時間に脳が初めてどうこの課題を切り抜けようと、後のなくなった状態になって、この時ようやく、本気で脳が活動しはじめる、思考がはじまる実感があります。

意識が統一され、余計な時間はなくなり研ぎ澄まされた時間を持つことができます。

これは技術者として振り返れる最高の時間になり得ます。

 

しかし予定より良いタッチと音が明確に出てきました笑

これなら遊べる、飛べる、踊れる、まあまあのラインに今のところは落ち着いたと思います。

 

来年、ピアノがより楽しく弾けるようになった、よく弾いているといってもらえてようやくマルですかね。

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